ご無沙汰してます。牧田刑事の妹・理沙ちゃんのクイズシリーズ第4弾です。

理沙は学校から帰ると急いでお気に入りの可愛い便せんに何かを書き始めた。
相変わらず兄弟揃って字が下手だったりする。だけど今日はちょっと特別……

「もしもーし。お兄ちゃん？今どこ？あ、お休みなんだー！丁度良かった！理沙からお兄ちゃんに暗号文のプレゼントだよ♪あはは。硬いこと言わないの！えー？お兄ちゃんなんだか最近オジサン臭いよ！や〜ね〜歳は取りたくないね〜〜んじゃまたね！」

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ブチッ！………ツーツーツー
「おいこらー！！理沙っ！ったく…何処であ〜いう言葉覚えるんだろうね…ふぅ…」
いい加減に理沙のファックス攻撃にも諦めがついてきた牧田刑事だったが…時計を見るともう4時過ぎ。
うわっ！やばい！寝過ごした！
玄関のチャイムが鳴る。牧田の恋人・枝葉透子が部屋に来ることになっていた。
「うわーーん、この前片付けたばかりなのに…もうこんなに汚れてる…」透子が部屋を見渡した後、げんなりして言った。
「仕方ないかあ…帰ってきたのも朝だもんね。最近やっと事件が片付いたけど、それまで現場で寝泊まりもあったみたいだし…よし！今日もお部屋を綺麗にして、それからお祝いだねっ！美味しいお料理いっぱい作ってあげるね」
透子はそういうと両手に抱えたスーパーの袋をキッチンに置きに行った。
牧田は跳ねた髪を両手で上から押さえながら「透子ちゃん…ありがとう…ううぅ」と瞳をウルウルさせて感謝した。

「あれ？ＦＡＸが届いてるよ？あは、理沙ちゃんだわ。見てもいい？」
透子は返事を聞く前に既に送られてきたFAXを持って牧田の隣へやってきた。片付けは後回しらしい。

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牧田翔サマ

先週は理沙のお誕生日にお祝いしてくれてありがとう！！貰った時計大事にお部屋に飾ってるよ！文字盤が可愛いね〜！
今日はお兄ちゃんのお誕生日だねっ！でも理沙、お小遣いが足りないんだよ〜！だから暗号で我慢して？とびきりの暗号なんだよー！私のファンクラブの子達にだって、こんなの上げたりしないんだから、ね！
今日は透子さんとデートかな？楽しんでください。
あ、透子さんに答え聞いちゃ絶対ダメだよ！今日の暗号はお兄ちゃんにも分かるように難しい知識とか抜きにしてあるんだからねっ！絶対一人で解いてね！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　☆ＲＩＳＡ☆

　　Behalf　Of　Positioning
　　On　Vacation
　　Policeman
　　Hip　Hop　Music　Magazine
　　Cavity

　　Ability
　　Believe
　　Fever
　　Favorite　Ring
　　Half　Cokkie
　　Golden　Retriever
　　We　Want　Pleasant　Toy　Box
　　Hypercritical
　　
　　to　お兄ちゃん♪
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「……こんなの分かるわけないじゃんかよー！知らない単語だらけだよ……」
「待って、牧田君。ココ読んで、『難しい知識とかいらない』って書いてあるわよ。英語力は関係ないんじゃない？」
透子が熱心にＦＡＸに見入っている間、牧田はふっと考えていた。
oO(ファンクラブって何だよ？まだ中学二年じゃないか。いや、もう三年だか…だけどなんだ浮ついて、他の子どもは兎も角、理沙はちゃんと受験勉強してんのか？。。大体なんでそんなモンがあるんだよ。。。ん？あ、男とは書いてないよな。女の子のファンクラブがあるのかな？あいつ結構クラスでも人気あるみたいだしなあ！）
「何をぶつぶつ言ってるの？」
「え？あ？いや、俺何か言ってた？」
「うん、理沙ちゃんって人気者なの？あ、彼女、牧田君の事が大好きなんだね〜」透子がＦＡＸを牧田に手渡した。
「な、なんだよ…」
「だって、今日のＦＡＸはいつもより字も丁寧に書いてあるし、分かり難いけど可愛い柄の便せん使ってるみたいよ？
今までレポート用紙だったじゃない。フフッ。今日だけ特別なのかな？」
透子はキッチンに戻るとやりかけの片付けを再開した。
「…透子ちゃん〜僕にはちょっと…この問題、難しいんだけど…解読してくれないかなあ？」甘えた声を出す牧田刑事。
「だめっ！ちゃんと一人で解くようにって書いてあるでしょ？ちなみに私にはもう解ったよ〜ふ〜〜スッキリいたしました」

……なんだよ……今日は俺の誕生日じゃんか……

◆　まあまあ、透子さんがお祝いの準備をしてくれている間、時間はたっぷりありますよ。牧田君、自分で解いてくださいな☆