刑事ボンクラの奥さん、ミセス・シャープは、急用ができたので、ベビーシッターをやとい息子のタロウを家に残して外出した。数時間後、ベビーシッターから電話が入った。
「奥さん、困った事がおこりました。」

　ベビーシッターの話をまとめると、次の通りだ。

　ベビーシッターはタロウとタロウの犬をつれて公園にでかけた。そこでタロウの３人の友達、マイケル、ジョン、ケンに出会った。３人ともそれぞれ犬をつれていたが、どの犬も鎖につながれていなかった。タロウ、マイケル、ジョン、ケンの４人は４匹の犬としばらく走りまわって遊んでいたが、公園に遊びに来ていた別の子供がその中の１匹のスピッツにかまれた、と言って泣き出した。ベビーシッターが子供達にスピッツは誰の犬かと質問すると、４人とも全員自分の犬ではないと言った。そこで、ベビーシッターは子供達が犬と遊んでいた時のようすをミセス・シャープに話した。
「ブルドックとダックスフンドがマイケルとタロウと遊んでいるところを見ました。コリーとスピッツがジョンとケンと一緒にいたのも見ました。それから、コリーとダックスフンドがジョンとタロウと遊んでいました。」
　そこまで言うと、ミセス･シャープはテキパキと言った。
「それぞれの犬の持ち主は分かったわ。すぐにスピッツの持ち主の親に連絡しなさい。」

さて、みなさん、犬をそれぞれの持ち主にもどしてください。