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ヒント知らないよ
このクイズの参加者(11人)
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難易度:★
![]() ![]() 「酒打(さけだ)も結婚か・・・全くめでたいよな〜!なぁ、梅下」
「ホントホント・・しかも相手はお嬢様!!うらやましいね」 今日は酒打の結婚祝いとして、親しかった仕事仲間の松上、竹中、梅下、と一緒に家で食事会を開いていた。 「お前な〜。元カノに、こんなご馳走作らせて・・・罰が当たるぞ・・・」 ゆったりとソファにもたれている竹上が、膨れたお腹をさすりながら言う。 「今日の食事会、ユミのほうから誘ってくれたんだぜ?ユミも俺のことようやく吹っ切ってくれたってことさ」 酒打はへらへらと笑いながら私を見た。 そう、酒打呑増(さけだのむぞう)は私の元彼だ。3ヶ月前突然別れ話をされた。 『取引先のお嬢様と付き合うことになった・・・だから別れてくれ』 そんな理由であっさりふられた。私はもちろん納得なんてしていない。 今日はそれに決着をつけるための・・・・食事会だ・・・ 「食後のコーヒーでもいかが?」 私は、ウェッジウッドのコーヒーカップになみなみとコーヒーを注ぎながら言った。 「ユミはコーヒー通だけあって、入れるのうまいんだよなぁ」 竹中が嬉しそうに砂糖の入ったつぼを引き寄せ、つぶやく。 テーブルに、コーヒーカップが載った盆を置くと、各々が適当に好きなものを選んでいった。 といっても、カップの概観に違いは全くないのだが・・・・ 「フレッシュはコレを使って」 そういって私は、袋の開いた徳用のコーヒーフレッシュを松上に渡した。 袋の中には小さなカップ型容器のコーヒーフレッシュがまだたくさん入っている。 受け取った松上は、適当に3つフレッシュを取り出すと躊躇なくカップに注いだ。 何度見ても入れすぎだと思う。もう、ミルクにコーヒーを垂らしたほうがいいんじゃないだろうか。 次にその袋を竹中に渡す。 受け取った竹中は面倒くさそうに、ソレをそのまま梅下に手渡した。 竹中はクリームは使わない。・・・コレも私の知ったところだ。 竹中は砂糖しか入れない。 袋を受け取った梅下は流れ作業のように袋を酒打に回した。 梅下はどんなときでも完璧なブラック。・・・・苦くないのかしら。 そう思い、一度悪戯で、凄く苦いコーヒーを入れてやったことがあった。 そのときも、彼は半分涙目になりながらコーヒーを飲んでいた。 ・・・きっとプライドがあるのだろう。 そして最後は・・・・ 私は彼の前のカップを見た。 真っ白な砂糖が一杯、真黒なコーヒーの中へ注がれていく。 その砂糖匙を持つ指に光る白銀の指輪・・・ あの指輪を見るたびに怒りがこみ上げてくる。 出世のためだけに私を捨ててあんな女と・・ でも、それも今日で終わり。 カップの脇には開けられたフレッシュのプラ。 いつものように酒打は砂糖とフレッシュを入れたようだ。 みな各々のカップをスプーンでかき混ぜ、飲み始める。 ふふふ・・・予定通り。 彼がそのコーヒーに口をつけるのを見て、 私は満面の笑みを浮かべながら言った。 「あなたのお口には合わなかったかしら?」 不思議そうな顔をした彼と目が合う。 そのとたん、彼は苦悶の表情を浮かべ、倒れた。 そのまま動かなくなる・・・。 彼の瞳から色が消えるのを見たとき、私は肩の荷が下りたような気分だった。 これで私の復讐も終わり・・・でも、警察がくれば捕まっちゃうわね。 問題 私(ユミ)が酒打を殺した方法 を考えてください。 ちなみに、スプーンはどのカップにも添えられていました。 また、コーヒー以前の食事の中に毒が入っていたということはありません。
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