 | 【※簡潔な説明はスレの方に任せることにします。
結局のところ、n個の自然数をnで割った余り(=0,1,2,...,n-1)の和が0またはnの倍数となることを示せばいいので、以下それを示していきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(ここは分かっている人は、はしょって可です) n個の自然数の中に余りが0(つまりnの倍数)のものが存在する場合は、その数によって題意が満たされるので、n個の自然数の余りが1,2,...,n-1の場合を考えます。
@ まず、n個の中から適当に1個だけ自然数(a1)を選択します。このときの余りをr1とします。
A 次にさらに1個、数(a2)を選択して1個目との和を求めます。このときの和の余りがr1となるのはa2の余りが0(a2がnの倍数)の場合なので、この和の余りはr2(≠r1)となります。
B さらに1個、数(a3)を選択して上との和を求めます。このときの和の余りがr1またはr2となる場合は、それぞれa2+a3またはa3の余りが0(つまりnの倍数)となることから、題意が満たされます。したがって、ここでは3数の和の余りがr3(≠r1,r2)となる場合を考えます。
C さらに1個、数(a4)を選択して上との和を求めます。このときの和の余りがr1またはr2またはr3となる場合は、それぞれa2+a3+a4またはa3+a4またはa4の余りが0となることから、題意が満たされます。したがって、ここでは4数の和の余りがr4(≠r1,r2,r3)となる場合を考えます。 ・ ・ ・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (このように、)題意が満たされないようにうまく選んだn個の自然数から1個ずつ自然数をうまく選び出して、逐一、和の余りを考える、ということをする場合、k個の自然数の和の余りrkはそれまでに出てきた余りr1,r2,...,r(k-1)と異なるものでなければいけません。 (それまでに出てきた余りのどれかと一致する場合はk個の数の部分集合が題意を満たすため)
しかし、0でない余りが1,2,...,n-1のn-1個しかないことから、n-1個の自然数の和まで考えたところで0でない余りはすべて使い尽くされるので、最後のn個目がどんな数であろうと、n個の自然数の和の余りは、0またはこれまでに出てきた余りとなります。(鳩の巣原理) この場合、上と同様にn個の自然数の和、またはその部分集合の和が題意を満たします。
以上より、かならずnの倍数となる和が存在します。(証明終)】 |