このクイズのヒント
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ヒント知らないよ
このクイズの参加者(4人)
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難易度:★★
![]() ![]() 高木「まったく、最近は事件が多いなぁ・・・、」
山岡「・・・もう、ホントですねぇ。」 日下「でも、高木さんと捜査できて、とても光栄です。」 高木「いやいや(照)」 三波「でも、最近では珍しくなったもんだ、こんな風に世間話できる日は・・・。」 高木「そう言われれば、そうだなぁ。」 山岡「ずっと、捜査、また捜査でそんなことなんて忘れてました。」 三波「まったくだな。今日は鑑識課に2人しかいないもんな・・。」 山岡「給料も歩合制で上がんないんですかね」 高木「公務員なんてそんなもんだ。」 三波「山岡は刑事辞めてIT企業でも立ち上げるか?(笑) まだ若いんだし・・・。」 高木「IT企業とか不動産関係は、今景気がいいから、ニュー何だかっていう成金も多いしな。」 日下「ニューリッチですよ」 三波「ニューリッ・・・・?」 日下「ニューリッチ。成功した若手企業家・投資家のことです。昔でいう成金のです。」 プルルル・・・・。刑事課の電話が鳴った。 「金座の高級クラブ、“みすゞ”で殺人事件が起こった」との内容だった。 日下と新米?の山岡を連れて現場に向かった。 高木「みすゞか・・・いかにも高そうな店だなぁ。」 山岡「私たちには縁のないところですね。」 高木「そうだな・・・。でも、開店前だって言うのに随分散らかってるな。」 山岡「今日はこの店の常連、新城健三(しんしろけんぞう 34)の貸し切りだったそうです。」 高木「若いのに・・・、ニューリッチということか・・。」 山岡「ちょっと違います。一応、貿易会社の御曹司・・・です。」 高木「一応?」 山岡「先日社長である父親の新城雄二が亡くなったそうで、新城健三の社長就任の歓迎会をやっていたそうです。」 高木「そういうことか。で、事件の詳細は?」 日下「被害者は、岡村美恵子(おかむらみえこ)48歳。この新城雄二の秘書をしていた者です。」 「死因は頭部を灰皿で殴打された事による脳震盪です。」 山岡「第一発見者は、ここの従業員である高室義男(たかむろよしお 23)です。」 高木「そうか、話を聞くか。」 高木「高室さん、被害者を見つけたときの状況を詳しく教えてください。 高室「えぇ」 あれは、セレモニーが終わって会場を片づけて、そのゴミを集積場に置きに行く途中でした。 入口の方に向かって行くと、通路脇のスペースに被害者の方が倒れてました。周りは荒らされててお札も落ちてました、大量に。 カウンターに戻って、急いで警察に電話をかけました。 そんなところです。 高木「一切、物には触れていませんね?」 高室「えぇ。」 高木「そうですか、ありがとうございました。」 日下「現場の写真を持ってきました。」 高木「あぁ。」 高木は椅子に座って独り言を言いながら考え込んでいた。 第一発見者の高室義男、主催者の新城健三、祝賀会終了後も新城と残ってたという二人。会社役員の山科順次(やましたじゅんじ 64)、多大な影響力があり裏に何かあるという噂があるらしい。それと、相手先の高峰ローサ(たかみねローサ59)、祖父の移民先のハワイでバイリンガル(日本語、英語)というのを生かして貿易会社を立ち上げ大成功したとか・・。それに、忘れ物をしたと、ここへ戻ってきたという鮑 青蘭(バオ・チンラン 51)、相手先(中国)の社長で来賓の一人か・・・。一応、容疑者は6人だ・・・。このクラブの経営者の宮下美鈴(みやしたみすず 52)も怪しいなぁ・・、アリバイがあるが真偽の程が確かでない・・・。 三波「・・・・考え中、悪いな」 高木「今日は鑑識課長のおでましか(笑)」 三波「今日は鑑識課に人がいないからな・・」 高木「何か分かったのか?」 三波「万札に混じって・・・こんなものが落ちてたよ。」 山岡「五千円札の両端が破られてますね。」 三波「実際には右端(右上)の部分は被害者が故意に残したと思われる。何を意味するかは分からないが・・」 日下「なぜ、そのようなことが・・・・」 三波「いや、それはだな・・・繊維の関係だよ。そこのティッシュを縦に破いてごらん。」 日下「こうですか? 何の変哲もありませんが・・・」 三波「では、90度回転させて破ってごらんなさい。」 山岡「うまく縦に破れませんね。」 三波「そう、これが繊維の向きだよ。」 高木「それに血痕もそれを物語っているようだ・・・・。」 しばらくの沈黙の後、高木が口を開いた。 「・・・山岡、あいつを連行しろ」 さて、岡村美恵子を撲殺したのは誰でしょう?
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