コンバンハ。あやぽんです。
今回は早とちりデカがパトロールに行くって言うんで、サボり・・・もとい一緒にパトロールに行ったときのお話です。

「ん〜いいお天気。仕事なんかしてられないわよね〜♪」
「いやいやいや、少なくとも私は仕事っすよ。最近麻薬の売人　矢向　瓜実（やこううりざね）がこの辺に潜んでるって話っすから。」
「聞いたことあるわね。いつでも駄洒落な（By Yossyさん）スーツを着てジュラルミンのケースを持ち口ひげがトレードマークの男ね。」
『パーーーン！！！！！』
「銃声よ！そんなに豆腐じゃなくて、うどんでもないわよ！手分けして探しましょう！」
「？？よくわからんけど行きましょう！」
　
その５分後・・・
「動かないで！」と銃を構える。
先ほどの場所に近い、とある路地でとうとうあたしは現場を発見した。
路地の向こうにスーツ姿の男がうつぶせに倒れている。左横の壁にジュラルミンのケースが立てかけてある。
そして手前に携帯電話を持った見覚えのある男が一人。
「ん？なんだ、あやぽんか。久しぶりだな。元気だったか？ 今、署に連絡取ろうと思ったところだ。丁度良かった。」
「石山先輩じゃないですか！お久しぶりです。で、どういう東京に来たんです？これは。 」
「ん？ああ、そういうことか。ははは。相変わらず駄洒落好きだなぁ。そこに倒れてるのが売人の矢向だ。この路地に入っていったのを見たので、銃を向けて『矢向！おとなしくしろ！』って叫んだのさ。ゆっくりと振り向いた奴はいうことを聞かず後ろに右手を伸ばしたので『ピストルを出す気だ！』と直感して撃っちまったのさ。その後署に報告しようと思ったらお前が来たというわけだ。正当な発砲と認められれば良いが始末書くらいは覚悟しておくかな。」

あたしは死体に近づいて調べ始めた。

〔頭をこちら側に向けうつ伏せに倒れているスーツを着ている死体のズボンの左後ろポケットにピストルが入っている。背中には特に異変はない。
死体をひっくり返し着衣の乱れを直してみる。すると左胸に開いたスーツの穴から血にまみれたYシャツの生地が見える。前の開いたスーツをめくり、Yシャツに開いた穴を見ると、肌にあいた弾痕が見えた。スーツの穴はYシャツの穴より少し中央よりにずれて空いているようだ。]

こういったものを見慣れた自分と、これから石山先輩に言わなければいけないことに悲しさを覚える。

「石山先輩。先輩は以前矢向のせいで奥さんを亡くしたって聞きました。先輩はその復讐に無抵抗だった矢向を撃ったのではないですか？自首するなら今のうちです。一緒に来ている刑事が到着したらもう手遅れです。自首してください。」
「ほう、面白い。何を根拠に私が嘘をついているというのかね。」
「あやぽんさーーーーん。どこにいますかーーーーー？」
いけない、早とちり君の声だ。もう時間が無い。みんな、石山先輩に証拠を突きつけてインドを渡して！！

お詫び・・・[　]の中は加筆訂正させていただいた部分です。