Ａ氏「太平洋戦争中のこの島の状況について調べてきてほしいのだが･･･。」
博士「この島ですか？」
Ａ氏「ああ、国としてきっちり調べておかないと･･･ガイドは内藤さんにやってもらう。」
内藤「どうも、内藤です。」
Ａ氏「この島は、日本の領地ではないが、全員が日系人で日本語が通じるらしい。」
内藤「ただ、訛りはすごいですけどね。」
博士「で、何て読むんですか？」
内藤「ピッニェッニ･カッータッピョ島です。」
博士「ピッニェッニ･カータッピョ？」
内藤「カッータッピョです。」
博士「･･･」

内藤「ここが、今夜泊まる、ペンション屋良です。」
博士「で、調査はどうすればいいのでしょう？戦争経験者がいるのですか？」
内藤「ちゃんと調べてあります。二人だけ生存しています。それと、日記などいろいろ残されているらしいので、とにかく行きましょう。」

博士「祭りの準備ですか？」
内藤「えぇ、祭り東の海に向かって牛舞を踊るんです。ほら、あそこで練習してる。」
博士「ほとんど獅子舞ですね。」
内藤「牛舞は、その昔この島に現れた二卵性双生児が日本軍の襲来を予言して島の人たちを救ったので、その双子の姉妹を巫女として崇めたのです。」
博士「それで、その二人がきた東の海に向かって牛舞を？」
内藤「はい、そうです。その姉妹はどこかに宝を隠したとか･･･。」
博士「へぇ。」
内藤「あ！あの人が生存者の一人ですよ。もう一人は、盲目らしいです。」

？？「なんじゃ、おまえらがつうきゅうの学者か？」
内藤「訛るんですよ。東京と言ったんで……す。」
博士「いえ、埼玉ですが･･･。」
内藤「･･･埼玉をなめるなぁ！」
博士「!?」
内藤「あ、すいません。」
？？「にふん（日本）人はくれだから。」
博士「あの、お名前は？」
宇多「わたしぬ名は、宇多じゃ。」
博士「それでは、早速質問なんですが･･･」

博士「いやぁ、いろいろ聞けました。あ、祭りが始まるみたいですよ。」
内藤「それでは、祭りを見ていきましょうか。」

博士「いやぁ、面白かったなぁ。獅子舞とは似て非なるものなんですねぇ。」
内藤「おや？向こうが騒がしい。」
博士「行ってみますか。」
内藤「ここは老人ホームですね。」
博士「ちょっと通して下さい。･･･人が死んでる！」
村人「牛舞様が･･･。」
村人「まさかあぬ方が･･･。」
村人「何故、くるし（殺し）なんかしたんだ･･･。」
内藤「あの人が殺人を？」
博士「え？」
死体は血で床に『小田』と書いていた。

Q.博士に犯人を教えてあげて下さい。