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毒ガス密室殺人事件
難易度:★★★
紅巾 2007/12/06 23:42 12月20日の午前8時のことである。
「マンションの一室で男女が倒れている」と通報があり、新米刑事の俺は葛城秀彰警部補と一緒に現場に急行した。 現場の部屋は1LDKで、台所を兼用しているリビングで1人の男と1人の女が倒れていた。 その男と女は既に事切れていた。 死んでいる男は大手薬局チェーン店に勤める井狩慎二、32歳。 女は緒方真弓、30歳。 死因は2人とも青酸ガスの吸引によるものだった。 第一発見者は井狩慎二の部下の石田薫で、早速話を聞いてみた。 石田「井狩さんが出勤時間になっても来なくて、聞きたいこともあったので家を訪ねてみたら、朝なのに電気がついていたんです。しかもチャイムを鳴らしても出ないので、おかしいと思って管理人さんに頼んで鍵を開けてもらいました。開けたらチェーンもかかっていたんですが、隙間から覗くと人が倒れていたので業者の方を呼んで、チェーンを切断して入ったら2人が死んでいたんです」 葛城「なるほど。井狩さんに聞きたかったこととは何ですか?」 石田「今日薬の倉庫の点検をしたとき、倉庫からシアン化カリウムが紛失していたんです。普段倉庫の鍵を管理している人は井狩さんと緒方さんの2人なのですが、緒方さんは法事で昨日から仙台に行っていたんで、井狩さんにそのことについて知らないかを聞きに行ったんです」 葛城「(緒方・・・?この女と同じ苗字だな)何か他に変わったことはありませんか?」 石田「特に変わったことは無いと思います」 葛城「そうですか。何か思い出したら言ってください」 青酸ガスはシアン化カリウム(俗に言う青酸カリ)に酸を加えると発生する。 ガスは台所から発生していて、台所の状況から青酸カリが入ったグラスにレモン果汁をかけたことで発生したようだ。 この2人の死は、チェーンがしてあったこともあり心中と思われたが、知人の証言を聞いていくうちにその可能性は怪しくなってきた。 知人の話から井狩と緒方は不倫関係であり、2人が「夫の緒方武人から命を狙われているから助けてほしい」と漏らしていたことが分かった。 しかし、2人を送ったタクシーの運転手の証言から、2人が死んだのは12月19日の午後9時以降であり、その時間緒方武人は仙台に行っていたのだ。 緒方武人が2人を殺したとすると、青酸カリを発生させる時限装置を仕掛けたことになる。 だが、2人が帰った頃を見計らって時限装置を作動させるなんてことは可能なのだろうか。 俺は現場の台所の写真を見てみた。 乱雑な台所には青酸カリが入っていたグラスとファストフードのドリンク用紙容器が並べて置いてあった。 きっと紙容器からグラスにレモン汁を注げるような仕掛けを作ったに違いない。 俺は写真をじっと見つめた。 紙容器には蛇腹で折り曲がったストローが差してある。 そのとき俺は閃いた。 この方法なら遠く離れた仙台にいながら2人を殺すことも可能だ。 俺は早速第一発見者の石田薫に確かめた。 紅巾「君が現場の部屋に入ったとき、部屋は○○○○○か?」 石田「はい」 紅巾「そうか、ありがとう。後は証拠だな」 問題 緒方武人が使ったトリックとは? 長文すみません 事件の出題は初めてなので色々と無理があるかもしれませんが気にしないでください 問題文を多少修正しました。
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