これはある小学生の女の子が、
仲の良い小学生の男の子に出した手紙です。



　晃君、ごめんね。お父さんのお仕事で、遠くに引っこさなきゃいけなくなったんだ。
　絶対にいやだって、言ったんだけど…。どうしてもダメだった。
　…対馬っていう、小さな島なんだけど、今住んでいるここ仙台からは、すごくすごく
　遠くにあるんだって。
　でも、まだね、私の引っこしの用意はできてないんだよ。だって、引っこしの話がさ、
　もしかしたらなくなるかもしれないでしょ？
　…でも、あるわけないよね、そんなこと。あるわけないよ。
　それでね、お家に行って、さようならを言おうと思ったけど手紙を書くことにしたんだ。
　…泣いちゃうかもしれないから。会って話すと。
　引っこしてもね、二人はずっと一緒だからね。どこにいたって、二人はつながってる
　んだからね。
　
　バイバイ。

　　　　　　　　　　　　葵より



この手紙は、暗号にもなっています。
葵のもう一つの伝えたかったことを、
解読してください。