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ヒント知らないよ
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証言の整理
難易度:★★
ワァルト・ディズニー 2007/01/05 18:23 ドッポ改め、ワァルト・ディズニーです。
これでしばらくは投稿しませんので、連続投稿になりますが、我慢してください。 長いので、2つにわけさせて頂きます。 助手「先生、先生!」 探偵「なんだよ。うるさいな。今、好きなドラマの再放送を見ているんだよ。」 助手「うるさいな、じゃないですよ手塚先生。警部から電話です。」 探偵「分かったよ。・・・もしもし、変わりましたが。」 警部「おお。今暇かね?」 探偵「ええ。仕事もないですし。」 警部「そりゃあよかった。事件が起きたから、すぐに来てくれ。頼んだよ。」 探偵「え?そ、そんな急に言われてもドラマが・・・」 探偵はそういうと無言で受話器を置いた。恐らく、「急に言われても」の辺りで警部に電話をきられてしまったのだろう。 探偵「行こう。そして、さっさと終わらせて、ドラマを見るぞ!」 助手「(先生がこうなると、事件は即解決だな。)」 探偵「こうしている時間が1秒でも惜しい!さっさと行くぞ!」 助手「分かりました。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 探偵「警部!事件は何ですか?」 警部「ああ。君か。」 警部はちょうど、「パーマン」を読んでいる時だった。 探偵は警部が読んでいたパーマンを睨んだ。奇妙な空気が流れ、その後、警部が話を始めた。 警部「ああ、事件だがね。君もニュースで見たかと思うが、有名な会社、秋吉コンツェルンの、秋吉社長が殺されたんだよ。」 探偵「ああ。あの事件ですか。・・・確か、鈍器による撲殺・・・でしたよね。」 警部「ああ。公にはしていないが、凶器はその部屋にあったドラえもんの銅像でな。青いドラえもんが赤くなっておったよ・・・まったく・・・他にも凶器になる物はあったのに、何でドラえもんを選んだのかねぇ・・・あと、血が付いたレインコートが現場に落ちていた。被害者の血が付いていたが、指紋は検出されていない・・・明確な証拠もないし、容疑者もたいしたことを言っていなくてな・・・」 探偵「私の協力が必要だと。」 警部「そういうことだ。」 探偵「そういう場合は、証言が証拠になる場合もありますからね。容疑者の証言を聞かせてください。」 警部「ああ。テープにとっておいてあるけど、聞くかね。」 探偵「ええ。是非とも。」 警部「じゃあ、最初の容疑者、秋吉 勤の証言から。彼は被害者の弟だ。」 探偵「分かりました。」 警部「え〜っと、あなたが第一発見者ですよね。」 勤「ええ。私が第一発見者です。兄に会社の経営についての相談をしに行こうとしたところ・・・死んでたんです。」 警部「それは、それは・・・でも、あなたの賢明なところは、誰も部屋に入れなかった事ですね。」 勤「ええ。推理小説は好きで、そういう状況になったらどうすればいいのかはだいたい分かってましたから。」 警部「そのおかげで、現場が荒らされずに済んでいたわけですが。さて、あなたに朝5時頃のアリバイはありますか?」 勤「ないです。その時は本を読んでいましたから。」 警部「何の本です?」 勤「犬神家の一族です。」 警部「なるほど。で、あなたが現場を見ておかしいと思ったりしたことは?」 勤「いやいや。気が動転していて。現場に誰もはいらないようにすることだけで精一杯でしたよ。」 警部「なるほど。大変参考になりました。」 勤「もういいんですか。」 警部「ひとまずは。」 警部「以上が、尋問ですね。」 探偵「次の人お願いします。」 警部「次は、新井 信二。ここのコックですね。」 警部「どうも。新井信二さんですか。私警察の・・・」 新井「あ、そういうの良いんで、始めてくれますか。」 警部「・・・分かりました。え〜っと、旦那さんが鈍器で殴られたのは知っていますよね。」 新井「ええ。専務から聞いています。」 警部「専務?」 新井「勤さんのことです。」 警部「なるほど。・・・朝5時頃のアリバイはありますか?」 新井「ないですよ。ずっと、朝食の下準備をしていましたから。」 警部「随分と早くからやるんですね。」 新井「私は高級な物を手間暇かけて食べて頂きたいと思っているんですよ。」 警部「なるほど・・・」 新井「で、もう良いですか?私、そろそろ材料の買い足しに行かなきゃならないんで。」 警部「あ、そうですか。では、最後に1つ。」 新井「何ですか?」 警部「被害者は誰かに恨まれていましたか?」 新井「やっぱり、あんだけ大きい会社の社長だからね。相当恨まれてたんじゃないか?」 警部「ありがとうございました。」 警部「以上ですね。」
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