「うーん、分っかんないなー」
僕は頭を悩ませていた。いや、正確には僕達だ。
左隣にいるショートカットの女の子は、僕と同じようにうなっているし。（名前を遊。）
右隣にいる見るからに頭のよさそうな男の子は、悩んでいるのかいないのかわからないが、問題の紙を凝視している。（同じく秀。）
テーブルをはさんで向かいにいる長い黒髪の女の子は、優雅にお茶をすすっているが、少し困った顔をしている。（同じく優。）
他にも大勢の人がいるのだが、今回は省いておく。
本題に戻ろう。っと、その前に自己紹介をひとつ僕、名前を柳（りゅう）といいます。今後ともよろしくお願いします。
始まりは５月３日朝、倉庫の掃除をしているときだった。
「げほっ、げほっ。ほこりがすごいなー。」
実際、すごいほこりの量である。
花粉症またはほこりアレルギーの人が入ったら、とんでもないことになるに違いない。
「まったく、こんな所を息子に掃除させるなんて、うちはいったいどうなってんだ。」
ぶつぶつと文句を言いながらも、隅々まで丁寧に掃除していく。
やるなら徹底的に、が柳（りゅう）の主義なのだ。
そうしてそろそろ終わるかな？と柳（りゅう）が思ったとき、不意に金属の箱が目に入ってきたのだ。
なんだろう？柳（りゅう）はその箱を開けてみることにした。
中には、いろいろなものが入っている。
こま、めんこ、ビー玉、おはじき、ガラス細工の小さな置物、昔の百円札、等間隔にＡ〜Ｚが書かれていてＭとＮの間に折り目がある紙（なぜか紙の端がべたべたしている）、他にもなんだかよくわからない粘土細工の像，etc．
柳（りゅう）は探っているうちに一番下に鏡を見つけた。
裏を見ると真っ白な封筒が貼り付けてある。

そして、中身をみたら問題の紙があったというわけなのだ。
書いてある内容は、
「irmpzrplfvmm」
だ。

「これ、このままじゃ解けそうにないよ。」と優
確かにそうかもしれない。と柳（りゅう）は思った。
先ほどから、反対から読んでみたり、文字の位置を置き換えたり、アルファベットを日本語に置き換えたりといろいろやっているのに、いっこうに解けないのだ。
そのとき突然優が、あっと声を上げた。
「もしかしたら、箱の中にヒントがあるんじゃない？」
続いてあちらこちらから優へのほめ言葉が飛び交う。これらは無視。
「僕もそう思います。」
と、秀。
秀が言うからには、なにかあるなと柳（りゅう）は思い箱の中の様子を詳しく話した。
５分ほどたって、秀は
「あぁ、そういうことですか。」
と言った。

物語はここでいったん終わりです。
暗号を解読してほしいのはもちろんですが。
この物語の感想とか、書いていただけたりするとうれしいです。
あっ、あとあと、ＢＣＤの名前も募集したいと思います。
では、また！

追伸：四日後、また物語風にヒントを出す予定です。