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彼は天使か悪魔か?
難易度:★★★
Yss 2015/09/28 12:48 あるところに、AD大陸という大陸がありました。
ここには、名前の由来となった天使と悪魔が住んでいます。天使(Angel)と悪魔(Devil)は性格がかなり異なっていて、天使は穏やかで、悪魔は欲に忠実で激しいタイプです(悪人というわけではないようです)。また、見た目も違うので、一目見てハッキリ分かります。 「天使族」と「悪魔族」というわけではなく、 両親が天使でも、子供が悪魔のこともあり、 両親が悪魔でも、子供が天使のこともあります。 生まれる率は、以下であることが分かっています。 両親 → 子供の順で、 天使×天使 → 天使90% 悪魔10% 天使×悪魔 → 天使70% 悪魔30% 悪魔×悪魔 → 天使50% 悪魔50% ここに暮らしている人(「人」と呼んでいいのか謎ですが)は必ず、天使か悪魔です。 上の比率を見ても、悪魔の方が少数派であることは想像できると思いますが、大陸全体で見ると、 5/6が天使、1/6が悪魔であることがこの大陸の国勢調査(?)から分かっています。 この世界にも「男女」はあるのですが、天使の生まれる率、悪魔の生まれる率、トータルでの天使率、悪魔率に、男女差はありません。また、生まれる男女比は正確に1:1です。 生まれた子供は、小さいうちは天使なのか悪魔なのか、まったく区別が付きません。 20歳になると、その本性も見た目も明らかになり、誰が見ても、天使なのか悪魔なのか、間違いなく分かるようになります。 種々の調査から、天使なのか悪魔なのかは、生まれたときにすでに決定されていることが分かっています。 但し、ふつうに見て接して暮らしていても、どちらなのか、 18歳になるまでは、全く分かりません。 18歳頃から変化が始まり、20歳頃にはそれぞれ、立派な天使か、立派な悪魔になっています。 18歳までに、天使なのか悪魔なのか知りたいと願う大陸の住人は多く、 頭のいい人が、「天使チェッカー」なる診断ツールを開発しました。 少量の血液を採って診断する、簡単な方式なのですが、100%の確定診断が出来ないところが、悩ましいところです。 このチェッカー、これまでの追跡調査により、以下のことが分かっています。 ある人が 生まれつき 悪魔であったとき 診断が悪魔:99% 診断が天使(誤診):1% 生まれつき 天使であったとき 診断が天使:90% 診断が悪魔(誤診):10% この大陸では、親が、子供の結婚相手に天使を望むことが多く、「万が一悪魔である」可能性を極力排除してほしいと望む声に応えて開発者がチェッカーを改良した結果、悪魔を見逃す確率を低く抑えることに成功しました。 ところが、悪魔を見逃すことを怖れるあまり、天使を悪魔と診断してしまう、擬陽性が頻発。 本当は天使なのに悪魔と診断されることが多く、これが、このツールが怖れられる理由となっています。 いつしか、このツールは「悪魔チェッカー」と呼ばれるようになりました。 さて、ここからが本題です。 あなた(女性)は、いま17歳です。 素敵な彼を見つけています。彼も17歳。 あなたは両親とも天使の家に生まれ、 彼も、両親とも天使の家に生まれています。 親に言われて、しぶしぶ彼に悪魔チェッカーをしてもらった ところ、彼は「悪魔である」との診断結果が出ました。 ここまでの情報から、 彼が悪魔である確率を求めて下さい。 あえて、必要ない数値も、問題文の中にちりばめてあります。 どの数値を使って、どう計算したのか、過程も書いて頂けると、ありがたいです。 (過程がなくても答えが合っていたら正解にしますが、違っていたときに、過程がないとコメントしようがないので)かってに君はいません。自動ヒントは一応あります。 また、そんなこと気にせず結婚すればいい、などの、道徳的意見も、あろうかと思いますが、(私もそれは賛成しますが)、 まずは、確率の問題について、考えてほしいです(ヨロシク)。 本問が簡単すぎるという方向けに、 少し難しい応用問題を。 実は両親はあなたのために、お見合い相手を探してきました。 曰く、「悪魔チェッカーでも天使判定よ」だそうです。 しかし、その彼(お見合い相手)には少々複雑な事情があり、彼の母親は天使であるものの、父親が天使であるか悪魔であるかは、ハッキリしないのだそうです。 あなたの両親は「チェッカーで天使判定なんだから大丈夫よ、たぶん・・・」と言いますが・・・ この、お見合い相手が天使である確率を、求められるでしょうか? (求められますが、仮定をどう置くかによって、答えの数値は、変わってくる可能性があります。何をどう仮定したのかも、合わせて書いて頂けると大変助かりますm(_'_)m ) 最後にひと言。本問は確率の問題ですが、高校でまじめに確率を勉強した人ほど引っかかりやすく、行き詰まりやすい問題です。私もこの手の問題に最初に遭遇したときは戸惑いましたが、いまではお気に入りのタイプの問題になりました。 10/2 No.18にヒントを追加しました。 10/5 No.33にヒントをさらに追加しました。解答公開間近です。 10/5 No.37に本問本題の解答を公開しました。 10/6 No.40、41に応用問題の解答(例)を公開しました。 10/6 皆さまの力作の解答を、公開させて頂きました。私の解答と合わせてご参照ください。
ヒントが3つあるよ
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投稿用キーを持っていないけれど出題してみたいという方がいましたら、
先着一名様にこのスレを譲ります。 このスレ投稿時のパスワードを教えますので、それを使用して出題者名、問題文を変更し、 回答の対応、正解発表、ロックまで責任を持って行ってください。 出題希望の方は連絡用のパスワード(半角英数8桁程度)を囁いてください。 そのパスワードを使ってこの問題のパスワードを囁きます。 記録のためこちらにも書き込んでおきます。 このコメントは削除せずに残しておいてください。 ヒミツ
Yssさん、ご応募ありがとうございます。
このスレのパスワードを囁きましたので、No.8のパスワードでご覧ください。 今後このスレには干渉しませんのでYssさんの出題スレとしてご自由にお使いください。 No.1だけ残して、他のコメントは削除しても構いません。 私は立場上参加は遠慮することになると思いますが応援しています。
Yss
もう〜、そんな体張ってボケて下さらなくても
(ご参加ありがとうございます ) 事象A···彼が「悪魔」と診断される確率
事象B···彼が本当に悪魔である確率 事象Xが起こる確率はP(X)と表記 彼の両親はともに天使なので、 P(A)=(9/10)×(1/10)+(1/10)×(99/100) =189/1000 (右辺第1項は誤診の確率) P(AかつB)=(1/10)×(99/100)=99/1000 求めたい確率p は、 「彼が悪魔と診断された時に、本当に悪魔である条件付き確率」 とみなせる。ゆえに、 p=P(AかつB)/P(A)=11/21 とりあえず解いてみました。
これで間違ってたら困っちゃうな
Yss
正解!さすがです 模範解答のように簡潔で美しい
<br>おおっ『ハードナッツ! - 数学girlの恋する事件簿〜』(ハードナッツ すうがくガールのこいするじけんぼ)で、主人公の数学girlの相方のイケメン警察官が、自分の、死に至る、とある病気の診断結果を見ていて、その診断書がチラ見えしたときに、視聴者も震え上がる、<br>あのアレヾ(゜0゜*)ノ? <br> <br><br>回答でなくてすみません<br>
誤爆したので囁きなおしました。 ほとんど回答になっていないのです。すみません。 (;>_<;) ぼやき餅さん、速っ
Yss
おっ! その通り!レアな病気の診断にはこの問題が付きまといます。(でもドラマに疎くてそのドラマは知りませんでした )
答:悪魔である確率: 99/189 =約52.4%
考え方: 1000人の<天使×天使の子>を集めます。 予想される分布は、天使900人:悪魔100人 ・天使のうち悪魔と誤診される 900人 * 10% =90人 ・悪魔のうち悪魔と診断される 100人 * 99% =99人 悪魔と診断されるのは全部で189人。 うち、本当に悪魔なのは99人。 設定がすごく楽しいです 。設問の、現状の天使が5/6というのは「天使も悪魔も親になれる確率が等しい」場合に安定的な数値ですね
「悪魔の可能性が高い場合には結婚で差別されて親になりにくい」社会だと、もう少し90%に近い比率に落ち着きそうです
Yss
解答の方は、ふつうに期待通り正解なんですが、
感服の理由はここです。 >現状の天使が5/6というのは「天使も悪魔も親になれる確率が等しい」場合に安定的な数値ですね 実は設定の細かい矛盾がないように、天使も悪魔も、みな親になって、次の世代が作られるように設定を考え、計算して比率を作ったのですが・・・設問では何も問うてないのにそこを見破ってくるとは・・・さすがです 両親の組み合わせの出現比率について前提をおかないと、正確な解は無いのでは?
例1:「親の出自や本人の見た目等に関わらず、ランダムな組み合わせで結婚して親になる」場合 お見合い相手が天使である確率の答: 4680/4688 解き方 7200人のうち、 5000人(5/6*5/6)は親が天使×天使。 1000人(5/6*1/6)は親が天使×悪魔。 親が悪魔×悪魔 でないことは確認されているので、母数から除ける。 5000人の天使×天使の子から天使診断の子は4055人(4050人が本当に天使、5人が悪魔) 1000人の天使×悪魔の子から天使診断の子は633人(630人が本当に天使、3人が悪魔) 天使が4680人、悪魔が8人。 応用問題にも答えておきます。13のコメントはそうと知らずに応用問題に踏み込んでましたね
Yss
応用問題も解いて下さってありがとうございます
>13のコメントはそうと知らずに応用問題に踏み込んでましたね 確かに・・・応用問題は、そこを捉えて前提にすることもできます。 >両親の組み合わせの出現比率について前提をおかないと、正確な解は無いのでは? とは限りませんが、このあたりを、どう考えるかが応用問題のポイントです。 答えが一意に決まらないのですが、そこがミソというか。 (これ以上は答えをバラしてしまいそうなので今は自粛)。 それで・・・ たっくん4さんの考え方(前提のおき方)は私が想定した考えのひとつですし、計算も合っているようなんですが、私が別ルートで出した答えと、なぜか合わないので検証中です。メダル付与は少々お待ち下さいませm(_'_)m 追記:お恥ずかしながら、私の別ルートでの解が計算間違いしていまして・・・失礼いたしました。たっくん4さんのお答えは、始めから正解でした。 お見合い相手が天使である確率の答: 4680/4688=585/586=約 99.83%
母親が天使である子6000人のうち、 5000人(5/6)は天使×天使 の子。 1000人(1/6)は天使×悪魔 の子。 5000人の天使×天使の子から天使診断の子は4055人(4050人が本当に天使、5人が悪魔) 1000人の天使×悪魔の子から天使診断の子は633人(630人が本当に天使、3人が悪魔) 合計、天使が4680人、悪魔が8人。
Yss
その点は >>14 から気づいていましたが、おっしゃる通り結果の数字には関係ないとすぐ分かりましたので、スルーしてました。
それより、約分して下さったお答えを眺めながら検証していたところ、応用問題の解答について、私の計算ミスに気づいたという・・・ ありがとうございました・・・(でいいのか自分? ) ほんの少しのヒントと、つぶやきを。
この問題は「主観確率」などと言われることがあります。交際している彼が「悪魔判定だった」という事象は「一度きり」のことであり、一度きりのことに対して「確率」を求めるのは、高校で習う確率すなわち【確率】=【ある事象が起こる場合の数】÷【全事象の場合の数】(これを「頻度主義」といいます)とは、なじまない感じがするものです。 ただ、人生で遭遇する出来事は大抵1回きりであり、でもそれに対して、どのぐらいの確率で確かなのだろうと疑問を持つのは自然だと思うのです。頻度主義だとそこはうまく扱えない(扱えるけどかなり複雑になります)。 そこを扱う方法を知ったとき、とても感動しました。 その感動が、解答の公開と共に、にはなると思いますが、少しでも共有出来たら、というのが本問出題の動機であります。 事前情報が何もなければ、人口比から彼は1/6の確率で悪魔と想定するのが自然。 両親が天使と知ったら、生まれる比率から彼は1/10の確率で悪魔と想定するのが自然。 そして、悪魔チェッカーで「悪魔判定」が出たら・・・と、 情報が増えるたびに、推定値はより精度を増していく・・・という考え方です。 つぶやきでした・・・ つぶやきが…ためになりましたので…反応させて頂きます。 たとえば、このスレッドの応用問題にて、見合い相手の名前を知ることができて、しかも、AD大陸ではその名前が珍しかったとします。もしもその情報が問題文に書かれていたならば、求める確率について影響があるかどうか一応チェックをしなくてはいけないと感じております。 頻度主義や主観確率について【哲学的に】格闘する機会を得たい人がもしもいたならば…ですが、以下の書籍が刺激になることかと存じます。 三浦俊彦著『多宇宙と輪廻転生』 表題には違和感ありまくりですが、中身は、 確率って何だろうと考えさせられる題材に満ちています。 (なお、私は三浦先生とは、確率についての考え方が違うと認識するに至りました。1回切りの個人的体験をどう捉えるべきなのか、同書に書かれている『眠り姫問題』を通じておおいに悩みました。結局のところ、数学の手法で公理論的につかまえるべきとの感想をもちました。) 駄弁をまことに申し訳ありません。
Yss
つぶやきに反応して頂いてありがとうございます
・・・クイズの方もぜひぜひ ヒントをつぶやいてみます。
条件付き確率の問題は、主にふた通りの攻め方があります。 ひとつは、高校で習う確率(頻度主義)に基づいて、ガチで数え上げる方法。 たっくん4さんは、このルートで見事に正解されました もうひとつは、条件付き確率の公式を使う方法(こちらも一応学校で習いますが)。 ぼやき餅さんはこちらの方法で正解されました。 私はどうしても条件付き確率の公式が覚えられず苦労した記憶があります。 でも、それを少し変形した「ベイズの定理」はすっと頭に入りました。 私は、こちらの考え方を、最近気に入っています。 有名な、Boy or Girl パラドックスという問題があります。 その本筋は、深くて面白いので、ご興味のある方は以下を。 ttps://en.wikipedia.org/wiki/Boy_or_Girl_paradox ここではパラドックスの本筋と言うよりも、 これを説明のための例として使いたいと思います。 スミスさんには二人の子供がいます。少なくとも片方は男の子です。 ふたりとも男の子である確率はどれだけでしょうか? この答えは、一意に決まりません。 スミスさんに「男の子はいますか?」と質問して、「います」と答えた。 という経緯なら、 男男、男女、女男、女女、という全ての場合を考慮して、 そのうち、男男、男女、女男、の場合に「います」の返答になるので、 男男、男女、女男(3通り)のうち、男男(1通り)ですから、 1/3、となります。←この解き方は「数え上げ」です。 もしも、スミスさんの家を通りかかったときに、ひとりの男の子を 見かけたとします。「少なくともひとりの男の子がいる」ことが 分かりました。でも、この経緯だと、 残りのひとりが男であるか女であるかは1/2、つまり、 質問の答えは1/2になります。 高校までの確率論(頻度主義)ですと、後者の方はなじみがあるけど、 前者の方は、少しばかり違和感があるのではないでしょうか。 私はあります。 というのも、既に事実は確定している(が自分が知らないだけ)で、 神さま(というか少なくともスミスさん)は答えを知っているはず なのに、その確定したことに対して「確率」を考えることの違和感 ではないかと私は考えています。 (でも身の回りの問題は、本当は確定しているかもしれないけど、 自分は十分な情報がないので、確定していないと同じ、ということ が、よくあるかと思います) さてここで、全て数え上げる方法以外のやりかたをご紹介します。 ぼやき餅さんが解答されたやり方は、こちらに近いですが、 ここでご紹介する方法は、もう一歩(ベイズ主義に)踏み込んでいます。 事象A:スミスさんの子供が「男男」である 事象B:スミスさんが「(男の子が)います」と答えた 確率PB(A)を、Bが起きた時にAである(であった)確率、 と定義します。発生順でBの方が後なので「事後確率」と呼ばれます。 P(A)をAが起きる確率(Bの発生を知る前に見積もれるもの) P(B)をBが起きる確率(全事象中の、Bが起きる確率) PA(B)をAが起きた時に、Bが起きる確率 と定義します。 すると、以下の関係が成立します(ベイズの定理)。 PB(A)=PA(B)・P(A)/P(B) PA(B)は「男男」であるとき、スミスさんが「います」と言う確率なので1(100%) P(A)は事前情報なしに「男男」である確率を求めるので、1/4 P(B)は全事象は上に挙げた4通り。等確率で起こると考えて良いので、 うち3通りが、スミスさんが「います」と答える場合になります。 したがって3/4 計算するとPB(A)=1/3 この計算式は、 「本当は決まっているかもしれないが、自分は知らないことに 対しての確率、つまり事後確率・主観確率を、 事前確率(高校までの「頻度主義」でも扱う確率)から求める式」 です。 ここでの例は、単純だったので、最初の解法(数え上げ)でも、 難なく解けますが、複雑になって行くにしたがい、 この式の威力が増していきます。 あとは、本問の数値を入れていけば・・・ あ、だいぶネタバレしちゃった? 『スミスさんの家を通りかかったときに、「ちょっとボブっ手伝って」と、お母さんに呼ばれて返事をしていた、ひとりの男の子を見かけたとします。「少なくともひとりの男の子がいてその子の名前はボブである」ことが分かりました。』 という恐ろしい設定もあります。この場合、もうひとりの子の名前はボブではなかろうという常識を働かせるのですが、ボブという名の男の子がスミス家にいる確率が響いてきてしまい、その値がわからないと問題がとけなくなります。 (とある統計・確率の啓蒙本にそう書いてありました。) (;>_<;)んー いろいろ考えると答えがわからなくなってきました。力不足です。
Yss
えぇ、確かに前提が分からないと決まらないこと、ありますよね。
本問は前提が分かるように作ってあるつもりですが (応用問題はちょっとその「ボブ」に似ているかも)
Yss
チャレンジありがとうございます
うーん残念。悪魔チェッカーが意味ないなら、もしあなたが、同じように魅力的な、両親が天使×天使のふたりから求婚されていて、一方は天使判定、もう一方は悪魔判定だったとき、どっちと結婚しても相手が天使である確率は同じ、と考えるでしょうか?
Yss
ありがとうございます
コメントは上に書きました! No.18 のつぶやきを読みました。
「ベイズ主義」という概念は聞いたことが無かったので面白かったです 条件付き確率は数学の闇が見え隠れしているように思えるので、あまり深く考えたことはありませんが 応用問題は現在考え中です。気長にお待ちください。
Yss
つぶやき読んで下さってありがとうございます
>条件付き確率は数学の闇が見え隠れしている 面白い表現ですね 確かに、前提の置き方によって答えが違ってしまったり、そもそもその前提も主観が入り込む余地があったりして、論理的、科学的かというと、疑問符がつく部分はあるかと。 実用性はそれなりにあるので、工学的な観点では有用かな、とは思います(そこが好きなんですが)。 問題文の『あなたは両親とも天使の家に生まれ、彼も、両親とも天使の家に生まれています。』で困惑しております。 両親ともに天使の家の数は、有限の値Mと考え、しかも、彼と彼女とは別家族との暗黙の状況設定とからめますと、(M−1)が確率のファクターとして登場してくるはずと思い、困惑していたのです。 題意としては恐らくM⇒無限大の極限を意図しているのだと考え直し、(あるいは同じことですが、兄妹どうし、姉弟どうしのペアが許される世界であると考えまして)以下、中学生あたりに説明するつもりになり私なりの回答を書いてみます。 両親ともに天使である家の数が5000戸あるとしても確率を考える上では一般性を失いません。また、異世代同士の結婚はないと考え各世代ごとの人口が不変であると考えても確率を考える上では一般性を失いません。 5000戸の各家ごとに男子が生まれる数の期待値は1と考えられ、女子が生まれる数の期待値は1と考えられます。両親ともに天使である家の全体で、生まれる男子の人数の期待値は5000人です。条件によりこのうち生まれついての天使の人数の期待値は4500人、生まれついての悪魔の人数の期待値は500人となります。この中の誰か1人が【彼氏】です。 以上の条件下で考えます。 生まれついての天使が悪魔チェッカーで疑陽性になる人数の期待値は450人です。 生まれついての天使が悪魔チェッカーで陰性になる人数の期待値は4050人です。 また、生まれついての悪魔が悪魔チェッカーで陽性になる人数の期待値は495人です。 生まれついての悪魔が悪魔チェッカーで偽陰性になる人数の期待値は5人です。 これらから【彼氏】が生まれついての悪魔である確率は、495/(450+495)となります。約0.5238ほどの確率です。 ※悪魔チェッカーで推測する前ならば【彼氏】が悪魔である確率は1/6ですから、 この意味で悪魔チェッカーには意味があります。 No.19の続きです。
Yss
本問正解です
このような、事後確率の場合、頻度主義(数え上げ)で考えた場合、確率の定義自体、論理的に混乱しますね 実はベイズ主義では、自分が情報を持っていないこと(本問では彼が天使か悪魔か)については、たとえ確定していても(=世界のどこかの誰かor神さまが知っていても)、確率変数として扱う、という考え方があります。こっちに慣れると結構楽しいんですが(私だけ?) 今度は応用問題にトライします。 前回同様に異世代婚はないものとします。世代ごとの人口は安定していて14400人とします。 天使男性は6000人 天使女性は6000人 悪魔男性は1200人 悪魔女性は1200人 との期待値になります。 ひと世代ごとに夫婦は7200組です。天使悪魔についてこだわらずにランダムに結婚したとします。 このとき、以下のように期待値が算出されます。 天使男子×天使女子 ⇒ 5000戸 天使男子×悪魔女子 ⇒ 1000戸 悪魔男子×天使女子 ⇒ 1000戸 悪魔男子×悪魔女子 ⇒ 200戸 人工が安定しているとしていましたから、各戸に1人づつの期待値で男子が生まれます。 天使男子×天使女子 ⇒ 5000人 天使男子×悪魔女子 ⇒ 1000人 悪魔男子×天使女子 ⇒ 1000人 悪魔男子×悪魔女子 ⇒ 200人 すると、(父が天使・悪魔の両方がありえる場合に)母が天使の男子の人数の期待値は計、6000名です。 内訳を細かくみてみます。 ケース1。父が天使の天使の男子 ⇒ 4500人 ケース2。父が悪魔の天使の男子 ⇒ 700人 ケース3。父が天使の悪魔の男子 ⇒ 500人 ケース4。父が悪魔の悪魔の男子 ⇒ 300人 それぞれについて悪魔チェッカーで陰性ないし偽陰性の期待値を数えていきましょう。 ケース1。陰性は、4050人 ケース2。陰性は、630人 ケース3。偽陰性は、5人 ケース4。偽陰性は、3人 従って、見合い相手が天使である確率は、 4680/4688 で、約、9983パーセントです。 No.23の続きです。
Yss
応用問題、正解です!
(数え上げ、お疲れさまでした ) >天使悪魔についてこだわらずにランダムに結婚したとします。 この前提の下では、この答えになります。(たっくん4さんもほぼ同じ前提、私も最初に考えたのがこの前提です) 実は応用問題は、別の、妥当な前提もありまして、そちらは当然答えも変わってきます。それはのちほど解答公開時に・・・ 答え:99/189
(「何%ですか?」ではなく「確率をお求めください」なので分数でもいいかと) @天使が産まれて(90%)*天使判定(90%)=81% A天使が産まれて(90%)*悪魔判定(10%)=9% B悪魔が産まれて(10%)*天使判定(1%)=0.1% C悪魔が産まれて(10%)*悪魔判定(99%)=9.9% このうち@とBが除外されたわけだから9.9/(9+9.9)=99/189 うーん・・・なんか引っかかりを感じるけど、これで!
Yss
正解です
考え方も、バッチリです。 引っかかりを感じるのは、本問の「事後確率」の性質そのものがはらんでいる微妙な問題のせいだと思います(正常な反応です ) no.25(Yssさんのコメントに対するレス)間違って消してしまいました;;
no.25 コメントありがとうございました! 確かに悪魔チェッカーが無意味だとするとたとえば二回悪魔チェックして二回とも悪魔判定が出ても気にしないってことになっちゃいますよね^^; 改めて考えて見ます。楽しい問題をありがとうございます。 ※スレ汚しごめんなさい。もしno.26で正解だったら応用も考えて見ます(そっちはギブアップの恐れ大ですが;;)
Yss
いえいえ、お気になさらずにー
「何すればよいのママ」→ 本人がボブである可能性が極めて高い。もう一人の兄弟の性別について一切情報なし(50%強)<br>「ボブはいないよママ」→ もう一人がボブであることが確実で、「男・男」ほぼ確定(100%弱)。 この中間に解があるということでしょう。<br><br>問題の趣旨は多分ここまでなのでしょうけれど、私は叙述トリックが大好きなので<br>「左官屋のボブは今日は来てないよ、ママ」<br>「Mrsスミス、人使いが荒いですよぅ」<br>「ボブ姉ちゃんならさっき出てったけど?」<br>「いい加減現実を見ろよ!ボブは昨年死んだんだ!」等、反則なパターンをいくつも考えてしまいます <br><br>
>>19 s_hskz さんの問題ははじめて聞きました。面白いです。
以下、「お母さんに呼ばれて返事をしていた、ひとりの男の子」の解釈と返事の内容によるたくさんのバリエーションを囁きに 記しました 純数学の問題でナス狙い
Yss
>いい加減現実を見ろよ!ボブは昨年死んだんだ!
もうすでに確率の計算どころではない 「ダディはまだ帰ってないよ」みたいなパターンも(さらに追加してみた ) ヒミツ
ベイジアンによる確率改定の問題は立場によって論議の別れるところですね。頻度主義の立場でもベイズの定理は当然のように使いますし、このあたりの話題は個人的にはなかなかに理解が難しいところです。
Yss
なるほどー
(考えてみましたが)その例だと、事前確率と変わらない気がしますが… 目覚めたとき、色が違うとか、見分けがついたりすると新たな情報になって事後確率に影響しそうですが
Yss
んー、難しいですね。1/3派の主張もよく分かります。
(私はスレのテーマからズレすぎない限り雑談も歓迎な立場ですが、ひそひそ話になるのは好まないので、なるべく公開出来るお話でお願いします) あ、大変に失礼をいたしました。 No.29とNo.30で囁いたお話しは『眠り姫問題』についてでして、数学の《ゲームの理論分野》で論議されたきた経緯があり、また、科学哲学でも《様相論理》《意思決定問題と人間原理》《自己位置づけ問題》で論議が続いている難問でして、論文が何本も出ているようです。 このスレッドで雑談するにはテーマが大きすぎるかと(臆病な?)心配をしていたところなのです。 以前、某所の非公開なメーリングリストでも炎上して罵倒の投げ合いになっていたのを目撃したこともあり、びびっている経緯もありまして。 また、大きなテーマの脇道になると、1スレッド1出題のクイズ大陸の約束事に抵触するのかもしれないとの不安もございました。あるいは本来は別スレッドで取り扱うべきなのではないかと頭をよぎりました。 Yssさんに、ベイズ改訂つながりでは、こんなのもある、とご紹介したかった思いもあり、囁いた次第です。 === とりあえずポインタだけでもと思い、ご案内させて頂きます。 ■眠り姫問題 ( http://d.hatena.ne.jp/keywordmobile/%96%B0%82%E8%95P%96%E2%91%E8 ) ■『序論:眠り姫問題 信念の度合い或いは主観確率を - 静岡理工科大学』 ( http://www.sist.ac.jp/~shinba/self_location.pdf ) スレ汚しを失礼いたしました。お詫び申し上げます。 === 本当の余談 私は昨夜までは、1/3派でしたが、Yssさんのご意見に従い考え直した結果、本日より1/2派に転向いたしました。 追伸 No.30については囁きをオープンして頂いても構いません。No.29については、眠り姫問題の翻案の問題のつもりでYssさんにご紹介したのでしたが、本日検討した結果、【よく似ているけれども別物、劣化バージョン?】のようですので、恥ずかしくもあり、眠り姫問題について考えるさいに有害でもありますので、公開については、もしもできましたならば、ご勘弁のほどをお願い申し上げたく、宜しくお願い致します。 ★さらに追伸です ↓ Yssさんがおっしゃるに>個人的には、s_hskzさんに、それがらみで出題してもらえると嬉しいな 確率方面の出題は苦手とするところですし眠り姫問題はテーマが大きいので…相当に練っておいてからでないとと感じております。それより先にトライするとしたら、天国にある永遠不滅の下駄を放り投げて着地時にそれが表か裏かで勝敗を決定する賭博を設計する問題です。表の出る確率が0.651のとき、勝率が1/2になるゲームをどうやってつくるか、勝率が3/7ではどうか、勝率が(π-3)ではどうか…これ、答えがわかっていても出題として練り上げるのは大変そうです。取り敢えずボツにしています。
Yss
個人的には、s_hskzさんに、それがらみで出題してもらえると嬉しいな、とか期待していたりするんですが。
見合い相手の両親の情報がないので、<br>これを別の情報で代替することにしました。<br><br>(案1) 見合い相手を見つけるという行為は、<br>大陸全住人(母集団)の中から、見合い相手(大きさ1の標本)を<br>取り出すという作業と同じとみなせる(はず)。<br>なので、「彼が天使か否かの確率」は、<br>「母集団の天使と悪魔の相対度数」に依存する。<br>ゆえに、<br>見合い相手が天使→5/6 見合い相手が悪魔→1/6<br>(大陸の国勢調査より)<br>公式を使って計算すると、求める確率pについて、<br>p=1/451<br><br>(案2) 上の理論を見合い相手の両親に適用。<br>両親の組み合わせとその確率<br>天使×天使→25/36<br>天使×悪魔→5/18<br>悪魔×悪魔→1/36<br>後は公式を使ってゴリゴリ計算。<br>p=12/44075<br><br>どちらの案で得られた確率も、約0.22%でした。
苦し紛れの応用問題
ありゃ、勘違いしてたか ゴリゴリの計算で疲れたので一休みします
Yss
応用問題の解答ありがとうございます
案1の仮定は、私が第一に選択すべき、もっとも「地に足の付いた」仮定と考えているものです。仮定の選択も、解答もOKです(但し問うているのは「天使である確率」でしたので、「おしい」にさせていただきました) 案2については、ちょっとお時間を下さい 追記:案2の仮定は天使と悪魔の結婚比率のことかと理解しました。そのあとの思考過程を十分追い切れていないので誤解していたら申し訳ないのですが、その数字にはならないと思います。おそらく同じ仮定を置いたと思われる、たっくん4さん、s_hskzさん、私が同じ数字にたどり着いていますので。 (これは解答公開に向けての準備です)
本問の応用問題においては、話がだいぶ複雑になっていますので、 こういうときに使える、ベイズの定理だからこそのテクニックがありまして、 まずそれをご紹介します。 もちろん、本問の(応用ではない)問題についても使えます。 事象A、事象Bがあったとして、 事象Aが先、事象Bが後に起きたとします。 (本問の、彼が天使である→A、彼が天使診断→Bのように) 条件付き確率を、以下のように表記します。 Aが起きた時、Bが起きる確率 PA(B) また、下付きのAやBがないものは、単純に事前確率で、 Aが起きる確率 P(A) そのとき、ベイズの定理では、 上に書いたことの繰り返しになりますが(念のため) 事後確率(Bが起きた時、実はAであった確率) PB(A)=PA(B)・P(A)/P(B)・・・(式1) このときに、Aでないことを、Dと表すことにします。 当然P(A)+P(D)=1になる関係です。 もちろん条件が付いたときも、 PB(A)+PB(D)=1になります。 (天使でなければ必ず悪魔、ならそうなりますね) そこで、Dについても式を立てます。 PB(D)=PD(B)・P(D)/P(B)・・・(式2) この方法が特に有効なのは、分母の計算が複雑なときです。 (本問の応用問題は、分母はかなり面倒な計算になり・・・そうですね) ここで、式1と式2を眺めると、右辺の分母が共通しています。 そこで、辺々割り算して分母を消去します。 PB(A)/PB(D) = PA(B)・P(A) / (PD(B)・P(D)) 直接求まるのは比だけですが、 PB(A)+PB(D)=1 の場合は、比が分かればあとは簡単です。 とりあえずここまで。 2315/2344
仮定@見合い相手の父親は国勢調査(天使5/6、悪魔1/6)に反映されている。 仮定A見合い相手の母親は天使とでも悪魔とでも子供を作る この場合・・・見合い相手が天使判定を受ける確率は・・・ @父親が天使(5/6)*天使出産率(9/10)*天使判定率(9/10)=4050/6000 A父親が天使(5/6)*悪魔出産率(1/10)*天使判定率(1/100)=5/6000 B父親が悪魔(1/6)*天使出産率(7/10)*天使判定率(9/10)=630/6000 C父親が悪魔(1/6)*悪魔出産率(3/10)*天使判定率(1/100)=3/6000 息子が天使の可能性は(@4050+B630)/(@4050+A5+B630+C3)=4630/4688=2315/2344 もっと詰めないといけない点がたっくさんありそうなんですが、参加することに意義あり的に解答公開前に滑り込みます(苦笑)
※ 応用もとても面白いので解答公開後にも突き詰めて考えてみる予定です。 改めて出題に感謝!
Yss
応用問題へのチャレンジありがとうございます
実は前提も考え方も正解なんですが、最後の最後で、分子を計算間違いしています。ということで「おしい」とさせて頂きます。 585/586
紙を使ってやってたら自分の字が汚すぎて4680が4630に見えてしまったようです^^; すいません、フォローに甘えて答えだけ修正です^^;
Yss
正解です。
>・・・に見えてしまったようです^^; そうだと思いました
Yss
チャレンジありがとうございます
おしいです。 考え方の道筋は、いいと思うんですが、彼の両親が天使×天使と分かっているので、彼が天使or悪魔である事前確率は、人口比でなく、生まれる率によって、より正確に見積もることができると考える方が、妥当だと思います(人口比を使う考え方も一理あり、間違いとは言えないので「おしい」とさせて頂きました)。 本問(応用除く)の解答と解説を公開します。
>>33 に、ベイズの定理についてコメントしましたので、 それと合わせて、読んで頂きたく、お願いいたします。 まず、本問(応用問題ではない方)についてですが、 事象A 彼が天使である (AngelのA) 事象D 彼が悪魔である (DevilのD) 事象B 彼が悪魔と判定される (とりあえずB) と、置きます。 このAD大陸の住人は必ず天使か悪魔かのどちらかですから、 当然、 事象Aと事象Dは背反です。一方が成り立てば必ず他方は成り立たない。 >>33 とは求めるものの記号が少し異なっていますが、 PB(D)=PD(B)・P(D)/P(B)・・・(式1) PB(A)=PA(B)・P(A)/P(B)・・・(式2) の2式を立てて、分母を消去します。 PB(D)/PB(A) = PD(B)・P(D) / (PA(B)・P(A)) 左辺:彼が悪魔判定されたときに彼が悪魔である確率/彼が悪魔判定されたときに彼が天使である確率 右辺分子:彼が悪魔であるときに悪魔判定が出る確率・彼が悪魔である(事前)確率 右辺分母:彼が天使であるときに悪魔判定が出る確率・彼が天使である(事前)確率 左辺は事後確率(求めたいもの)、 右辺は悪魔チェッカーの結果を知る前に分かっている事前確率のみからなっています。 右辺はそれぞれ、問題文に与えられています。 PD(B)=99/100 PA(B)=10/100 ここで彼が悪魔である(天使である)事前確率は、 両親が天使、と分かっていますから、生まれる率から計算するのが、 最も妥当だと考えられます。そこで、 P(D)=1/10 P(A)=9/10 と、なります。 ここで、答えを計算する前に、ひとつ式を変換しておくと、 PB(D)/PB(A) = (P(D)/P(A))・(PD(B)/PA(B)) と、なります、 この式の意味ですが、 左辺は、悪魔判定が出た後の、【悪魔である確率と天使である確率の比】 となっていて、 右辺の ひとつ目の括弧は、悪魔判定が出る前の、【悪魔である確率と天使である確率の比】 ふたつ目の括弧は、悪魔チェッカー(という新たな情報)によって得られた、確率判断の変化 と、言えます。 この形のまま、数値を代入しますと、 PB(D)/PB(A) = (1/9)・(99/10) と、なります。 悪魔チェッカーを使う前には、両親が天使であることから、 彼が悪魔である確率:彼が天使である確率=1:9と見積もれたのですが、 悪魔チェッカーの結果によってこれが、99/10ほど、悪魔側に寄った、 ということになります。 あとは、 PB(A)=1-PB(D)ですから、代入して整理すると、 彼が悪魔である確率は、11/21 となります。 数え上げによる解法は、たっくん4さんの解答 >>13 が分かりやすいので、 そちらをご参照いただければと思います。 ぼやき餅さんの解答 >>11 も、大変簡潔で分かりやすいと思います。 (分かりやすいご解答に感謝いたします) 追って、応用問題の方の解答も公開しますのでお待ち下さいませm(_'_)m 父親は無作為であるとする。<br>本人の属性は父親の属性に依存し、<br>チェッカーの結果の割合は本人の属性に依存する。<br>'父親が天使の天使が天使判定'の割合は<br>(5/6)(9/10)(9/10)=27/40<br>'父親が天使の悪魔が天使判定'の割合は<br>(5/6)(1/10)(1/100)=1/1200<br>'父親が悪魔の天使が天使判定'の割合は<br>(1/6)(7/10)(9/10)=21/200<br>'父親が悪魔の悪魔が天使判定'の割合は<br>(1/6)(3/10)(1/100)=1/2000<br>よって、<br>'天使判定が天使'の確率は<br>((27/40)+(21/200))/((27/40)+(1/1200)+(21/200)+(1/2000))<br>=((4050/6000)+(630/6000))/((4050/6000)+(5/6000)+(630/6000)+(3/6000))<br>=4680/4688<br>=585/586
応用問題。
すごく読みづらいです…
Yss
この、めんどくさい応用問題 にチャレンジして下さって本当にありがとうございます
>父親は無作為であるとする。 これは彼の母親が結婚した際に、相手をどう選んだかの話ですね。これを前提とすると、 こちらは問題なく正解です (おつかれさまでした ) (但し、前提はこれ1種類ではありません、つまり答えも複数ある。そこが応用問題の、応用たるゆえんだったりするんですが)
Yss
確かにそうですね。とりあえず「大陸」なので人口は「ひとりが影響しない程度には大きい」というのが暗黙の前提だったのですが・・・明示した方が良かったかもしれませんね。
実際、ひとり対象外になったときに、全体の比率に影響するような場合は、答えは違ってくると思います。 応用問題の方の解答と解説です。
まず、大前提として、こちらはそもそも答えが一意に決まらない、 ということを申し上げておきます。 何を確定した情報と捉え、どこを前提とするかによって、答えが変わってきます。 まずは、ベイズの定理から式を整えていきます。 本問の本題と同じように、今度は「天使である比率」ですので、 事象A 彼が天使である (AngelのA) 事象D 彼が悪魔である (DevilのD) 事象B 彼が【天使】と判定される と、おきまして(本問本題とは、Bの意味が違っているので注意) PB(A)=PA(B)・P(A)/P(B)・・・(式1) PB(D)=PD(B)・P(D)/P(B)・・・(式2) 同様に、式1を式2で辺々割り算して分母を消去して、 PB(A)/PB(D) = PA(B)・P(A) / (PD(B)・P(D)) 同様に事前確率の比×情報による改定、の形に変形して、 PB(A)/PB(D) = (P(A)/P(D)) ・ (PA(B)/PD(B)) ここで、PA(B)/PD(B)は、問題文に与えられていますので、 (90/100)/(1/100) =90 これを代入して、 PB(A)/PB(D) = (P(A)/P(D)) ×90 と、なります。 天使判定が出たことで、事前に想定出来る天使の確率/悪魔の確率 の比が、 90倍、天使側に寄ったと考えられます。 (蛇足ですが、悪魔判定が出た場合は9.9倍でしたが、 天使判定が出た場合は、90倍になるわけです。蛇足でした) ここまではほぼ一本道で自明なのですが、 問題はここからです。 ここで、問題となるのが、 では、事前に想定出来る P(A) チェッカーの判定前に、彼が天使であると想定出来る確率 P(D) チェッカーの判定前に、彼が悪魔であると想定出来る確率 を、いくらと見積もるのか、 という部分です。 本問へ寄せられた解答では、 【天使と悪魔は、結婚率に差がなく、(統計的に見れば)人口比率でランダムに結婚する】 ということを前提において、解答された方が多かったのですが、 実はこれは、妥当な仮定のひとつではありますが、 そんなことは問題のどこにも与えられていないので、若干勇み足だと考えています。 私が問題を作る段階において、ひとつの妥当な仮定として、 私自身が、上の仮定を置いて、世代を経たらどの程度の人口比率になるのか計算し、 その結果を用いて、問題の数値を作ったという経緯が、確かにあるのですが、 後述するように、ひとつの可能性であって、十分条件ではないんです。 本問では、この点について、たっくん4さんの慧眼により、 かなり早い段階で言及が行われておりまして(びっくりしたのですが・・・ と同時に設問の裏側まで読み取って頂けて嬉しくもあったのですが) なんとなく、そっちの前提で、話が進んでいった感じがありましたが、 【天使、悪魔間の結婚比率については、十分な情報がない】 と考えるのが、いちばん「地に足の付いた」仮定であると考えています。 例外は結構簡単に、複数あげることができます。 たとえばですが、 この大陸では実は結婚差別が非常に厳しく、 ほとんど天使同士、悪魔同士でしか結婚が行われていなくて、 天使×悪魔の結婚は、子供の生まれる比率が計算出来る程度には存在するものの、 統計上無視出来るほど少数しか、行われていない。 但し、天使も悪魔も、それぞれ天使同士、悪魔同士で結婚していて、 結婚して子供を持つチャンスは、同等にある。 という仮定を置いても、天使の人口比率、悪魔の人口比率は、5/6、1/6で安定します。 この場合、彼の父親が天使である確率は、ほぼ1と考えるのが妥当です。 ほかにも、 天使同士はやや忌避し合う傾向があり、 悪魔同士は、かなり忌避し合う傾向があり、 天使×悪魔の組合せが結局好まれる傾向がある(自分と違う人に惹かれる)、 という仮定を置いても、 切りのいい数字にはなりませんが、天使、悪魔が5/6、1/6で安定する 天使・悪魔間の結婚比率が存在することは、計算してみると、確認出来ました。 したがって、天使と悪魔の結婚比率については、十分な情報がない、 というのが、第一に選択すべき、妥当な仮定であると考えます。 (字数制限のため、次の投稿へ続く) というわけで、
彼の父親が天使であるか悪魔であるか、 十分な情報がなく、したがって、生まれる率から事前確率を計算する、 妥当な仮定が立てられない、と考えるなら、 (これが、第一に選択すべき、妥当な仮定と考えました) 彼が天使であるか悪魔であるかの「事前確率」は、単純に人口比で考えて、 PB(A)/PB(D) = (5/1) ×90 (人口比仮説による見積、と名付けます) と、なります。 今度は逆に、彼の母親が天使であることから、 単純な人口比率よりも、彼が天使である確率は、天使側に寄っているはずだと 考える仮説も、当然あり得ると思います。 しかし、こちらはなかなか妥当な数字が見出しにくいのも事実です。 (理由は先ほど述べました) このとき、人口比で出会い、ランダムに結婚しているかもしれない、と仮定するのは、 確定出来る結論ではないものの、数字に矛盾はなく、確かに妥当な仮定の1つで あることは、間違いないと思います。 したがって、第二の選択として、 彼の母親が天使と結婚していた確率 5/6 彼の母親が悪魔と結婚していた確率 1/6 とおいて、 そこに天使・悪魔が生まれる率をかけ算して、 彼が天使である事前確率= (5/6)・(9/10) + (1/6)・(7/10) = 13/15 彼が悪魔である事前確率= (5/6)・(1/10) + (1/6)・(3/10) = 2/15 と置くことも、妥当だと言えます。 この場合、 PB(A)/PB(D) = (13/2) ×90 (ランダム結婚仮説による見積、と名付けます) あとは、 PB(D)=1-PB(A) であることから、代入して式を整理すると(ここは自明なので省略)、 それぞれ、 PB(A)=450/451 (人口比仮説による見積) PB(A)=585/586 (ランダム結婚仮説による見積) と、なります。 (当然、他の妥当な仮説(前提)があれば、他の数字も解になり得ます) この、主観ががっつり入るあたりが、 事後確率の、イイカゲンなところであり、深入りすると闇に落ちそうな部分でもあり、 そして、【悪魔的に】魅力的な部分でもあると感じています。 唯一絶対の正解はないですし、個々人の価値観が反映される(べき)と考えますので、 仮定と答えの数値が正しく対応している方には、正解をつけたつもりです。 こんな変な問題(とくに応用問題)におつきあい頂き、ありがとうございました。 出題して、とても刺激になりましたし、有意義な体験でした。 参加して下さった皆さま、 閲覧して下さった皆さまに、 改めまして、お礼申し上げます。 また、出題キーに関して、お騒がせしましたことを、お詫び申し上げます。 このたび、めでたく出題キーを頂けましたので、 今度は正式に、出題したいと考えています。 次の問題は、もう少しくだけた感じになる・・・予定です。 同時に複数問の面倒を見るほどパワーないですので、 一問をクローズしたら次、という感じの、のんびりペースで行こうと考えております。 クローズまで、少し置いておきますので、 (雑談は歓迎しておりますので) ご意見、ご感想、議論等ございましたら、 書き込んで頂けましたら、嬉しく思います。 人口比が安定するのかと気にしておりました。 ビストロ・SMAPをみるたびに『レヴィ ストロース』を思い出しますが……あまり関係ないかもしれません……ともあれ……民俗学的にはかなり不思議な婚姻ルールが社会の中での構成人口の比率を安定させている例もあるようでして。私にはさっぱりワカリマセンが、そのうちのひとつのルールはトーラスの表面に家系図を書くとスッキリするのだそうで……繰り返します、私にはさっぱりワカリマセン。 応用問題についての私の回答は人口比にもとづくランダムな結婚のつもりで作成いたしましたが、Yssさんがおっしゃるところの人口比によらないほうの数字に一致しているようでして、頭を抱えております。
Yss
クイズへのご参加ありがとうございました
>人口比が安定するのかと気にしておりました。 そうですよね。ここが変動するようだと解が求まらなくなってしまいますね。 ただ、現実の国勢調査などでは、若い世代と年輩の世代の人口規模も、結婚率も、離婚の頻度も違う中で、テレビでは、その年の離婚数÷その年の結婚数で、「離婚率」なんて言ってますから…ツッコミどころ満載なんですよね… 脱線失礼しました。 応用問題のほうを復習いたします。 《人口比で出会い、ランダムに結婚している》と仮定します。 《 彼の母親が天使と結婚していた確率 5/6 彼の母親が悪魔と結婚していた確率 1/6 》 これも仮定します。 さて、ある地区で、一世代前、すなわち親の世代が、3600家族あったとします。すなわち、男性3600人、女性3600人の親を考えます。親世代では、男性3600人のうち3000人は天使、600人は悪魔と考えてよく、女性3600人のうち3000人は天使、600人は悪魔と考えてよいでしょう。人口比にもとづきランダムに結婚した結果として、3600家族の夫婦のペアについて、天使悪魔の組み合わせごとの家族数は以下のようになるのではないかと思量されます。 天使男×天使女 2500 天使男×悪魔女 500 悪魔男×天使女 500 悪魔男×悪魔女 100 《 彼の、天使の母親が天使と結婚していた確率 5/6 彼の母親が悪魔と結婚していた確率 1/6 》 を満たしていると思います。 私にとってはこのマトリックスが、 《人口比で出会い、ランダムに結婚していると仮定》なのですが…… Yssさんによる【人口比仮説】ではどのようなマトリックスになるのでしょうか。 No.43の続きです。
続いて、母親が天使で父親の種族を問わない家庭の男子の人数を見積もります。 各世代で人口が一定と仮定しても一般性を失わないと考えられます。すると、1家族あたり1名の次世代の男子が生まれることでしょう。 さきほどのマトリックスに従い、生まれた男子の天使・悪魔別に見積り人数を把握します。 【子が天使の部】 天使男×天使女 2250 天使男×悪魔女 350 悪魔男×天使女 350 悪魔男×悪魔女 50 計 3000名 【子が悪魔の部】 天使男×天使女 250 天使男×悪魔女 150 悪魔男×天使女 150 悪魔男×悪魔女 50 計 600名 === これで合っていますでしょうか? === さて、これらから、『悪魔チェッカーにより 陰性 となる天使 の数』と、 『悪魔チェッカーにより 擬陰性 となる悪魔 の数』とを見積もります。 母親が天使の天使男子は 2600 人います。 母親が天使の悪魔男子は 400 人います。 天使男子がチェッカーで陰性になる人数の見積りは… 2600*0.9=2340 悪魔男子がチェッカーで擬陰性になる人数の見積りは… 400*0.01=4 母親が天使で悪魔チェッカーにより【陰性】になる男子の人数の見積りは、 2344人 で、うち、生まれついての天使は、 2340人 と判定されます。 見合い相手が本当に天使である確率は、 2340/2344=585/586 になりました。 === Yssさんが御説きになる、(人口比仮説による見積り)の数値ではなく(ランダム結婚仮説による見積)の数値と一致してしまいました。私は人口比仮説による計算をしていたつもりなのですが……
Yss
丁寧に考えて下さってありがとうございます
これは、ランダム結婚仮説そのものですね。 一方、結婚比率が与えられていないため、妥当な結婚比率の見積もりが「できない」ので彼の両親に関する情報は活かせない、だから大陸の人口比率を使い、とりあえず彼は5/6の事前確率で天使、1/6の事前確率で悪魔と見積もって置こう、と考えるのが「人口比仮説」です。 かなりイイカゲンな感じもしますが、迷惑メールフィルターなどにベイジアンフィルターが使われたりしていて、最初はざっくりした仮定から始めて、次第に情報が蓄積していくと、精度が増していく、みたいな使われ方をしていますので、まあこの、イイカゲンなところがベイズ主義のいいところといいますか… こういう微妙な問題をはらんでいるので、応用問題は、本題にはなれなかったわけなんです… |