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カタストロフィー殺人事件
難易度:★★
? 2007/11/03 18:19 Z県I市。
とあるマンションの一室で、人が死んでいると言う通報が入った。 新米刑事である俺は、三田村警部補と共に事件現場へと向かう。 三田村「どう思う?舞草。」 舞草「‥俺に聞かれても困りますね。」 捜査員が蠢く部屋の中で、三田村警部補が俺に話しかけてきた。 三田村「殺されたのは、青川 伊知郎《アオカワ イチロウ》56歳。推理小説作家だ。」 「死因は、コーヒーに入っていた青酸カリを飲んで中毒死。」 「‥ふん。推理小説家らしい最期だな。」 舞草「青川って‥あの「現場不在証明」の青川さんですか?」 三田村「ああ。被害者は、アリバイの偽装工作がウリの作家だったらしいな。」 舞草「まぁ‥俺は読んだ事無いんですけど。」 三田村「そうか。俺もだ。」 遠くに見える遺体の形に沿った白線を見つめながら、そう言い捨てた。 三田村「被害者の死亡推定時刻は午後5時30分。」 「隣人が不審な物音を聞いて部屋を出ると、被害者の家の玄関は半開き。」 「恐る恐る覗いてみると、倒れて動かない被害者が居た、って訳だ。」 「‥玄関は冷えるな。奥で話をしよう。」 部屋の奥へと進むと、白い机の上に乗ったパソコンが目に付いた。 俺がそれを見つめている事に気付いたのか、三田村が説明をする。 三田村「パソコンには、次回作と思われる小説があった。」 「‥そして、その小説の被害者は「コーヒーに入れられた青酸カリ」で殺されている。」 舞草「‥まさに、小説の様な殺人な訳ですか。」 三田村「そうだ。小説的と言えば‥。」 「実は、犯人の目星は付いてるんだ。動機もある。」 舞草「ええっ!本当ですか?」 三田村「容疑者は、嶋田 宗治《シマダ ソウジ》‥35歳。写真家。左利き。」 「動機は、金銭的な問題‥そんなんで人を殺すなんて、金は恐ろしいな。」 舞草「‥そうですね。で、何で逮捕しないんですか?」 三田村「いや。‥そいつには、アリバイがあってな。」 舞草「‥はぁ。アリバイ‥。」 三田村「被害者の死亡推定時刻‥5時半に、嶋田は自画像を撮っていた。」 「まぁ、それも不自然なんだが。」 「窓の向こうの公園に写った、5時半ごろの時計‥。」 舞草「そんなの、現場の近くで撮ったんじゃ‥?」 三田村「いや、この近辺に公園は無い。あるとしても、10分はかかるな。」 「これが、その写真だ。」 三田村は、コートのポケットから写真を取り出す。 テーブルに、腕時計を付けた右腕で頬杖を付いて座る男の背後に、木の枠。 その中に、何分かは分からないが5時30何分を示す銀の時計が写り込んでいる。 腕時計の時間も、5時30何分を示している。 時計の写り込んだ木の枠の横には、 「ランチタイムはコーヒーおかわり自由」 「営業 AM7〜PM11 ランチタイム AM11〜PM1」 と書いた2枚のポスターが貼ってある。 三田村「デジタルカメラのデータも出ている。午後5時28分‥合ってるな。」 「カフェは、まだ特定出来ていない。その窓の横に貼ってあるメニューしかヒントが無いがな。」 「‥どうだ?まさに、「小説的」な殺人だろう?」 舞草「はぁ。確かにそうですね‥。」 その時、俺の頭に一筋の光が走った。 舞草「あっ!」 三田村「どうした!?」 舞草「わかりました!」 「この現場不在証明写真は、ニセモノです!」 さて、嶋田はどうやってこの写真を撮ったのか? ※合成・公園の時計がズレている はナシで
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