Z県I市。
久々の非番に部屋でくつろいでいると、電話が鳴った。
どうやら、同級生の丹野 八城《ニノ ハチジョウ》の様だ。

丹野「舞草！お前、警官だろ？」
「俺、殺されるかもしれないんだよ！」
舞草「どうしたんだよ。丹野。挨拶も抜きに‥。」

丹野は、ベンチャー企業の若社長だ。
‥確か今は関西在住のはずなのに、何故か標準語で喋ってる。

舞草「お前、関西に引っ越したんじゃないのか？」
丹野「関西弁なんてめんどくさくて使えるか！」
「とにかく！パソコンにメール送ったから見ろ！」

俺は、パソコンを立ち上げて受信箱を見る。
確かに、1つメールを受信していた。

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お前には安らぎは与えない

池を西に進むと、烏が居た
烏と北に進むと、丸太橋があった
丸太橋を西に進むと、お前が居た
お前と南に進むと、またお前が居た
お前と東に進むが、烏がお前を見つけて殺した


我は無情に来た死の使い
我　祝福を受けず
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舞草「‥何だよ、これ。」
丹野「殺人予告だよ！来たんだよ！どうすんだよ！俺、殺される！」
舞草「そんなの、家にこもってろよ。」
丹野「その日は取引先と観光しなきゃいけないんだよ！」
舞草「観光‥。ああ、そういえば、お前って京都に住んでるんだっけ‥。」
丹野「そうだよ！とにかく、助けてくれ！生八つ橋やるから！」
舞草「いらないよ。‥お前を殺しそうな奴は？」
丹野「ええと‥そうだな。」
「松原 牙鳥《マツバラ ガチョウ》‥秘書だ。」
「高倉 西樹《タカクラ ニシキ》‥ライバル会社の社長だ。」
「堀川 満児《ホリカワ マンジ》‥友人だ。」
「大宮 綾子《オオミヤ アヤコ》‥その、なんだ。‥婚約者だ。」
「ついでに、舞草 一弥《マイグサ カズヤ》‥かな。」

舞草「‥俺もかよ。えーと‥4人か。全員をマークするのは、無理だな‥。」
丹野「頼むから、なんとかしてくれ！」

俺は、暗号を解読しようとある物を検索する。
http://www.wellspot.jp/kyoto/kyoto_tori_map.html

その時、俺の頭に一筋の光が走った。

舞草「あっ！」
丹野「ど、どうした！？」
舞草「‥わかった！」
「丹野！あそこには行くな！そして、コイツが犯人だ！」


さて、丹野を殺そうとしている奴は誰なのか？
そして、殺害予定場所は何処なんだろうか？