「あれ、ここどこだろう？」　
　斉藤　隆の声が、建物に響き渡る。　
　「痛っ」
　頭を触ってから、手を見てみると、血が出ていることに気づいた。どうやら何かで殴られたようだ。それから、辺りを見回した。見たことのない建物だ。見る限りとても大きい建物のようだ。少なくとも100ｍはありそうだ。もちろん、周りには誰もいない。手元に紙のようなものがあるのに気づいた。どうやら暗号のようだ。それを見て状況は把握できた。そう、誰かに捕まえられ、暗号を解いて脱出しろということだろう。暗号が書いてある紙の一番下に、何か書いてある。

　「お前の恋人、綾乃　樹里はもらった。おまえに三日やる。取り戻したければ、ここに書いてある暗号を解き、目撃者などに情報を聞き、俺の正体とお前の恋人のいる場所を暴いてみろ！これから３つヒントをやる。このヒントを手がかりにお前の恋人を見つけてみろ！　

　一つ目　まずは、おまえがいるその建物から脱出しなければいけない。この暗号を解けばだいたいルートが分かるだろう。

　二つ目　脱出している途中に、何個か暗号の紙がある。暗号には、俺の正体とお前の恋人のいる場所についての大事なことが書かれてある。

　三つ目　おまえが今度同窓会に行くのは調査済みだ。そこでおまえの友達に聞いてみろ。もしかしたら、大事なことが分かるかもしれない。

　俺が言える大事なヒントはこれまでだ。後は自力で恋人を救い出せ！最後に、おまえにとってヒントになるか分からないが一応やる。この先、このヒントが大事になってくるかもしれないかもな。それじゃ、おまえが来るのを楽しみに待っているよ。Ａ・Ｈより」

と書いてあった。
「くそっ！樹里がそんなことになっていたなんて！俺が不甲斐ないばかりに！なんととしてもここを脱出し、樹里を助け出し、樹里をさらった犯人を暴いてやる！そうだ、暗号を解かないと。なになに、、、」　

その暗号はこういうものだった。

　「せけねふもわづつ、はぞらなほぽょつおよ、ほょしぎししみて、うるぶーそーぽんり。うるぶーそーづ、あょおあほづあか、せけおよまがなあょつおよ、はぞらなほぽょつおよ、ほょしぎあきて、づよるり。」
　
　「これはもしかしたら、、、」
　15分後、、
　「分かったぞ！やっぱりそうだったのか！」

　そうして、建物を脱出した。こうして隆は樹里探しの旅に出たのだった。予想外の結末があるのを知らずに、、。　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく

ヒント　

・あいうえお表を見れば分かる。
・↓の文字

あいうえお表

あ　か　さ　た　な　は　ま　や　ら　わ　　　　　が　ざ　だ　ば　ぱ　　　　　
い　き　し　ち　に　ひ　み　　　り　　　　　　　　ぎ　じ　ぢ　び　ぴ
う　く　す　つ　ぬ　ふ　む　ゆ　る　を　　　　　ぐ　ず　づ　ぶ　ぷ
え　け　せ　て　ね　へ　め　　　れ　　　　　　げ　ぜ　で　べ　ぺ　　
お　こ　そ　と　の　ほ　も　よ　ろ　ん　　　　ご　ぞ　ど　ぼ　ぽ

　お久しぶりです。十二単です。10ヶ月ぶりの投稿です。長文になってしまったんであんまり解いてくれる人がいないかも ストーリー的には良いと思うので、とにかく読んでみてください。