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火間探偵の事件簿〜身代金は何処に?〜
難易度:
ひでぽん 2005/08/24 18:20 お詫び 問題文にアンフェアな部分がある為、問題を一部訂正させていただきました。地の文を全てで信用された皆様、申し訳ありませんでした。
某月某日午後1時火間探偵事務所にて 「この前面白い事件があったんですよ。」 「おお、早とちり君か。どうしたんだね?にやにやして。」 「いや本当に面白かったんですよ。こんな事件でしてね・・・」 ≪ 某月某日午前9時 公園にて 金子トシ子(68)が孫の洋子(6)と家の近くの人気の無い公園をいつものように散歩している時のことだった。 物陰から出てきたマスクをした3人にいきなり囲まれ洋子を誘拐されてしまった。 そしてその暴漢の一人は 「警察には知らせるな。知らせたらこの子の命はないぞ。要求はあとで出す。」 といい、去ってしまった。 トシ子は慌てて家に戻り、 「よ、よ、洋子が、ゆ、ゆ、誘拐に・・!」 と声を絞り出すと、居間から慌てたように玄関に3人が駆けつけてきた。 「なんだって!!ゆ、誘拐だって!!」 この声の主は金子康夫(32)。洋子の父である。 「お義母さん、何でちゃんと見てくれなかったの?!!!」 金切り声をあげたのは金子正美(30)。洋子の母である。 「とにかく警察に連絡しないと!」 この声の主はトシ子の主治医比嘉直樹(55)。 「で、でも警察に知らせたら洋子の命が・・」 責任を感じているのか消え入りそうな声でトシ子は反対したが、 「大丈夫、日本の警察は優秀だから任せよう!」 と比嘉は言い、ピッピッピッピッ・・・とボタンをプッシュした。 トゥルルルル・・カチャッ「はい110番です。」 「大変なんです!誘拐事件です!こちらは金子宅。住所は・・・・」 ≫ 「××署の早とちりと申します。娘さんは必ず取り戻します。ご安心ください。こいつらは部下の大西、西田と申します。ところでこの『金子』と彫ってあるケースが門のところに置いてありましたがこの家の物ですか?」 金子家の全員が見たことが無いと首を振ると早とちりが中を開けた。 中にはプリペイド式のPHSと紙が一枚入っておりワープロの文字が書かれていた。 『このケースに一万円札で1億円を詰めろ。通し番号が連番になっているものは認めない。明日午前10時にこのPHSで指示をする。警察に連絡したら娘の命は無いものと思え。』 「金子さん。犯人たちを捜す努力はしますがあまりに時間も手掛かりも無い。大変でしょうが一億円要求どおりに用意してください。大西、西田は署に戻って報告、捜査を。私はここで待機する。」 同日午後十時金子宅 「早とちりさん、今戻りました。西田はそのまま捜査続行中です。」 「大西か。ご苦労。では、これからご主人が用意した紙幣の通し番号を控えてケースに詰めるぞ。ご家族の方は明日が勝負ですから今日はゆっくり休んでください。」 翌日午前十時金子宅 緊張が走る中PHSがピリリリリとなった。康夫が緊張気味に電話に出た。 「金は用意できたか?では、ケースを持って公園に来い。おっと、あの婆さん一人で来させるんだ。いいな。電話の取り方は教えておけ。また連絡する。」 何かで声を変えている人物はそういって一方的に切ってしまった。 「では、トシ子さん。大変でしょうが、お願いします。基本的に犯人の言うとおりにしてください。念のため私、早とちりがこっそり付いていきます。」 同日公園にて 早とちりが見守る中公園に着きPHSで指示を受けているトシ子。 まずはベンチ、噴水、ブランコ、シーソーと、順番に歩き回らされるトシ子。 早とちりがずっと見ていたがその先々で休憩をする際に足元にケースを置いている以外はずっとケースを手放さなかったし、誰かが接触したことも無かった。 そしてもう一度ベンチにトシ子が着き、犯人からの指示であろうかベンチにケースを置き立ち去ろうとする。すると20歳前後の男が近づき 「おばあちゃん、忘れ物だよ!」と、ケースを持って、トシ子に渡そうとした。 「ち、違うんです。困ります!置いといて!」と、若者とトシ子がケースの押し付け合いをしているとパカッとケースが開いてしまった。 なんとしかし、ケースの中は空だったのである! その後、二人は呆然とした顔で金子宅へ帰った。すると、何と孫の洋子が青い顔をして帰っていたのである。洋子の話によると目隠しをされ先ほど近所で解放されたようであった。 「では、金子さん。お子さんは無事でしたので犯人確保に全力を尽くします。今日はこれで失礼します。大西、署に一旦戻るぞ!」 某月某日火間探偵事務所にて 「とまあこんな事件でしたが誘拐犯人と、一億円の行方はわかりますか、火間さん?」 「ふむ・・この問題編は誰の視点なんだね?」 「まぁ、ミステリで言う神の視点ってやつですね。」 「となると『地の文に嘘は無い』ってことか。」 「≪≫の間はそうなります。」←7/28修正 では、名探偵の皆様、犯人と一億円の行方をご指摘ください。 おまけ。(ここは解いてみたい方だけどうぞ。根気がいるかもしれません。) 火間「わかるにはわかったが・・・。どういうことだ・・・?そうか、あの事件か。」 早とちり「そういうことです。私も不思議だったんですがね。」 火間「確かに面白い事件だね。フフフ。」 さてこの二人の会話は何を意味しているでしょう? 解答は返信中にあるかも。答えがわかっり、誰かに解いて欲しいときは右上のから教えてね
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