「ほら、あやぽんさん行きますよ。」
「えー。この前解決したばっかりじゃない。もう夏の次と冬の前よ。」
「何言ってるんですか。仕事なんですから。行きますよ。」
嫌がるあやぽんデカを引きずるように現場へ。

豪邸・・・といって良いだろう、その建物の周りには鬱蒼と植物が生い茂っている。

「えー、被害者はキーオ・トゥックウェル。作詞家。アメリカ人ですね。自宅の居間で殺されています。」
「外国人なんだ・・ベンツは。しかも作詞家なのね。この家の様子見てたら植物の学校さんなのかと思ったわよ。」

建物に入る二人。廊下を歩きながら客室と思われる部屋の入り口の戸に書いてある部屋の名前にいぶかしむ。
「うぇいとの間」「けーきの間」「すぴっとの間」「らいとの間」「らふの間」・・・etc.etc.

「きになるわね・・・この部屋の名前・・・。」
「そうですねぇ。〜の間、に英語をつけるなんて。そうそう、気になると言えば被害者はまだ未発表の詞のメモを握り締めていたんです。題名は『変に気になるあの子』でした。」
「うわ。売れなさそう。もっといい鯛の捕獲はできなかったのかしらね・・。で？容疑者の手首はあるの？」
「ええ。これです。5人とも被害者の弟子です。ここに寝泊まりしていたようです。」

堺　公明（サカイキミアキ）「うぇいとの間」
平田　堅二（ヒラタケンジ）「けーきの間」
角井　春香（ツノイハルカ）「すぴっとの間」
団　市太郎（ダンイチタロウ）「らいとの間」
川崎　章（カワサキアキラ）「らふの間」

「へぇ。洒落のきく人だったのねぇ・・。強引なものもあるけど。メモが犯人を示しているならこの人が犯人ね。」
「ゑ？！もうわかっちゃたんですか？」
「殺人現場を見ないでお尻の掻痒感なんて、もしかしたら紙の上で促しちゃったかしらね？さて、みなさんはお分かりになりますか？」


この家には他にも弟子がいるようなので住んでる部屋の名前と弟子の名前をお分かりの方は出してみてくださいね。
駄洒落も最初はお一人様一つずつどうぞ。といっても短めなのであまり無いかな？
ヒントになりそうな駄洒落も有るのでその辺は少しとって置いていただけると嬉しいです。