深夜2:00時
　殺ってしまった・・・殺すつもりなんて無かった・・・

（あいつがあんな事いいだすから・・・）
唇をかみ締め、強くこぶしを握り締める。
そして２階建ての木造安アパートを振り返り、一階の一番手前の部屋を見ながら「はっ」とする。
（包丁に指紋が残ったままだ！）

「・・・戻らないと・・・」

足音をしのばせ部屋に戻ると電気はつけっぱなし、テレビもつけっぱなし。その時の状況のままだ。

「あっ！！？？」

・・自分が作ったその悲惨な光景を見た瞬間、心臓が飛び上がる思いがした・・・

「・・・で害者の身元は？はーーーーくしょん大魔王〜〜〜〜」
ちり紙で鼻を噛みながら寒いギャグを飛ばす。

「・・・。はい。安藤　進（22）コンビニでアルバイトをしている、このアパートの住人です」
真面目そうな、こじんまりとした部下が手帳を開きながらタンタンと説明していく。
「死体の腹部には被害者の台所にあった包丁が刺さっていました。指紋はありませんでした・・左手には本人の携帯電話が握られていて、画面には１１０の文字が表示してありました。」
「ふ〜ん・・後は発信ボタンを押すだけのところで生き耐えたのかな・・？」
「あ、あの、警部、実は・・・」

「んんん！？その文字は！？」
警部は言葉をさえぎり叫んだ。
「４２＋２２１・・！？」
部屋の白壁に右手の人差し指で自らの血で書かれた文字を見つける。

四二＋二二一

漢字の数字で書かれ、最初の四の字はしっかりとした字体だが、最後の方は力尽きたのかかすれ気味になっている。
「警部、４２０＝２１とも読めませんか？」
「う〜〜〜ん・・・」
ダイイングメッセージなんだろうか？
「警部？解かりますでしょうか？」
「はっはっはっはっは〜〜・・・まったく解からん。だが心配はいらん。私には天の囁きが聞こえるのだ。きっとその囁きの主が犯人を言い当ててくれる」
「あの・・警部？大丈夫ですか？どこか具合でも・・・」

・・さすがの真面目君も少し引き気味だ。

さあ。
ダメダメ警部の変わりに犯人を導き出してください。
絞られた容疑者はこの中にいる

�@八東　幸二（25）ハットウ　コウジ　＜バイトの同僚＞

�A小凧　麻友（32）コタコ　マユ　＜女友達＞

�B千尾　喜一（33）チオ　キイチ　＜飲み仲間＞

�C生島　圭二（20）　イクシマ　ケイジ　＜後輩＞

�D井伊　亜子（19）　イイ　アコ　＜恋人＞


　問題　 犯人は誰でしょう？
　　　　　理由もあわせてお答えください。
　　　　　答えは囁きで・・・

・・初めての投稿です。
　誤字、脱字、一応オリジナルですが、過去に似た問題がすでにありましてもご容赦下さい。　

10/11日　追加文及びお詫び・・
携帯電話の110は関係なくお考えください。
出題者のミスの可能性があります。ご容赦ください。
なお、犯人あてにはその件が無くとも答えが導きだせる様になっています。