１９７６年１２月 ― 雪の吹き荒れる中、金岸　彰(かなきし あきら)という大商人の邸宅で事件は起こった。大量殺人事件である。
〜事件の内容〜
この日、金岸邸では、長男の結婚祝賀パーティが開かれていた。そこには、金岸の人間と家政婦数名が居り、夜遅くまで楽しんでいた。皆の酔いがまわって来た頃、三人の来訪者があった。その三人は邸宅に入るなりすぐに隠し持っていた銃で次々と殺していった。(この時、ほとんどの人はパーティ会場である大きなリビングにいた)
その後、生き残りがいるのを恐れていた三人組は予め用意していた灯油を死体に降り注ぎながら入り口まで垂らし、入り口で点火した。瞬く間に燃え広がり金岸邸は火に飲み込まれていった。死体はというと直接高温で焼かれ身元不明のものと化した。
無論、その三人組は人里離れた邸宅からは姿を消し逃げ延びた。
その後、この事件は目撃者なし、情報なしの状態が続き、迷宮入りを果たした。


２００６年１２月 ― 異常気象のため例年に比べ、降水量が少なく冬らしくない冬の季節だった。しかし、たとえどんな異常気象であろうとも、例外などなく事件は起こった。連続殺人である。
被害者は、紅林　実(58)、紅林　栗子(54)、空谷　啓吾(58)。

第一被害者は、紅林　実、大企業の社長で、昔から働いていた会社で約３０年前、前社長の死により社長に就任。死亡原因は胸部刺傷による失血死。現場は社長室。

第二被害者は、空谷　啓吾、実の親友であり、副社長兼相談役。死亡原因は同じく胸部刺傷による失血死であった。現場は社員専用駐車場。

第三被害者は、紅林　栗子、実の妻であり、秘書。死亡原因はロープ的なもので首を絞められ窒息死。現場は社内の倉庫室。

このうち、紅林　実はダイイング・メッセージのようなものを残していた。それは、紅林の私用携帯の履歴に残っていた「１」という数字である。
空谷は何かを残す暇もなく死亡し、紅林　栗子は何か残したわけではないが、実と空谷の死を聞いて何かを恐れるかの如く取り乱していたとの情報がある。

警察の力の大部分を使い集めた情報により、アリバイのない以下の人が容疑者として挙げられた。

時神　勇夫[35](ときがみ いさお)、会計役
森　優矢[26](もり ゆうや)、若手平社員
敷中　元[38](しきなか はじめ)、社長補佐
藤浪　めぐみ[29](ふじなみ めぐみ)、社員。社長の不倫相手
田山　凍也[31](たやま とうや)、清掃員
梨木　京香[24](なしき きょうか)、受付。栗子のハトコ

警察はなかなか犯人を突き止められず低迷を彷徨い続けている。このままだと迷宮入りです。

そこで、警察に代わって動機を考え、犯人を突き止めて下さい。

ＤＭの解読は苦手なのでストーリーから考えてみます。紅林達の事件が過去の殺人事件の復讐だとすれば、藤浪、梨木は生まれていないですね……当時【1】歳だったのは……？さらに過去の事件で替え玉殺人があったかも…と深読みしすぎ。

きっと三人の来訪者は殺された3人だったと予想。

ならば、金岸家の生き残りではないのか・・・

ということで、　「かなきし」を並べ替えた「しきなか」だと予想。

１　は　一　で「はじめ」ではないか？　という大胆予想・・・

最初SUEさんと同じ推理をしたのですが、よほどの事がない限り社長が一清掃員の年齢なんか知らないのではないかと思い、カームさんの意見に一票。
社長補佐ぐらいになれば名前ぐらい知っていて不思議ではないですし。

１は警察か救急車にでもかけようとしたのかとも思ったんですけどね

３０年前の事件とやっぱり関係があるのでしょうね。
３０年前の事件から考えると
長男の結婚祝賀パーティが開かれている最中に事件は起こり直ぐ放火されている。
この状況でも死体の数（男何人、女何人、何歳くらいの子供何人）は判っているはず。
金岸家の家族構成は判るはずなのでもし死体の数が合わなければ当然捜査をするはず。
よって推定される人数と死体の数は合っていたはずと思われる。
そこで生き延びた人がいた場合考えられるのは家政婦（人数不明）に関連して
女性又は家政婦が子供をつれてきていた場合。
でも子供だけではどうやってその後生き延びたのか？
可能性の高いのは長男の結婚相手。その時彼女のおなかには長男の落とし種が・・・

と　勝手な妄想を描いて　藤浪　めぐみ　に１票
（ＤＭについては何も考えていません。考えるとカームさんと一緒になるので　 ）
・・・でも携帯の履歴に”1”だけってどうやって残すのだろう？通話のみの私には出来ません？？

ごめんなさい。やはり穴がありました。履歴とだけ書いてしまいましたが携帯に残る物を全て履歴と考えてください。
警察がその履歴に注目した理由は死亡推定時刻に近かったからです。
後ほどヒント出します。

既に正解が出てしまっているので犯人についてのヒントではなく、動機についてのヒントです。

金岸家の家族構成は、夫、妻、子供３人の５人家族。

敷中はその時8歳・・・三男だったと予想。

大人だらけのパーティなんて飽きてしまいますから、どこか行ってしまったんじゃないでしょうか？

そして、放火殺人が起こった後戻ってきて、その光景と逃げる犯人だけが目に映った・・・

小さかったので、上手く説明することも出来ず、大人になっても証拠不十分で告訴できなかった・・・

だから、名前をかえ、彼らに近づき、話をこっそり伺ったりしていた。
で、あるとき何かを聞いて、殺そうと決意した・・・

そんなところでしょうかね？

……おそらくそのような過去があったのでしょう。……でももし私が紅林だったら、しかも前社長を殺害して今の地位を手に入れたとしたら、自分の近くに置く社員の身辺調査を徹底的にしますね。

さすがですね。皆さんはヒントを出さずにも解けてしまっていたようで･･･敗北です。まだまだでした。
では、正解を発表いたします。
犯人は敷中 元です。
動機としてはカームさんとＳＵＥさんとｓａｙさんのがほとんど正解です。
一部訂正するとすれば、当時八歳の敷中少年は夜になったため他より早く寝てしまった。
そして夜中トイレで起きた時にたまたま銃を持ったおっさん達と死んでいる家族その他をみて怖くなり逃げ出した。この時犯人の顔を見て覚えた彼は身寄りのいない身で孤児院に拾われた。そこで成長して行き就職の年になった時期にちょうど上り調子の紅林 実をテレビでみて、復讐の思いに至った。

紅林はこの時天狗だったので孤児であった敷中を可愛そうに思いやさしく世話してくれた。ということでした。

さすがにぴったり・・・

とまではいきませんでしたが、結構あってたので良かったです

……とするとＤＭの【1】は、はじめ、と言う事でしょうか？……皆さんなかなか鋭いですね。私はやや深読みし過ぎのようです。

まあ殆ど予想していた答えなんですが・・・
妄想は大はずれでしたがもう一つすっきりしないような・・・
うーん３０年前は・・・８歳（小学校２年位）一人で孤児院ですか・・・

作意は判りますが申し訳ありませんが納得しきれない・・・
問題を造ってもいないくせにとお叱りを受けそうですが申し訳ありません。

すみません。次作は納得してもらえるような物を作りたいと思っていますのでその時はどうかよろしくお願い致します。
ではロックします。