これはQ145、Q195、Q222、Q301、Q352、Q370、Q539に続くシリーズNo.8です。
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今日３月２１日は紀伊賀好代の誕生日。例によって海の見える高台の広い庭でパーティーが開かれている。今年は素肌倶楽部の古川早苗や他の部員の顔もみえる。

「去年のパーティーで披露した“踊る顔文字”がきっかけで暗号/推理研究会が発足したんだよね。」
「そうそう、早いものね、もう１年経つのね。」
などと渉と摩耶が去年のパーティーを振り返っている。
「今日は素肌倶楽部の古川さんが何か趣向を考えているらしいよ。」
「そうらしいわね。何を披露してくれるのかしら、楽しみだわ。」


そうこうしているうちに、いよいよ余興の時間。なぞなぞやゲーム、ビンゴなどで盛り上がったあとのメインイベントは素肌倶楽部メンバーのカードマジックだ。次々と披露される鮮やかな手並みに感嘆の声があがる。なかでもひときわ鮮やかな手つきでカードを操っている早苗は部長の貫禄十分である。
「いや〜、すごいな。想像以上だ。」と渉もあきれたり感心したり。
「うん、天才かもしれないわよ。」と摩耶も感心しきり。

ひとしきりみんなを驚かせたあと早苗が口を開いた。
「さて、みなさん、今日お見せしたマジックはほんの一部です。こんど素肌倶楽部の初めての発表会を開くことにしましたのでどうぞお出で下さい。場所は素肌倶楽部の部室です。日時は…。」
と言いながら大きなハンカチをひらりと翻すと、A4ほどの大きなカードがパッと現れた。そのカードは“ハートのエース”。そこには「素肌倶楽部の発表会は…」と記されていた。

「うゎ、ダイヤの７のつぎはハートのエースか。」と渉。
「こんどは招待状兼挑戦状ね。」と摩耶。
好代は早くも天を仰いで考えている。

さて、素肌倶楽部の発表会の日時は…？