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透視VS頭脳!?
難易度:★★
京 2008/12/26 16:41 どこにでもある給食風景。
今日は欠席者がいたのでデザートのプリンが1個余っている。 「誰がこのプリンいる奴はいるか?」 先生はプリンを指差した。 すると僕を含めて3人の生徒が手をあげる。 「仕方ない。公平にくじ引きで決めるぞ。」 先生はA4サイズのプリントの裏に縦に延びた直線を3本引いていく。 僕はくじ引きと聞いて「しめた!」と心の中でガッツポーズ。 実は僕には透視能力があり、これくらいの透視ならお手のもの。 先生は見えないように3本線の中から1本だけを選び、線の下へ【当】の文字を書き込んだ。 そしてその文字が見えなくなるまでプリント端を折り返す。 「僕が1番に選んでいいですか?」 透視が出来ても、他の誰かが先に【当】の線を選ばれたらアウトだ。 自ら1番目を引きたいと名乗り出る。 くじ引きなので順番を気にする奴はいなかった。 僕はプリントにさりげなく触れ集中する。 【当】の文字がうっすらとプリントから透けて見えた! 1番左のくじに書かれているみたいだな…。 僕は先生から受け取った万年筆で自分の名前【蝶野 力】と1番左の線の上部分に書き込む。 …これでプリンゲットだぜ! 期待を胸に自分の席へと戻り、食べかけの給食を食べ始めた。 数分後、最後の3人目の田中君が書き終える。 果たして結果は……。 先生がくじ引きの結果を発表する。 「え〜と…これは…うん。田中が当たったみたいだな。」 「ええ!?」 そんなばかな!?僕は先生が持っていたクジ引きの結果を教卓まで確認しに行く。 当たっていたのは間違いなく田中君だった。 「く〜や〜し〜い〜!」 僕は田中君を恨めしそうに見る。 「なんだよ、蝶野?俺はちゃんと公平にクジを引いただろ?余ってた所に名前書いたんだから。まあ、余り物には福来るって言うしなあ。…先生も見てましたよね?」 先生は苦笑いしながら頷く。 田中君はゲットしたプリンを手ににんまり顔。 しまった!そういえば田中君は僕の透視能力を知っていたんだ。 「景品がプリンだけに…田中君の頭脳を甘く見てた…。」 では問題。 僕は透視能力を使い当たりを引くはずでしたが、結果は外れでした。 田中君はどんな手を使って僕からプリンを奪ったのでしょう? >>16 第1ヒント >>30 第2ヒント
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