A社社長である斉藤信也（63）が社長室で殺された。
斉藤は西洋趣味でかなりのお金をつぎ込んでいた。その部屋は騎士の甲冑や、絵、ナイフ、はたまたトランプなど小さいものから大きいものまでありとあらゆるものが揃っていた。しかし、西洋の歴史などには興味がなく、ただ価値がありそうなものを集めていた。
斉藤が死亡時、部屋は散らかり、死体の傍には甲冑が倒れ、割れた壺が転がり、部屋の絵は十字に切り裂かれ、さらにトランプが散乱し、死体はダイヤのKを握り締めていた。
刑事は現場に到着し、見て回った後、容疑者リストを受け取った。
容疑者は以下の5人。

斉藤 篤志：40歳，信也の息子，会社では役員扱い
　　　　　 だったが、仕事が特に出来たわけでは
　　　　　 なく、父親に疎まれていた。
宇津木 悟：28歳，信也の部下，信也の信頼を得て
　　　　 　おり、海外の仕事なども任せられて、
　　　　　 次期役員は確実、しかし信也に借金あ
　　　　 り。
相川 真紀：29歳，信也の秘書，仕事は完璧で、信
　　　　　 也のスケジュールの全てを管理。しか
　　　　　 し、信也に迫られていた。
鈴木 真人：62歳，副社長、信也の友人，信也と会
　　　　　 社を設立。株を20%所有。信也に内緒で
　　　　　 他企業との合同事業を進行中。
藤田 新平：43歳，専属弁護士，かなり優秀な弁護
　　　　　 士。しかし、昔、事務所の金を横領し
　　　　　 た弱みを信也に握られる。

それを見た刑事は、一人の容疑者を詰問した。その結果犯人は自供した。
さて、犯人は誰だろう？