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三項間漸化式を満たす数列の極限
難易度:★★★
るーびっく 2010/06/27 06:48 問3の準備として複素数平面に関連する問題を。数Uの範囲で解けるレベルです。補題a-1、任意の複素数は、ある実数r、θを用いて、r(cosθ+i sinθ) と表せることを示せ。補題a-2、θを実数、nを整数として、(cosθ+i sinθ)^n=cos(nθ)+i sin(nθ) (ド・モアブルの定理)が成立することを示せ。 本題:nを0以上の整数、A、Bを実数として、三項間漸化式 x[n+2]=Ax[n+1]+Bx[n]を満たす数列x[n]を考えます。ここで、x[0]=1 とします。また、二次方程式x^2−Ax−B=0を満たすxの解をα、β(虚数解込み)とします。問1-1 α≠β であるとき、数列x[n]の一般項をα、β、x[1]、nを用いて表せ。 問1-2 α=β であるとき、数列x[n]の一般項をα、x[1]、nを用いて表せ。 以下、|x[1]|>1 であるとし、この条件を満たす任意のx[1]で成立するものとします。問2-1 α、βが異なる実数値であるとき、数列x[n]が0以外の有限の値に収束するようなA、Bの関係・条件を述べ、またその収束値を答えよ。 問2-2 α、βが異なる実数値であるとき、数列x[n]は収束しないが有限の範囲で振動するようなA、Bの関係を述べよ。 問2-3 α、βが実数であり α=βのとき、数列x[n]が0に収束するようなA、Bの関係を述べよ。 問2-4 α、βを異なる実数とする、このとき数列x[n]が0に収束するようなA、Bの関係を述べ、その領域をA‐B座標平面(Bを縦軸・Aを横軸に取ると解り易いと思います。)に図示し、その面積を求めよ。 問3-1 α、βが複素数であるとき、数列x[n]は収束しないが有限の範囲で振動するようなA、Bの関係・条件を述べよ。 問3-2 α、βが複素数であるとき、数列x[n]が0に収束するようなA、Bの関係を述べ、その領域をA‐B座標平面に図示し、その面積を求めよ。 追加:問3-3 漸化式 x[n+2]=√3x[n+1]−x[n]、x[1]=2、x[0]=1 を満たす数列について、x[2011]を求めよ。 |x[1]|<1であるとき、問題2・3で示したA、Bの条件以外でも数列x[n]が収束するケースがある。具体例を示そう。問4 漸化式 x[n+2]=A・x[n+1]−41・x[n]、x[0]=1、x[1]=1/7 で示される数列があって、lim[n→∞]x[n]=0 となるものが存在する。このときAの値を求め、一般項を示せ。
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コメントが全然ない…
単純に興味を誘わない問題なのか、考えてくれてる人は居るけど解けないのか…。 どちらか解りませんが後者の人が居ると信じてヒントを。 補題a:これについては複素数平面(現高校のカリキュラムでは対象外)を知らなくても、三角関数の合成の手法や加法定理から導けると思います。 補題b:基本的な問題ですので出来ればノーヒントで。 問1:解と係数の関係を考えます。1-2に関しては1-1までと同じ式変形をしたあと、両辺をα^nなどで割ってみましょう。 問2、問3:これも数列というよりは解と係数の関係(数U)の問題。A-B座標平面を作って考えると問2-1、2-2、2-3、3-1はある直線又は曲線上の一部分となり、問2-4、3-2はその線によって作られる面となります。「面積を答えよ」と言うのもなんだか変な問題なのですが、この掲示板で作図して示せという問題にも出来ないので、こういう形式にしました。計算自体は非常に容易な積分をするだけ。 問4:半分お遊びで作った問題、これもヒントなしで。 問題量が多く全部書くのは面倒臭いかと思いますので、出来た部分の答えだけをスパッと書いててくれたら嬉しいっす 勿論きっちりした説明も書き添えてくれれば尚良ですが 問1
x[n+2]=Ax[n+1]+Bx[n] x[0]=1とする。 A,Bは実数。 x^2-Ax-B=0の二解をα、βとする。 (1)α≠βのとき。 x[n+2]-αx[n+1]=β{(x[n+1]-αx[n]}@ x[n+2]-βx[n+1]=α{x[n+1]-βx[n]}A と式変形できる。 @より x[n+1]-αx[n]=β^n*{x[1]-αx[0]}=β^n*(x[1]-α) 同様にAより x[n+1]-βx[n]=α^n*(x[1]-β) 辺々引き算すると (β-α)x[n]=β^n*(x[1]-α)-α^n*(x[1]-β) x[n]={β^n*(x[1]-α)-α^n*(x[1]-β)}/(β-α) (2)α=βのとき。 (1)の途中式において、α=βとして、 x[n+1]-αx[n]=α^n*(x[1]-α) α≠0のとき、両辺α^nで割って x[n+1]/α^(n+1)-x[n]/α^n=(x[1]-α)/α これは数列{x[n]/α^n}が公差(x[1]-α)/αの等差数列であることを表している。 よって x[n]/α^n=x[0]/α^0+n(x[1]-α)/α=1+n(x[1]-α)/α x[n]=α^n+α^(n-1)*n(x[1]-α) α=β=0の場合は漸化式がx[n+2]=0(n≧0)だから、x[n]=0(n≧2) 補はパスで
問1です。ごくごく普通に…
るーびっく
コメント有難うございます!
そうなんですが…、問1だけだと凄いフツーですね… あまりにも普通過ぎてらしくないと言うか…、ちょっとそーですね…なんだか普通ですね、という感想でした…(´・ω・`) 一応メインは、数列の収束・振動条件を求めることなんで、出来れば問2以降もやってみて下さいな 問題数が多くごちゃごちゃしてますが、単純に「三項間漸化式の収束・振動条件を求めよ!」と言ってしまうとそれはそれで面倒くさい場合分けを必要とするので、先に場合分けの部分を示した感じです。なのでそれ程計算量も多くないとは思います。 コメントが来ない… ボムボムさんも何処へ行ってしまったのでしょうか…。
ちなみに良くヒトリボッチ・ヒトリボッチ数列と言われるヒボナッチ数列は、上述の三項間漸化式に於いて、A=B=1、x[0]=x[1]=1、の場合であり、知られるようにこの条件であれば正の無限大に発散することが解りますよね。 というのはこのサイトの過去問にもいつくか例題はあると思いますし、それをもうちょっと一般化(?)したものを…と思い作ってみた感じです。 ちなみに、おまけで作った問3-3の解説をしてしまうと、 x[n+2]=√3・x[n+1]−x[n]、x[0]=1、x[1]=2 これをn=3,4,5…と順番に計算していくと、 x[2]=√3x[1]−x[0]=2√3−1 x[3]=√3(2√3−1)−2=4−√3 x[4]=√3(4−√3)−(2√3−1)=2√3−2 x[5]=√3(2√3−2)−(4−√3)=2−√3 x[6]=√3(2−√3)−(2√3−2)=−1 x[7]=√3(−1)−(2−√3)=−2 とx[0]、x[1]と符号が反転して、 x[8]=−2√3+1 x[9]=−4+√3 x[10]=−2√3+2 x[11]=−2+√3 x[12]=1 x[13]=2 と丁度12回周期で元に戻ります。従って2011÷12=167…7 だから、 x[2011]=x[7]=−2 とこのように、「x[n+2]=√3・x[n+1]−x[n]、x[1]=2、x[0]=1」で定義された数列は、ぐるぐる同じ値を循環していくことが解りますよね。 つまり、これは有限の範囲で振動する条件に当てはまり、A=√3、B=−1は当然ながら問3-1の条件に含まれています。これをもうちょっと一般化して、ではどういう場合に数列は振動及び収束するのか?を考えるのが、一応この問題のメインとしてます。 問2
α≠βの実数解とき。 判別式よりA^2+4B>0 問1より一般項は x[n]={β^n*(x[1]-α)-α^n*(x[1]-β)}/(β-α) α=-βのとき、すなわちA=0,B=α^2のとき。 判別式から4B>0。 漸化式は x[n+2]=(α^2)x[n] x[n]は nが偶数のときx[n]=(α^2)^(n/2)x[0]=|α|^n(n=0,2,4,…) nが奇数のときx[n]=(α^2)^{(n-1)/2}x[1]=|α|^(n-1)x[1](n=1,3,5,…) である。 したがって上記の数列の収束発散は |α|>1、すなわち√B>1であれば偶数列、奇数列がそれぞれ発散するので不適。 |α|=1、すなわち√B=1のとき。 偶数列は1、奇数列はx[1]に収束するが、|x[1]|>1ゆえ収束値は一致せず振動する。 0<|α|<1のとき、偶数列、奇数列ともに0に収束するので、x[n]→0である。 結局収束発散は (a)A=0,0<B<1のとき、x[n]→0 (b)A=0,B=1のとき。 偶数列→1。 奇数列→x[1]で、x[1]≠1なら振動、x[1]=1のときのみ収束。 (c)A=0,B>1のとき。 |x[n]|は偶数列は+∞に発散。 奇数列はx[1]≠0の場合は|x[n]|は+∞に発散、x[1]=0の場合のみ、x[n]→0。 α≠-βのとき。 これまでの条件は除外したようなA,Bの条件で考える。 このときα≠±βで、0≦|α|<|β|としても一般性は失われない。 このとき、 x[n] ={β^n*(x[1]-α)-α^n*(x[1]-β)}/(β-α) =β^n{(x[1]-α)-(x[1]-β)(α/β)^n}/(β-α) |α/β|<1であるから、(α/β)^n→0 よって (a)-1<β<1のとき。 β^n{(x[1]-α)-(x[1]-β)(α/β)^n}/(β-α)→0 (b)β=1のとき。 β^n{(x[1]-α)-(x[1]-β)(α/β)^n}/(β-α)→(x[1]-α)/(β-α) (c)|β|>1のとき。 (x[1]-α)≠0なら|x[n]|→+∞に発散。 x[1]-α=0のとき、x[n]=-α^n(x[1]-β)/(β-α)=α^nとなるので、-1<α≦1なら収束、x[1]=α=-1なら振動、それ以外の範囲のα=x[1]なら発散する。 (d)β=-1のとき、|x[n]|→(x[1]-α)/(β-α)だが、偶数列は(x[1]-α)/(β-α)へ、奇数列は-(x[1]-α)/(β-α)へと収束して、x[1]≠αならx[n]はこれらの間の振動、x[1]=αなら0へと収束する。 纏めると、α≠-β,αβ≠0のときは、 (a)二つの解の絶対値がともに1より小さいとき。 x[n]→0 (b)一方の解が1で、もう一方の絶対値が1より小さいとき。 x[n]→(x[1]-α)/(β-α) (c-1)二次方程式の解のうち、両方の絶対値が1より大きいとき。 x[n]は発散。 (c-2)一方の解βの絶対値が1より大きく、もう一方αが1以下の場合。 x[1]≠αのときは発散。 x[1]=αなら、-1<α<1なら0に、α=1なら1に収束、α=-1なら±1で振動。 (d)一方の解が-1で、もう一方の絶対値が1より小さいとき。 偶数列は(x[1]-α)/(β-α)へ、奇数列は-(x[1]-α)/(β-α)へと収束する。 x[1]=αの場合は0に収束するが、そうでない場合は振動する。 となる。 |x[1]|>1の任意のx[1]について成り立つ条件であるから、結局収束発散は (1)A=0,0<B<1のとき、x[n]→0 (2)A=0,B=1のとき。 偶数列→1。 奇数列→x[1]≠1で振動。 (3)A=0,B>1のとき。 x[n]は発散。 (4)二つの解の絶対値がともに1より小さいとき。 x[n]→0 (5)一方の解が1で、もう一方の絶対値が1より小さいとき。 x[n]→(x[1]-α)/(β-α) (6)二次方程式の解のうち、両方の絶対値が1より大きいとき。 x[n]は発散。 (7)一方の解βの絶対値が1より大きく、もう一方αが1以下の場合。 |x[1]|>1≧|α|ゆえx[n]は発散。 (8)一方の解が-1で、もう一方の絶対値が1より小さいとき。 偶数列は(x[1]-α)/(β-α)へ、奇数列は-(x[1]-α)/(β-α)へと収束し、x[n]は振動。 したがって 問2-1 α≠βの実数解のとき、0でない有限の値に収束するような条件は (5)一方の解β=1でもう一方の解αの絶対値が1より小さいとき。 このときの条件をA,Bで書き換える。 x^2-Ax-B=0がx=β=1を解に持つので、B=-A+1。 Bを消去すると(x-1)(x-(A-1))=0でもう一方の解α=A-1になる。 ゆえに|A-1|<1、すなわち0<A<2。 つまり0<A<2かつB=-A+1のとき、x[n]→(x[1]-α)/(β-α)=(x[1]-A+1)/(2-A) また判別式 D=A^2+4B=A^2+4(-A+1)=A^2-4A+4=(A-2)^2 で0<A<2のときゆえD>0となり、常に成り立つ。 問2-2 α≠βの実数解で、x[n]が収束しないが有限の範囲で振動するような条件は (2)A=0,B=1のとき。 偶数列→1。 奇数列→x[1]≠1で振動。 (8)一方の解β=-1で、もう一方αの絶対値が1より小さいとき。 このときの条件をA,Bで書き換える。 x^2-Ax-B=0がx=β=-1を解に持つので、B=A+1。 Bを消去すると(x+1)(x-(A+1))=0で、もう一方の解α=A+1。 ゆえに、|A+1|<1、すなわち-2<A<0。 つまり-2<A<0かつB=A+1のとき、 偶数列→(x[1]-α)/(β-α)=(A+1-x[1])/(A+2) 奇数列→-(A+1-x[1])/(A+2) でx[n]は振動。 問2-1と問2-2です。
計算ミスしてそうで自信ないですが…
るーびっく
いえいえ、ざっと読んだだけですが多分合ってます。
|X[1]|>1 以外の場合も説明して頂けてるのですねm(_ _)m もうちょっと読んでからまたコメントします。 問2-3
α=βの重解のとき。 A^2+4B=0。 解を用いて表せばA=2α、B=-α^2。 α≠0なら、x[n]=α^n+α^(n-1)*n(x[1]-α)=α^(n-1)*{α+n(x[1]-α)} α=0なら、x[n]=0(n≧2) 収束発散は α=0のとき、すなわちA=B=0のとき。 x[n]=0(n≧2)でありx[n]→0 0<|α|<1のとき。 α^n→0、nα^n→0だから(証明略)x[n]→0。 α=1のとき。 x[n]=1+n(x[1]-1)だから、x[1]=1のときx[n]→1、x[1]≠1のとき、x[n]は発散。 α=-1のとき。 偶数列は-{-1+n(x[1]+1)}、奇数列は+{-1+n(x[1]+1)}であるので、x[1]+1=0の場合は±1の振動、x[1]+1≠0なら|x[n]|→+∞で発散。 |α|>1のとき、x[n]は発散。 したがって|x[1]|>1の任意のx[1]について成り立つようなA,Bの条件は、 A^2+4B=0において、 (1)0≦|α|<1のとき、すなわち-2<A<2のとき、x[n]→0。 (2)A=2のとき。 x[1]≠1ゆえ発散。 (3)A=-2のとき。 x[1]≠-1ゆえ発散。 (4)|A|>2のとき、発散。 問2-3 α=βの実数解のとき、x[n]が0に収束するのは (1)-2<A<2かつA^2+4B=0のとき。 問2-4α≠βの実数解を持つとき。 A^2+4B>0である。 問2で調べたことから、x[n]→0となるのは (1)A=0,0<B<1のとき、x[n]→0 (4)二つの解α、βの絶対値がともに1より小さく、α≠-βのとき。 x[n]→0 これをA,Bの条件に書き換える。 A=α+β≠0 αとβはx^2-Ax-B=0の二解だから、 1-A-B>0かつ1+A-B>0かつ-1<A/2<1。 あとA≠0でA^2+4B>0である。 整理すると B<-A+1かつB<A+1かつ-2<A<2かつB<-A^2/4かつA≠0。 (1)(4)あわせると B<-A+1かつB<A+1かつ-2<A<2かつB<-A^2/4。 これが求める条件。 これをAB平面に図示したときの面積は (A+1)-(-A^2/4) をA=-2からA=0まで積分したものと (-A+1)-(-A^2/4) をA=0からA=2まで積分したものの和であり、途中は略して結果だけ書くと4/3。 続いて問2-3、問2-4です。
るーびっく
答え確認しましたが合ってます 、こちらもまた後程。 問3、虚数解を持つとき、すなわちA^2+4B<0のときを考える。
B=0だとA^2≧0だから、少なくともB<0。 このとき二次方程式の二解αとβは複素共役であり、 A=α+β=2Re(β) B=-αβ=-|β|^2 ただし |β|=√(Re(β)^2+Im(β)^2)=√(β*conj(β)) であり、 Re(β)は複素数βの実部 Im(β)は複素数βの虚部 conj(β)は複素数βの複素共役(この場合はαに等しい) をそれぞれ表すとする。 虚数解を持つ場合は常にα≠βだから、(1)と同様の解き方を用いて一般項は x[n]=x[1]*(β^n-α^n}/(β-α)-αβ{β^(n-1)-α^(n-1)}/(β-α) と書ける(少し式変形した)。 ここで補1より β=r(cosθ+isinθ) と表すことができる。 r=|β|=√(-B) θ=arg(β)(βの偏角) である。 偏角は2nπの自由度があるが、ここでは0≦θ<2πとなるようにとることにする。 このとき A=2Re(β)=2r*cosθ B=-αβ=-|β|^2=-r^2 B<0ゆえr>0、また虚数解ゆえθ≠0,πである。 この問題ではαβが複素共役だから、βの偏角θを0<θ<πととっても一般性は失われない。 β-α=2i*rsin(θ) β^n=(r^n)*{cos(nθ)+isin(nθ)} α^n=(r^n)*{cos(nθ)-isin(nθ)} (補a-2)となるので、 β^n-α^n=2i*(r^n){sin(nθ)} である。 したがって一般項x[n]をr,θを用いて表すと x[n] =x[1]*2(r^n)*{sin(nθ)}/(2rsinθ) - r^2*2{r^(n-1)} {sin((n-1)θ}/(2rsinθ) =x[1]*(r^(n-1))*sin(nθ)/sinθ - (r^n) sin((n-1)θ) /sinθ ={r^(n-1)/sinθ}*{x[1]sin(nθ) - rsin((n-1)θ)} 0<r<1、すなわち0<√(-B)<1のとき。 r^n→0ゆえ、x[n]→0 r=1、すなわち√(-B)=1のとき。 x[n] ={x[1]sin(nθ)-sin((n-1)θ)}/sinθ ={x[1]sin((n-1)θ)cosθ+x[1]cos((n-1)θ)sinθ-sin((n-1)θ)}/sinθ =(x[1]cosθ-1)sin((n-1)θ)/sinθ+x[1]cos((n-1))θ x[1]とx[1]cosθ-1を同時に0にすることはできない。 x[n]=p*sin((n-1)θ)+q*cos((n-1)θ)と表せるので、三角関数の合成を用いればわかるように x[n]=s*sin((n-1)θ+t) とできる。 ただし s =√{{(x[1]cosθ-1)/sinθ}^2+x[1]^2} =√{x[1]^2/(tanθ)^2-2x[1]cosθ/(sinθ)^2+1/(sinθ)^2+x[1]^2} =√{x[1]^2(1+1/(tanθ)^2-2x[1]cosθ/(sinθ)^2+1/(sinθ)^2} =√{x[1]^2/(sinθ)^2-2x[1]cosθ/(sinθ)^2+1/(sinθ)^2} =√{(x[1]^2-2x[1]cosθ+1)/(sinθ)^2} ={√(x[1]^2-2x[1]cosθ+1)}/(sinθ) θ=2kπ(kは整数)以外はsin((n-1)θ+t)はnによって振動する(証明略)。 今は偏角θを0<θ<πにとっているので、x[n]は収束しない。 ただし|x[n]|≦{√(x[1]^2-2x[1]cosθ+1)}/(sinθ)で、有限の範囲を振動する数列になる。 r>1、すなわち√(-B)>1のとき。 このときr^n→+∞である。 またr=1と同様に考えると x[n]=r^(n-1)*{(x[1]cosθ-r)sin((n-1)θ)/sinθ+x[1]cos((n-1))θ} である。 {(x[1]cosθ-r)sin((n-1)θ)/sinθ+x[1]cos((n-1))θ} において、(x[1]cosθ-r)/sinθとx[1]の部分が同時に0になることはない。 ゆえに、やはりこの部分はnによって振動する。 θ/πが有理数なら有限個の値を周期的にとるので、|x[n]|は振動しながら+∞に発散する。 θ/πが無理数なら-1から1まですべての値を取り、|x[n]|の最大値は+∞に発散する。 したがって有限の範囲を振動することはない。 結局纏めると、x[1]によらずに、 B≠0、A^2+4B<0で (1)-1<B<0のとき。 x[n]→0 (2)B=-1(r=1)のとき。 このとき判別式D=A^2+4B=A^2-4<0。 よって-2<A<2かつB=-1のとき。 |x[n]|≦{√(x[1]^2-2x[1]cosθ+1)}/(sinθ)の範囲を振動する。 これをA,Bで範囲を書き直す。 A=2rcosθ=2cosθ D=A^2+4B=4(cosθ)^2-4=-4(sinθ)^2 0<θ<πより2sinθ=√(-D)=√(4-A^2) {√(x[1]^2-2x[1]cosθ+1)}/(sinθ) ={√(x[1]^2-Ax[1]+1)}/{(√(-D))/2} =2{√(x[1]^2-Ax[1]+1)}/(√(4-A^2)) これが{x[1]|の最大値である。 (3)B<-1のとき。 x[n]は発散する。 問3-1 α、βが複素数であるとき、数列x[n]は収束しないが有限の範囲で振動するようなA、Bの条件は (2)-2<A<2かつB=-1のとき。 問3-2 α、βが複素数であるとき、数列x[n]が0に収束するようなA、Bの条件は (1)A^2+4B<0かつ-1<B<0のとき。 すなわちB<-A^2/4かつ-1<B<0のとき。 これをAB平面に図示したときの面積は {(-A^2/4)-(-1)}をA=-2からA=2まで積分したもので、結果だけ書くと8/3。 問3-3はもう発表されているので略。 さらに問3-1と問3-2です。
るーびっく
okですよ 問3はきっちり証明書くと見応えありますね(0_0)。
残ってる問4はおまけみたいなもんなのでここまでくれば簡単でしょう。 問4
B=-41の場合の漸化式 x[n+2]=Ax[n+1]−41x[n] で x[0]=1、x[1]=1/7 の場合。 x^2-Ax+41=0の判別式 D=A^2-164 A^2-164<0のときは複素数解で、 問3で調べたように、B<-1ではx[1]によらずに発散する。 また重解を持つときは解|α|>1なら発散する。 A^2-164=0のとき、解は±√41だから発散する。 したがってA^2-164>0が必要となる。 問2で調べたように異なる実数解を持つ場合の、収束発散は (a)二つの解の絶対値がともに1より小さいとき。 x[n]→0 (b)一方の解が1で、もう一方の絶対値が1より小さいとき。 x[n]→(x[1]-α)/(β-α) (c-1)二次方程式の解のうち、両方の絶対値が1より大きいとき。 x[n]は発散。 (c-2)一方の解βの絶対値が1より大きく、もう一方αが1以下の場合。 x[1]≠αのときは発散。 x[1]=αなら、-1<α<1なら0に、α=1なら1に収束、α=-1なら±1で振動。 (d)一方の解が-1で、もう一方の絶対値が1より小さいとき。 偶数列は(x[1]-α)/(β-α)へ、奇数列は-(x[1]-α)/(β-α)へと収束する。 x[1]=αの場合は0に収束するが、そうでない場合は振動する。 であり、x[1]の値によっては収束するような(c-2)が存在する。 (c-2)一方の解βの絶対値が1より大きく、もう一方αが1以下の場合。 x[1]≠αのときは発散。 x[1]=αなら、-1<α<1なら0に、α=1なら1に収束、α=-1なら±1で振動。 でx[1]=α、-1<α≦1なら収束する。 x[1]=αのときx[n]={β^n*(x[1]-α)-α^n*(x[1]-β)}/(β-α)=α^n 今与えられた漸化式においてx[1]=1/7ゆえ、二次方程式が1/7を解にもつ場合には、|α|<1ゆえx[n]が収束する。 x=1/7を代入すると 1/49-A*(1/7)+41=0 A=2010/7 Aがこの値のとき、二次方程式の二解はα=1/7、β=287で 一般項は x[n]=(1/7)^n でx[n]→0となる。 問4です。
打ち込むのが大変でした
るーびっく
お疲れ様でした〜m(_ _)m 問4の答えは正しく出れば自分で正解だと確認出来ると思います(笑)
正直言ってしまうと出題者のるーびっく自身はあんまり厳密に証明書かずに(いや、正しいか否かの検証はしてますが)出題してるところあるので、きっちり証明書くと大変なんだなぁ …と改めて思ったところです(爆) もうちょと読ませて頂きますね。 そろそろ解答を纏めていきますね。
参加者さん少なくてちょっと寂しいですが 補題a-1、任意の複素数は、ある実数r、θを用いて、r(cosθ+i sinθ) と表せることを示せ。 任意の複素数zは、ある実数x、yを用いて、z=x+yiと表せる(iは虚数単位)。 これを√(x^2+y^2)=r として括ると、 z=√(x^2+y^2){x/√(x^2+y^2)+yi/√(x^2+y^2)}=r(x/r+yi/r) ここで (x/r)^2+(y/r)^2=1 ですから、x/r=cosθ、y/r=sinθ 満たすような実数θが0≦θ<2πに唯一つ存在して、z=x+yi=r(cosθ+isinθ) と表すことが出来ます。 補題a-2、θを実数、nを整数として、(cosθ+i sinθ)^n=cos(nθ)+i sin(nθ) (ド・モアブルの定理)が成立することを示せ。 加法定理を考えます。任意の実数α、βに対して、(cosα+isinα)・(cosβ+isinβ)=(cosα・cosβ−sinα・sinβ)+(sinα・cosβ+sinβ・cosα)i=cos(α+β)+isin(α+β) が成り立つ。 従って、(cosθ+i sinθ)^2=(cosθ+i sinθ)・(cosθ+i sinθ)=cos2θ+i sin2θ (cosθ+i sinθ)^3=(cosθ+i sinθ)・(cosθ+i sinθ)^2=(cosθ+i sinθ)・(cos2θ+i sin2θ)=cos3θ+i sin3θ などと帰納的に、(cosθ+i sinθ)^n=cos(nθ)+i sin(nθ)の成立が示せます。 補題2はちょっと置いといて…(疲れてきたので…)
というか本題に対して補題2別に要らなくね?とか後で思ったりしたので、これ解説ほしいって人居なければごちゃごちゃし過ぎてるので消したいかも… 問1-1 α≠β であるとき、数列x[n]の一般項をα、β、x[1]、nを用いて表せ。 解と係数の関係により、α+β=A、 α・β=−B が成り立つ。従って問題の三項間漸化式は、 x[n+2]=Ax[n+1]+Bx[n] x[n+2]=(α+β)・x[n+1]−α・βx[n] これを変形すると、 x[n+2]−αx[n+1]=β(x[n+1]−αx[n])…@ x[n+2]−βx[n+1]=α(x[n+1]−βx[n])…A となる。 @ より、 x[n+1]−αx[n]=(β^n)(x[1]−αx[0]) A より、 x[n+1]−βx[n]=(α^n)(x[1]−βx[0]) ここで@−A とすると、(またx[0]=1より)、 x[n]={(x[1]−α)/(β−α)}・β^n−{(x[1]−β)/(β−α)}・α^n 問1-2 α=β であるとき、数列x[n]の一般項をα、x[1]、nを用いて表せ。 x[n+2]−αx[n+1]=α(x[n+1]−αx[n]) 両辺を α^(n+2) で割ると、 x[n+2]/α^(n+2)−x[n+1]/α^(n+1)=x[n+1]/α^(n+1)−x[n]/α^2 従って、x[n+1]/α^(n+1)−x[n]/α^n=x[1]/α−x[0] これは数列{x[n]/α^n}が公差(x[1]/α−x[0])の等差数列であるとみなせて、 x[n]/α^n=x[0]+n(x[1]/α−x[0])=1+n(x[1]/α−1) x[n]={1+n(x[1]/α−1)}・α^n 解答纏め中m(_ _)m 出題するのは簡単ですが、解答作るのが大変です
問2-1 α、βが異なる実数値であるとき、数列x[n]が0以外の有限の値に収束するようなA、Bの関係・条件を述べ、またその収束値を答えよ。 問1の漸化式を元に考える、x[n]={(x[1]−α)/(β−α)}・β^n−{(x[1]−β)/(β−α)}・α^n {(x[1]−α)/(β−α)}=s、{(x[1]−β)/(β−α)}=t と簡易化して書く、 x[n]=s・β^n−t・α^n a[1]>1 であることから、s=0又は、t=0のとき数列は無限大に発散する。 (s=0なら、α=x[1]>1で、α≠βより、s≠tだから、x[n]=t・α^n となって…。) 感覚的には β=1、−1<α<1のとき、つまりA=β+α、B=−αβだったから、B=−A+1 (0<A<2)のとき数列は「s」に収束することが解るけれども、 |β|>|α|としてβ^nで括ったり、β=−αのときに場合分けして証明する必要あり。、 問2-2 α、βが異なる実数値であるとき、数列x[n]は収束しないが有限の範囲で振動するようなA、Bの関係を述べよ。 β=−1、−1<α<1のときで、これと解と係数の関係B=α+β A=−αβを考えれば導けます。B=A+1 (−2<A≦0) 問2-3 α、βが実数であり α=βのとき、数列x[n]が0に収束するようなA、Bの関係を述べよ。 B=−A^2/4 (−2<A<2) 問2-4 α、βを異なる実数とする、このとき数列x[n]が0に収束するようなA、Bの関係を述べ、その領域をA‐B座標平面に図示し、その面積を求めよ。 −1<α<1、−1<β<1である。つまり二次関数x^2−Ax−B=0が−1<x<1の範囲で異なる実数解を持つ条件を考えれば良い、 y=x^2−A−B と置くと、x=1のときy>0、x=−1のときy>0、軸が−1<x<1にあり、判別式が正であれば良いから。 条件としては、B<−A+1、 B<A+1、 B>−A^2/4、 −2<A<2 上記、問2-1から問2-3で求めた直線及び曲線で囲まれた領域を積分で求めれば良く、S=4/3 問3-1 α、βが複素数であるとき、数列x[n]は収束しないが有限の範囲で振動するようなA、Bの関係・条件を述べよ。 二次関数の虚数解が共役であることろがポイント。補題より、2つの解を、 α=r(cosθ+i sinθ) 、 β=r(cosθ−i sinθ) と表します。 また問1の漸化式を、x[n]=x[1]・(β^n−α^n)/(β−α)−αβ{β^(n-1)−α^(n-1)}/(β−α) と、このように変形しましょう。 β^n−α^n=r^n・(cos(nθ)+i sin(nθ))−r^n・(cos(nθ)−i sin(nθ))=r^n・i sin(nθ) などと表せることから、 x[n]={r^(n-1)/sinθ}*{x[1]sin(nθ) - rsin((n-1)θ)} B=−1 (−2<A<2) 問3-2 α、βが複素数であるとき、数列x[n]が0に収束するようなA、Bの関係を述べ、その領域をA‐B座標平面に図示し、その面積を求めよ。 問2-3及び、問3-1で囲まれる面積を求めれば良く、S=8/3 |