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〔ビー玉〕屋の店主の雑技
難易度:★★
千夜一夜 2022/04/17 17:19 ビー玉をご存知なくても構いませんけれども、その際には画像検索だけでもあらかじめしていただければ幸いです。 繁華街に老舗のビー玉屋あります。 ビー玉屋とは言え、エー玉、ビー玉、シー玉を売っています。 それぞれの重さは次のようになっています。 エー玉:9.9g ビー玉:10g シー玉:10.1g エー玉、ビー玉、シー玉ともに、赤色、青色、緑色の3種があります。 ビー玉屋は、ここまでに記した9種類の玉の全てを取り扱っています。 問屋からこれらが卸されるときには、 同じ種類の玉が【8個】入った 専用の透明なプラスチックの瓶(ゴムの栓で蓋されています) の形で配送されてきています。 たとえば、緑のシー玉8個入り、などなどなど。 ある日のことでした。 バイトの少年が書き置きを残してトンズラしました。 「店主さま。お給金は要りません、やめさせてください。 追伸: 店の裏の倉庫におかしなものがありました。 赤の玉8個入りの瓶1本と青の玉8個入りの瓶1本と緑の玉8個入りの瓶1本とです。 ラベルが無いため、エー玉なのかビー玉なのかシー玉なのかわかりません。 それらをレジの下に運んでおきました。 …こんなずさんな在庫管理をしている店の仕事はもう嫌です。 さようなら。」 書き置きを読んで店主はため息をつきました。 「1回だけ、量りにかければ見分けがつくじゃないか。根性なしめ…」 そしてレジの下から3つの瓶を取り出すと、それぞれの蓋をはずし、 何個か玉を取り出して〔バネ量り〕を1回だけ使って重さを量りました。 結果の重さをみながら、各瓶にラベルを貼り、 計量した玉を色ごとに瓶に戻し、 蓋をしました。 ──── ■問題 店主がバネ量りを使って商品種別を見極めた方法とは、はたしてどんなものだったでしょうか。 ※余談です。各瓶が玉9個入りならば、有名な問題となります。 1個、3個、9個と取り出して計量すればオーケーなのです。 ─── 私がバイトなら、 3回、バネ量りを使います。 店主はプロなので意地で1回ですますのでしょうかねえ (^◇^)
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