このクイズのヒント
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ヒント知らないよ
このクイズの参加者(17人)
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厚かましいアルバイト
難易度:★★★
紅巾 2016/07/31 13:02 青緑が自動ドアを通り店内に入った。入店音が店内に響く。店内には他に一人の客と店員である佐藤と田中がいる。佐藤はレジに、田中はパンが並んでいるコーナーで商品の前出しを行っていた。それ以外の人影はどこにもなかった。
「いらっしゃ……なんだ、青緑か」 レジに立っていた佐藤が愛想を振りまいて損したと言わんばかりに言う。とはいえ、客相手と店員相手で接し方にギャップがあるのは当然かもしれない。青緑と佐藤は同い年で妙に気が合うようなので尚更だ。 時刻は午後10時5分前。青緑は午後10時から出勤なので、客として来たのではないだろう。 青緑は佐藤に軽口を返してバックヤードに入り、制服に着替え始める。 「あれ、客がいなくなってる」 青緑は防犯カメラの映像を確認してそう漏らした。 店内に複数設置されている防犯カメラは店内のほぼ全ての様子を収めており、その全ての映像を同時に1つのモニターで見ることができるうえ、録音もされていて音声付きにすることもできる。過去の映像も同様だ。その映像を確認すれば客の人数を容易に把握できるのだが、トイレには防犯カメラは設置されていないので、トイレが利用されているかどうかは防犯カメラでは分からない。当然、トイレに出入りする映像は見られるが。 「トイレに入ったのか?でもトイレを使うときには声掛けをするよう張り紙がしてあるのに……」 トイレには防犯目的として「利用する際はスタッフにお声掛けください」と書かれた張り紙がしてあるが、その客が店員に声掛けをしている様子はなかった。 「客が音もなく消失した……?」 ミステリ好きの性なのか青緑が思わせ振りなことを言っているが、実際は不思議な事もなく、そのただ一人の客は非礼なことにスタッフに声掛けをすることなくトイレに入っただけだった。 とはいえ、トイレを利用するだけであれば特に問題はない。犯罪行為が行われてなければ……。 数分経って午後9時58分。 防犯カメラの映像をじっと見つめていた青緑が漸くバックヤードを出てレジに入る。客はまだトイレから出てきていない。 「おはようございまーす」 「おはよう」 「おはようございます」 青緑が挨拶して佐藤と田中が返す。 その後、田中の退勤時間である午後10時になるまでの2分間を3人は談笑して過ごした。 「お疲れ様です」 午後10時になる。田中の退勤時間だ。佐藤は続けてシフトに入っているので退勤はまだ先である。 「おつかれー」 「おつかれさまでーす」 青緑と佐藤が挨拶を返した。 田中は着替えるためにバックヤードに入った。着替えながら防犯カメラの映像を見ている。 「この客、トイレから出てこないな……」 今トイレにいる客が長い間店内をうろうろしていたのを怪しんでいたらしい田中は、その客をそれとなく見ていたようだ。田中の言う通り、その客はトイレに入ってから未だに出てきていなかった。 田中が暫く映像を見ていると、その客がトイレから出てきた。トイレだけ借りて帰ってしまう客が結構いるが、この客はウォークイン飲料のコーナーで立ち止まり飲料を選んでいる。怪しい動きは見当たらない。 やがて伊右衛門を手に取った客はレジに向かい、会計を済ませて店を出ていった。 田中は腑に落ちない様子だったが、普通に会計が行われ店を出たのを確認したからかモニターから目を離して帰り支度を始めた。 後に、実は防犯カメラの映像を見ている間に万引き行為が行われていたことが発覚した。 しかも、万引きの犯人は紛れもなくこの客だったのである。 問題 どうしてこの客は万引きすることができた? 8/1 14:00 ミスリードが露骨すぎると判断し、より分かりやすく質問内容を変更 ついでに難易度も☆☆☆に変更 8/1 22:40 地の文の描写が分かりにくいのを修正(失礼しました) 8/14 7:30 解答発表および囁きを全て公開
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紅巾
販売目的で陳列されている商品を無断で窃取するものが万引きです。
ですので、備品は関係ないものとお考えください
紅巾
違いますね。予想していたとは思いますが。
地の文に書かれている通り、防犯カメラの映像を見ている間に万引き行為が行われていたわけですが、仮に青緑が共犯だとしても隙は生まれないように思います。
紅巾
なるほど
しかし「防犯カメラの映像を見ている間に万引き行為が行われていた」とあります。 防犯カメラを確認した時点で既に客はトイレに入っていたので万引き行為は既に行われていたことになります。 というか商品をどこに隠したかは問題ではないんですよね 青緑が着替えの為にバックヤードに入った時、万引きは行われていた。青緑は共犯。
お客さんがトイレに入っていることを、3人はどうして判ったのでしょう?
紅巾
地の文に「防犯カメラの映像を見ている間に万引き行為が行われていた」とあります。
確かに青緑が共犯であれば万引きを見逃すことはできますが、地の文から考えてその時点でトイレに入っていた客には万引きする余地はないように見えます。隙は生まれません。 >お客さんがトイレに入っていることを、3人はどうして判ったのでしょう? 退店する音を聞いていないので、客がトイレに入ったことは店員にはなんとなく分かると思われます。特に不自然な点ではないように思いますが……。 @田中が犯人。
廃棄のパンに、商品を混ぜて… 冒頭の【客と店員】のくだりは、一人の客=田中、店員である=佐藤という文章表現の修辞。 A佐藤と客がグル。レジ担当の佐藤が、『かごぬけ』していた。 B見ていた防犯カメラの映像が、過去の映像だった…的なことが一つのポイントになりそうな気がする。 思い付くままに答えておきましょう。
紅巾
@は流石に他の地の文に無理がでますね。
Aはどちらかというと佐藤が万引きしていますね。 確かに単独犯とは書かれておりませんが、佐藤が不正行為をしていた場合は「万引きの犯人は紛れもなくこの客だったのである」という地の文はちょっと怪しいですね。 Bもどうでしょう。 青緑や田中が過去の映像を見ていたとして、気付かないでしょうか。気付かないのは奇跡的だと思います。 それに誰も見ていないのに過去の映像が垂れ流しなのは不自然です。普通はリアルタイムの映像が流れています。 イートイン飲料を選んでいる振りをしてペットボトル飲料についた景品を万引きした。
今はよく知りませんが、フィギュア付きボトルキャップを景品にとか一時流行ったような・・・。 これだと怪しい動きが出るでしょうか? 出題お疲れ様です。とりあえず思いついたもの
紅巾
ご参加ありがとうございます
この手のは今でも割と目にしますねー。 しかし「怪しい動きは見当たらない」という地の文で、この手のものは否定されていると考えてください。 景品を取る動きでは不自然さがなくても、万引きする前は周囲の確認など他にも怪しい動きがあるものです。そのような行動もありませんでした。 三人が談笑している2分間のあいだに一度トイレから出てきて、売り場から商品をとる。そしてすぐまた店員に声掛けしないでトイレに入る。3人の店員は話に夢中で客がトイレを出入りしていたことに気づかず。。
田中が防犯カメラの映像を見ている間に、トイレの中で万引きした……。その後出てきてお茶だけ買って店をでた。 どうでしょう…?
紅巾
談笑している間、客はトイレから出てきていないことは地の文で明記してあります。
客は談笑の間トイレから出てきていません。 トイレの中で万引きというと、トイレに商品を持ち込んだ時点では窃盗未遂、トイレの中に入ってから商品を隠したことでトイレの中で万引きが成立するということでしょうか。 発想は良いと思いますが、どこで万引きと見做すかは難しい問題ですので法律的な考えはこの問題では捨ててください 要はトイレの中で万引きをすることはできないと捉えていただければと。 防犯カメラの映像を見ている間に万引き行為が行われていたことが発覚した、ということから・・・
青緑が着替えに入った9:55過ぎから9時8分までの3分間、そして田中が着替えに入った10時から客が店を出るまでの時間に万引きが行われたことになる。 しかし、青緑の着替え中は客はトイレに入っていたのでこの時間は除外。 残りは田中が着替えていた時間ということになるが、怪しい動きは見当たらないという。 残るのは一度店を出た後、トイレに忘れ物をしたと言って店に戻りすきを見て万引きした。 トイレはどの位入っていると長いと言われるのでしょうか?
紅巾
うーん、違いますね。
日を改めるのであればまだしも、忘れ物をしたと偽って戻って万引きというのはあまりにも怪しいですし、その答えはクイズとしてはちょっと……ね というわけで言ってしまいますが、万引きは描写中に行われています。 ただ発想の転換が必要です。 ウォークイン飲料のコーナーで立ち止まり飲料を選んでいる。とありますが、ウォークインとは在庫用の巨大な冷蔵庫で出入りはバックヤードからしかできません。
この客がどうやってウォークインに入ったかはわかりませんが、販売側に出されていない品物を万引きしたのだろうと思います。 そしてまた店舗側に戻り伊右衛門を購入して店を出て行ったのですね。 もしかしたら、青緑、佐藤、田中の誰かが共犯なのかも。 田中さん同様腑に落ちませんが
紅巾
なるほど。
ウォークインに出入りすること自体は明らかに「怪しい動き」ですが、出入りした後に選んでいるのは「怪しい動き」にはならない――普通は客が入らないウォークインに入ったのだから、そこから商品を盗ろうと選ぶのは当然――という解釈はできなくもないですね。 しかし、地の文でウォークイン飲料の「コーナー」と書かれていますから、普通に売り場の方ですね。 これでもまだ固定観念に縛られているようです。
紅巾
違いますねー
誰も見ていないのに過去の映像が流れているのも、過去の映像であることに気付かないのも不自然です。 >店内には一人の客と店員である佐藤
客と店員どちらも佐藤 >佐藤はレジに この佐藤は客 犯人(客)の佐藤は、当日の午後9時55分より前のどこかの時点まで店員だったが辞めた。残務処理のような感じでレジにいてお金もしくは商品を盗んだ。 転換できてるのでしょうか
紅巾
最初レジにいた客が佐藤でも、万引き行為が防犯カメラを見ている間に行われたという制限で、やはり地の文に無理が生じます。
客の苗字は本解に関係ありません。 もっと大胆に発想を転換してみましょう。 手に取った伊右衛門をレジで通していないかっただけ。
レジ担当者が、伊右衛門を客が持ち込んでいた物だと勘違いしていた。 私は『お〜いお茶』が好きなのですが、『特茶 伊右衛門』が安売りだったので
ケース買いして、楽して痩せようとしています。10日ほど経ちますが、変化は 一向に表れず…腹筋も始めました。
紅巾
怪しい動きもなくその方法で万引きが成功するでしょうか。
特に田中は怪しんでいた様子ですので手に取った伊右衛門も当然バーコードを通したかどうかくらいは確認したことでしょう。 お茶飲んだだけで痩せられるなら世話ないですね。運動しましょ 一人 (かずと) と云う名の バイト店員が居て
今日は,客の立場だった. −−−−−−−−−−−−−−− 0)問題文の場面より,少し前のコト. a)一人 (かずと) ,来店. 一人「今日は,シフトではないのですが. すまんです…体調不良でして. バックヤードの仮眠室で 横になっても良いですか? すまんです,厚かましい依頼で」 佐藤「そのくらい,良いでしょう. 御遠慮なく」 b)一人 (かずと) の客,来店. 客「今日,一人 が来てます? ノートのコピーを渡そうと <略> 」 佐藤「いま,仮眠してますが… 起こしますか?」 客「いいえ,暫く…店内で物色します」 −−−−−−−−−−− 1)問題文の前半,語り手は青緑. a)「それ以外の人影はどこにもなかった」 一人 (かずと) はバックヤードに居る. b)青緑の科白 「あれ、客がいなくなってる」 一人の客,は退出していた. c)手洗いに居たのは,一人 (かずと) . −−−−−−−−−−− 2)問題文の後半,語り手は田中. a)田中の表現の内で 「この客」とは… b) 一人 (かずと) だったのだ. 問題文のタイトルを拝見して.
紅巾
その一人の客が退出していたのであれば退店音が鳴りますので、青緑の「客が音もなく消失した……?」という発言と矛盾が生じます。
語り手も不自然です。前半の語り手が青緑であれば「青緑が自動ドアを通り店内に入った」という文にはなりません。 仮に一人称が「青緑」だとしても「青緑は〜」と描写するのが自然です。 他にも色々描写に無理が生じますね。 また店内とは売り場だけを指すわけではなくバックヤードなど裏も含まれます。 ちなみにタイトルはあまり気にしなくても大丈夫です 青緑が自動ドアを通り店内に入った。入店音が店内に響く。店内には一人の客と店員である佐藤と田中がいる。佐藤はレジに、田中はパンが並んでいるコーナーで商品の前出しを行っていた。それ以外の人影はどこにもなかった。
上記の文章がいわゆる地の文ではなくて、バックヤードで防犯カメラを見ている(店長か誰かの)人物。 青緑、佐藤、田中、それ以外の「人影はどこにもなかった」のだから客は防犯カメラの死角に居たはず。 そこで万引きをした後でトイレに入った。 こうかな?
紅巾
「青緑が自動ドアを通り店内に入った」
「店内には一人の客と店員である佐藤と田中がいる」 「それ以外の人影はなかった」 どれも地の文で正しいので、店内には青緑と一人の客と佐藤と田中がいますし、死角の存在を証明するものにはなりません。 死角はないと考えてくださって結構です。 少し誤解を招く表現だったようなので、分かりやすいように「店内には『他に』一人の客と〜」に変更します。失礼しました それと「地の文」を少々勘違いしてらっしゃるような……? 語り手が誰であっても、会話文でない文はその語り手による「地の文」です。 ちなみにこの解答、惜しい判定にするか迷いました。 青緑が来る前にトイレに客が居た。更に別な客がトイレに入った。
どちらかの客がトイレを出て、その客を怪しんでいた田中に防犯カメラで監視され続けた。 その隙にもう一人の客は万引きしていた。 万引きできた理由それは「窃盗という犯罪に対する倫理観が薄いから」 ま、求められているのはそういう答えじゃないよね。 「客 浜田 トイレから出てきていない」を考えたけどコメントに犯人の苗字云々書いてるからこれは無し。 「この客、トイレから出てこないな……」の台詞はおかしいよね。 犯人がモニターに映っていないのだとしたら指示代名詞は「あの客」でないといけない。
紅巾
ご参加ありがとうございます。
なるほど。 信頼できない語り手だとそのように捉えることはできますね。 しかし、トイレに二人が入るというのは不自然すぎる行動だと思います。 仮に監視され続けた客が陽動役だったとしても、陽動であれば店員の目を引くように行動するべきで、怪しい動きがないことと矛盾します。 正直、トイレに二人で入る客がいたら当然のように店員にネタにされますし、別々に入ってもバレますね トイレが2つあったとしても、地の文に違和感がありますね。 地の文で断定されている事柄に虚偽はありません。 というか、虚偽ではないけど少々描写が限定的だったり……? >「この客、トイレから出てこないな……」の台詞はおかしいよね。 >犯人がモニターに映っていないのだとしたら指示代名詞は「あの客」でないといけない。 田中はまだ客がトイレから出ていないことが分かっていたので、映像に映っているトイレを指してそう表現しました。 現実との距離が遠くても、自身の近くの映像に対して「この」と表現するのは間違いではないでしょう。 店内には、一人の客、青緑、佐藤、田中と別に、この文章の語り部である人物(例えば店のオーナー)がバックヤードの防犯カメラが見える位置にずっと居た。その人物だけが防犯カメラを見ていた時間帯、午後10時5分前から青緑がバックヤードに入るまでの間で、客がトイレに入る前に万引きは行われた。
視点を変えてみました。
紅巾
防犯カメラの映像が見られる位置にいた場合、まず間違いなく他の人物が映像を見ているシーンで鉢合わせます。
語り手が地の文で自身の記述をしていないのはまだしも、他の人物までその語り手がいないように振る舞っているのは不自然でしょう。防犯カメラの映像を出勤時間でもなく確認するような立場の人間相手なら尚更です。 またそのような立場の人間が防犯カメラを見ている時間に働く素振りも見せず談笑するのもおかしいです。 「厚かましい」という点ではタイトル通りですが しかし、なかなか良いところまできています。 これらの問題を解消できるような状況が思いつけばそれが本解です 青緑が映像を見たときは客はトイレに入っていたので、犯行が行われたのは、田中が映像を見ていたときということになる。
その場面は 田中が暫く映像を見ていると、その客がトイレから出てきた。トイレだけ借りて帰ってしまう客が結構いるが、この客はウォークイン飲料のコーナーで立ち止まり飲料を選んでいる。怪しい動きは見当たらない。 やがて伊右衛門を手に取った客はレジに向かい、会計を済ませて店を出ていった。 この間に犯行が行われたことになるが・・・怪しい動きは見当たらない とすると、残された可能性はレジで支払いをするときにそこに置いてある品物を持ち去るということ。つまり佐藤と客の共犯。 あれやこれやと考えて
紅巾
「万引きの犯人は紛れもなくこの客だったのである」とありますから、共犯説は捨ててくださって大丈夫です。
コメントでそろそろ分かってきたと思いますが、青緑と田中が映像を見ている間には隙なんてなかったのです。 地の文によれば、10時5分前くらいに客が姿を消してから10時にトイレから出てくるまで
その客はトイレにいたことになります。 トイレから出た後は怪しい動きを見せることもなく店から出ていきました。 万引きできるのはトイレに入る直前しかありません。 誰もトイレに入るところを見ていないのですから、しばらく誰にも見られていない時間があったはずです。 このとき青緑、佐藤、田中の3名は防犯カメラの映像を見ていませんが、 他の誰かが見ていたのです。 この3名と客以外に人影はなかったという記述から、それは人ではないということが分かります。 猫とか犬でしょう。 どうしてこの客は万引きすることができた? という問いの答えは、 人間には見られていなかったから、です。 恐らくこの客はこの店でアルバイトをしています。 勤務時間が違うので3人とは顔見知りではありませんでした。 この時間には3人しかいないことを知っていて、 誰にも見られておらず、バックヤードに誰もいないときを見計らって万引きしたのです。 厚かましいアルバイトです。 これしか思いつきませんでした。
紅巾
>万引きできるのはトイレに入る直前しかありません。
「防犯カメラの映像を見ている間に万引き行為が行われていたことが発覚した」という地の文より、トイレに入る直前に万引きをしていたことは否定されます。 人間以外の動物だったという発想は素晴らしいですが、やはり無理ですね。 この文章の語り手は、アルバイトの不正を内偵中の調査員。調査員はバックヤードでモニタが見える位置に潜んでいた。
調査員だけが防犯カメラを見ていた時間帯、午後10時5分前から青緑がバックヤードに入るまでの間で、客がトイレに入る前に万引きは行われた。 調査員は、万引きを視認したが、もっと大きい不正の証拠をつかむため、万引きを視認した時点では行動を起こさなかった。 再挑戦です。
紅巾
問題文は防犯カメラの映像の描写をしていたから調査員自身の情報が描写されていないと一見納得することはできそうですが、「店内のほぼ全ての様子を収めており」という地の文の通り、防犯カメラの映像を見ている様子も防犯カメラに映ります。 そうなると「それ以外の人影はなかった」という地の文と矛盾します。 青緑と佐藤と田中が働いていたときには、確かにその3人と1人の客しかいませんでした。 さあ、どんどんヒントが露骨になってきましたよー どうしてこの客は万引きすることができた?
トイレから抜け出して他の店に行ったから。 その客はトイレに入った後、窓から外へ抜け出し、 他の店に入って万引きをしました。 その後、窓からトイレに戻ったのです。 「トイレから出てきていない」という地の文が微妙ですが、 これはトイレからこの店の中にでてきていないという意味だと思われます。 ではこれで
紅巾
通常、コンビニのトイレはそもそも窓が付いていなかったり、窓が小さかったりなどして外に出られないようになっています。
防犯カメラもなしに外に抜け出せるようなら犯罪増加に繋がってしまうためです。 仮に例外があったとしても、わざわざ抜け出して他の店で万引きを行うことに意味は殆どないでしょう。 他の店にも当然防犯カメラはありますからアリバイ作りにはなりませんし、行き来するのを目撃でもされたら完全に不審人物です。トイレの利用時間も長くなりますし。 これまで分かったことを整理すると
実は防犯カメラの映像を見ている間に万引き行為が行われていたことが発覚。 万引きの犯人はこの客 談笑の間、客はトイレから出てきていない。 カメラに死角はない。 トイレに入る前に万引きはしていない。 この中で疑問となるのは 実は防犯カメラの映像を見ている間に万引き行為が行われていたことが発覚。 で、映像を見ている間というのは誰が映像を見ているときなのか・・・ そのとき映像を見ていたのは客だった。 客が映像を見ていてその周辺にあった商品を万引きをすることは可能。 最初に客が姿を消した時、実はトイレではなくバックヤードに入った。隙を見て犯行後、3人が談笑していた2分の間にバックヤードからトイレに入った。あとは問題文記載の通りです。 事実を整理してみました。
紅巾
実は映像を見ていたのは客とは思い切った発想ですね
しかし、映像を見ている間に万引きは行われているので、この客は映像を見ながら商品に手を伸ばして盗ったことになります。 盗るときは映像から目を離すのが普通ではないでしょうか。 また青緑がバックヤードに入った時点で既に客がトイレに入っていたことは地の文で明記されています。 バックヤードに店員用のトイレがあって青緑が入る前に犯行を済ませて入ったとしても、後の地の文に齟齬が生じますね。 分かったことの整理の件はその通りなんですが >万引きの犯人はこの客 これは同時にミスリードにもなっているんですよね〜 店員三名が十時前の二分間の談笑中、客はこっそりとバックヤードに忍び込み、監視カメラの映像で三人の話し込む様子を確認しながら、バックヤードにある商品を適当に盗み出したあと、再びトイレに籠る。
田中がバックヤードに来て映像を確認しているさなかに、客はトイレから出る。 そして茶を買い、店から出る。 つまり、万引きが行われた時、防犯カメラの映像を見ていたのは、まさにその「客」だったのだ!! というオチかな?? どうでしょう……
紅巾
↑と同じ解答ですね。
トイレ関連の地の文に矛盾があります。 語り手は青緑たちよりも得られる情報が多いようですから。 後に、実は防犯カメラの映像を見ている間に万引き行為が行われていたことが発覚した。
しかも、万引きの犯人は紛れもなくこの客だったのである。 ↑以前の描写が全部防犯カメラの過去の映像。 22:00前後は万引きは起こっていなかったが、この映像を見ている間に同じ客による万引きが起きた。 店長など従業員の動きも含めてチェックする立場の人が、自分の不在だった数分間の様子をチェックしていて、リアルタイムの店内の様子をチェックしていないところに万引き発生。 ま、まさか
紅巾
その通り!正解者第一号おめでとうございます!
店員に怪しまれているのを感じ取った客は一度は諦めて……という筋書きでした。 正解者が出ないと出題者としては焦ってしまうので一安心といったところです 防犯カメラのモニターはバックヤードからもレジからも見ることができる位置に置いてある。
午後10時5分前から青緑がバックヤードに入るまでの間、レジに居た佐藤は防犯カメラを見ていた。その時間帯、すなわち、客がトイレに入る前に万引きは行われた。佐藤は漫然と見ていたため気づかなかった。 わかりませんが、いつかは当たることを願って、数、打ってみます。
紅巾
レジから映像が見えるコンビニってあるんですかね。ない気がします。
普通、店員が防犯カメラを見るときは客を見るものです。 漫然としていても気付かないというのは、現実であったとしてもクイズの解答としては正解はあげられません この客がミスリードということは
この客(このきゃく)ではなく二の客だった。 青緑が店に入ったときレジの佐藤は「いらっしゃ・・・」と客と間違えた。 店にいたのが一の客で青緑が二の客。 田中が映像を見ていたとき、一の客の行動に気を取られ、その他の画面には目がいかなかった。その隙に青緑が商品を万引きした。 もう何が何だか???
紅巾
あまりその点を深く考えても迷走してしまうだけだと思いますね
どちらかというと「防犯カメラを見ている間」の方が重要です。 防犯カメラの映像は遠隔地からも見ることができ、問題文の描写の間、ずっと、遠隔地で映像を見ていた人がいる。午後10時5分前から青緑がバックヤードに入るまでの間で、客がトイレに入る前に万引きは行われた。
さらに数、打ってみます。どんどん遠ざかってるような気がします。
紅巾
うーん、もっと単純でいいんですけどねえ。
あと一歩のところで思い込みが邪魔をしているようです。 防犯カメラに録画機能があるのは何のためでしょうか。 その客は田中がバックヤードに入る前、カメラの映像をこっそり巻き戻し、違う時間帯のものをみせておき、その隙に万引きをした。
再挑戦です。
紅巾
普段、リアルタイムで流れているはずの映像が過去の映像になっていたとしたら気付かないのはまず有り得ないと思われます。
そもそもカメラの映像を過去の映像にすり替えるためだけにバックヤードに侵入する方が普通に万引きするよりもリスクが高いでしょう。 現実的ではないですね。 「後に、実は防犯カメラの映像を見ている間に万引き行為が行われていたことが発覚した」
この文章は、 防犯カメラの録画映像を確認していたら、万引きをしている人物が映っていて、 万引き行為が行われていたと分かった という意味でした。 客がトイレに入る直前に万引きしたとすれば何の不思議もありません。 これかなあ
紅巾
その文を仰るような意味で描写しているとすると、あまりにも作為的というか苦しい気がします。
後に万引きが発覚する場合、大抵は防犯カメラの映像を確認するときでしょうから、わざわざ「防犯カメラの映像を見ている間に」と強調するのも、それに「実は」という勿体ぶった副詞をつけるのも違和感を覚えますね。 これがもし「後に防犯カメラの映像を見ている間に、実は万引き行為が行われていたことが発覚した」ならある程度は自然ですが。 とはいえ、不正解と判定するほどの違和感ではないとも思いますので別解とします。 でも、仮にこれが答えだと言われてもあまり納得はできないのではないでしょうか。 本解は日本語の粗を探すものではありません。 ありませんが、描写が少々特殊、簡単に言うと叙述トリックです。 > 今トイレにいる客が長い間店内をうろうろしていたのを怪しんでいたらしい田中は
ここの部分が怪しい。文構造が少し複雑。 「今はトイレにいるその客は、トイレに入る前に長い間店内をうろうろしていた。 そのことを田中は怪しんでいたらしく、」という意味で解釈するしかない。 まず、青緑が防犯カメラ映像を見ている間は客はトイレにいるので万引きできない。 実際、その時は店内で田中が客をそれとなく見ていたため、視線を感じてその客は万引きしなかったと考えられる。 よって田中が防犯カメラ映像を見ている間に万引きの全てが行われたはずである。 ・・・これ以上は思いつかなかったので別の方針で。 「全ての映像を1つのモニターに表示するので客が万引きしたのを見るためにはモニターが小さすぎた」 更衣室=バックヤード=防犯カメラ映像を見られる唯一の場所
ということでいいのでしょうか? また、「店内のほぼ全ての様子」というのは、トイレ以外の全ての場所を常にみられるということでいいのでしょうか?
紅巾
別解でもいいかなとは思ったのですが、仕様に合ったサイズのモニターでないと防犯カメラの意味が半減してしまいますし、モニターが小さすぎたというのはやはりおかしいということで不正解とさせていただきます。
コメントの方はその認識で問題ありません。 しかし、ある固定観念を払拭しなければ本解に辿り着くのは難しそうです。 本文の中で万引きが行われた決定的な描写がないので、【万引き可能な隙】を
見つけ出すことがポイントなのでしょう。 ところが、犯行が防犯カメラを見ているときに行われたということは、田中・青緑が 監視している状態にあったトイレに入っていた最初の客には不可能ではないかという 結論に達しました。 では、客とは? 【時刻は午後10時5分前。青緑は午後10時から出勤なので、客として来たのではないだろう。】 これは、青緑が客であることを否定しているわけではない。 つまり、勤務時間外にある人物=客と認識する必要がある。 また、【防犯カメラを見ているときに犯行が行われた】というのも、バックヤード内で カメラを見ながら犯行に至ったと解釈することも可能。 以上のことから、勤務時間外9:55〜9:59にカメラを見ながら着替えていた青緑、 10:00の退勤時刻にカメラを見ていた田中の2人がそれぞれ犯行に及んでいた。 タイトルを考慮するとこうなりました。
紅巾
なるほど、良く考えられています。確かに厚かましい
しかし「しかも、万引きの犯人は紛れもなくこの客だったのである」の「この客」が指す人物が青緑や田中だとするとかなり無理があります。 まあ、たいふさんのことですしこの解答がきっと間違いであろうことは察しているのでしょう。というわけでナスをどうぞ なお「最初の客には不可能」という結論は実はその通りです。 防犯カメラの映像を見ていたのがこの店の店員だとは書かれていないし、
その映像がこの店のものかどうかも書いてありませんので、 別の店の映像をその店の店員が見ていた間と考えれば全然不思議ではありません。 が、これでは面白くないので、 青柳か田中がこの店の防犯カメラの映像をリアルタイムで見ていたときに、 客が万引きを行ったという前提で考えてみます。 また、トイレの中以外には監視カメラに死角はないとします。 この店で万引きを行ったのであれば、当然監視カメラに映ります。 すると青緑か田中がすぐに気づくはずですが、気づかれていません。 ということは、万引きはこの店で行われたのではないということです。 そこでトイレから脱出したと考えたのですが、否定されてしまいましたので、 客はずっと店内にいたことになります。 となると、「客」として描写されている人物は同一人物ではないと考えるしかありません。 どこかで「客」として描かれている人物が変わっているのです。 「万引きの犯人は紛れもなくこの客だったのである」の客は 文脈からみて田中がモニターで見ていた客を指しています。 最初に青緑が店内に入ったときにいた客は別人です。 これが可能なのは2人の客が描かれている日が異なる場合だけです。 問題文の最初から 「午後10時になるまでの2分間を3人は談笑して過ごした」 までは同じ日。 次の「お疲れ様です」以降は翌日の話なのです。 2日目の客は1日目には他の店で万引きをしており、 その時間に青柳が防犯カメラの映像を見ていたということです。 これも作為的ではありますが
紅巾
当然、叙述トリックなのである程度は作為的になりますが、これは些かやり過ぎかなと。
「後に、実は防犯カメラの映像を見ている間に万引き行為が行われていたことが発覚した」 これは素直にその店の防犯カメラの映像を見ている間に、その店で万引き行為が行われたということです。 防犯カメラの映像を見ているときに、世界のどこかで誰かが万引き行為を働いてる可能性は低くなく、この解答の意図で「実は」という副詞を用いるのは相応しくないと思われます。 すぐ後に同一の客による万引きだったことが判明していますが、「実は」はそこに掛かっているわけではありません。 要するに、防犯カメラの映像を見ている間に万引きが行われていたのが、もっと想定外である必要があるわけです。
紅巾
監視下では難しいと思います。
小さい商品であればまだしも、伊右衛門では大きすぎます。 「この店で」万引きしたとは言っていないことに気が付いたので。
最初の客が9時55分にトイレに入る。 9時56分に隣の店で万引きした客が 9時59分に店のトイレに入る。 (3人は談笑中なのでこの人が入ったことに気づかない) 10時02分に隣で万引きした客がトイレから出て、 伊右衛門を買って店を出ていく。 こういうことか?
紅巾
談笑中でもレジにいる店員は入店音には気付きます。
気付いてるのに無視する店員ならいますけど レジでなければまだ聞き逃す可能性もありましたが。 後は>>31の通り、万引きはこの店で行われたと考えてください。 まあ、他の店だったという可能性を潰していなかったのは注意不足だったと少し反省 @トイレの中で、備品のトイレットペーパーを盗んだ
A(後日、問題文中の日に録画していた)防犯カメラの映像を(スタッフの誰かが)見ている間に万引き行為が(たまたまその日も居合わせた同じ客によって)行われていたことが発覚した。 苦しい解答ですが、再々度挑戦。
紅巾
@備品は>>1の通り万引き行為とは致しません。
Aが本解でした。 叙述トリックには気付いておられないような気がしますが 「後に、実は防犯カメラの映像を見ている間に万引き行為が行われていたことが発覚した」 これ以前の文章が、全て○○目線の○○の描写(囁き中では「スタッフの誰か」)になっています。 大ヒントですねこれは 客は、青緑がバックヤードに入る直前に、バックヤードに入って隠れた。
青緑が出た後、モニターで3人がレジにいるのを確認して、犯行! あつかましいのは、この客!
紅巾
万引きのためにバックヤードに侵入するのはリスクを増やす行為ですし、万引きする瞬間はモニターから目を離すでしょうから「見ている間に」という表現は微妙です。
紅巾
こちらが本解でした
もう少し露骨に伏線を入れた方が良かったんですかねえ 1)青緑は モニター画面を
「過去の録画映像の再生」にした. 戻すのを忘れて,店頭に出た. 2)田中は モニターが 「過去の録画映像の再生」に なってるコトに気付かず,視ていた. 3)佐藤と青緑は ・田中ほどには ・警戒心を抱いていなかった. 嫌だ〜,コレだったら嫌だ〜.
もっと珍しいコト書きたいよぉ.
紅巾
ただのアルバイトがモニターの映像を過去の映像にすることはまずありません。する必要があるような描写もありませんね。
また変わっていたとして気付かないような都合の良い映像が流れるでしょうか。普通は気付くと思われます。 「店内には他に一人の客」つまり、青緑も客だ!
佐藤、田中が、バックヤードのモニターを見ていないのを確認し、並べていない在庫品を万引きした。 どうでしょう?
紅巾
青緑を客だとするのは無理がありますし、「この客」が示している人物は地の文から考えて暫くトイレに籠っていて伊右衛門を購入した人物ですから青緑では有り得ません。
0)俺の名は,漫才ボケル.
俺「問題文中,不審な点が <略> 」 相方の名は,漫才ツコム. 相「ほう,挙げてみろ」 1)行ってみよう. 俺「文中の7〜8行目 『 青緑と佐藤は同い年 』 田中は年上だったのか,否か?」 相「描写は2箇所あるが… 青緑 『 おはようございまーす 』 佐藤 『 おはよう 』 田中 『 おはようございます 』 田中 『 お疲れ様です 』 青緑 『 おつかれー 』 佐藤 『 おつかれさまでーす 』 」 俺「田中が年上だった場合」 相「後半の青緑の科白,ちょっと難しい」 俺「田中が年下だった場合」 相「後半の佐藤の科白,のコトか. そういうコトも,普通にあるだろう」 2) いやぁ,実はね…. 相「何故 『 この話題が重要 』 と思った?」 俺「問題文は全部で67行. 其の内,8行も使ったんだ. 叙述トリックならば,ヒントは此処だろう」 ヒント要請です.
紅巾
その点は気分で挨拶が変わったという程度のものでしかないです。
叙述トリックと一言で言っても色々ありますよね。 今までの解答の中にも、人物の誤認、人数の誤認、場所の誤認などがありました。 正直、仕掛けに気付いてしまえばほぼ答えのようなものなので答えにくいのですが、ミステリに慣れていない方では本解に辿り着くのは厳しそうということもありますし、そろそろ大ヒント出しましょうかね。 問題文中に仕掛けられている叙述トリックは日時の誤認、視点人物の誤認にあたりますかね。 ある事実を意図的に隠して、あたかも問題文中の日時は青緑たちが働いてる間で、視点人物が存在しないと見せかけています。 ここまで言えば本解に辿り着けるでしょうか。 問題文は「録画された防犯カメラの映像について話をしているだけ」であって、この映像中では万引きは発生していない。
この「録画された防犯カメラの映像を見ている間に」例の客が来店して万引き行為が発生した。 こんな感じかな?
紅巾
正解でございます。素晴らしいです
紅巾
確かに発想は面白いのですが、手間を増やす必要はあるのでしょうか。
これで地の文が「後に発覚することもなく万引きが成功していた」などならばともかく、万引きは発覚してしまっていますから、少なくともこの問題では客観的に無駄な行動だった可能性が濃厚で整合性がありません。 万引きのタイミングとしては・・・
【その後、田中の退勤時間である午後10時になるまでの2分間を3人は談笑して過ごした。】 万引き犯は店員が彼ら3人しかいないと思い込んでいたため、3人の気が一番緩んでいた瞬間を狙って犯行に及んだのでしょう。 防犯カメラの映像を見ていた4番目の人物…店長でしょうか? タイトルの【厚かましいアルバイト】というのは、一番偉い店長を差し置いて談笑とは何やっているんだ!!、バックヤードに入室して店長に挨拶なしとは何事だ!!ということかなぁ… 伊右衛門を手に取ると…
この伊右衛門、実は最初の客の連れ(老いた父/息子)だった。 人物なら… 伊右衛門の手を取ると…という表現でないとおかしいのでボツ。
紅巾
「それ以外の人影はどこにもなかった」とあります。
店内というのは建物内の全てのことで、客、青緑、佐藤、田中の他には誰もいなかったことを示しています。 このときは店長は不在でした。 舞台裏を少しバラしてしまいますが、タイトルは問題作成中にネタが大きく変わってしまったのに横着してタイトルをそのままにして投稿した結果、問題とあまり噛み合っていないという事態になってしまいました 長々と描写されている3人の店員と1人の客の様子は、後日店員たちで確認している防犯カメラの映像のもの。この「後日映像を確認している最中」に例の客により万引きが行われた。
先ほど来たばかりですが、これまでの流れをみて取り急ぎ
紅巾
正解です
そろそろ解答発表の準備をしなければ
紅巾
そんな映像があったところで、見ないでしょう
【解答編】
「どうだ、分かりそうか?」 赤井が尋ねてくる。俺は今、赤井から頼まれてクイズを解いている。万引きをどのようにして行ったのかというクイズだ。 「多分な」 「本当か。一体どういうことなんだ」 「まあ落ち着いて。順を追って説明しよう」 俺は赤井を宥めて落ち着かせた。まずはここから説明しようか。 「この問題の語り手は誰だと思う?」 語り手というのは簡潔に言ってしまえば地の文を書いている人物のことである。 「え? それは作者じゃないのか」 「果たしてそうだろうか。確かに登場人物を全て三人称で呼んでいるし、一人の視点では把握できないであろう沢山の量の情報の描写がある」 「だったら……」 「まあ落ち着け」 再び赤井を落ち着かせる。説明くらいゆっくりとさせてほしいものだ。 「これが作者の視点で描かれているとすれば、少しおかしい描写がある。いや、ないというべきか」 「何が言いたいんだ」 「万引きが起きたのはどこだと思う?」 「コンビニとかだろう」 赤井が何を当たり前のことを、と言いたげな目で見る。しかし、 「実は問題文中に舞台がどこかを示す単語はどこにも描かれていない」 「そうなのか?」 赤井は問題文を食い入るように見る。そして、 「本当だ。どこにもない」 納得してくれたようだ。 「でも、舞台がどこか描かれていないのがそんなに不思議なのか?」 「作者の視点で描かれているのなら、舞台になっているのがどこかくらいは描写されるのが普通だ。最初の文を見てくれ」 俺は『青緑が自動ドアを通り店内に入った』という一文を指さす。 「作者視点ならば、ここを『青緑が自動ドアを通りコンビニの中に入った』と変えるだけでどこが舞台なのかを容易に描写できたはずだ。この方が、ただ『店内』と書くよりも分かりやすいと思わないか?」 「要するに、舞台を描写しない理由があったってことか?」 「そうだ。問題中の舞台がコンビニであることは自明の理で、わざわざ描写する必要のなかった人物とかね」 「店の中にいた人間とかか。だが、店内には青緑君と客が一人と店員の佐藤と田中の他には誰もいないはずだ。いないのに誰が三人称の視点に立てるんだ? 幽霊か?」 赤井にしては良いところを突いている。 「視点の人物が誰かは俺にも分からない」 「なんだそりゃ。分かっているような口振りだったのに」 赤井が拍子抜けしたような素振りをする。説明は最後まで聞いてほしいものだ。 「視点人物が他にいる事こそが重要なんだよ」 「へえ。というと?」 「視点人物は確かに存在するのに、青緑達が働いていた時間、その場所には存在し得なかった。だったら、この視点の人物はどうして自分のいない時間帯の店内の様子を正確に描写することができたのか」 「まさか」 ようやく気付いたらしい。 「そう、防犯カメラに録画された映像だ。視点の人物は防犯カメラの過去の映像を見て、その映像を描写していたんだ」 「だが、地の文にはその当時の時刻まで描かれていた。現実の時刻と食い違うのは虚偽の描写にならないか? まさか映像を見ていた時刻と偶然合致したわけじゃ……」 「録画された映像には当時の時刻まで書かれているものだよ。それを描写したに過ぎない」 「なるほどな」 赤井は合点がいったというように頻りに肯いている。まだ最後まで説明してないのだが。 「で、赤井どうだ。分かったか?」 え、と赤井は戸惑った反応をする。そこが一番大事なのでは。 「このクイズの質問内容は何だった?」 俺が助け舟を出すと、 「えーっと、『どうしてこの客は万引きすることができた?』だったな」 「万引きはいつ行われたんだった?」 「地の文だと『防犯カメラの映像を見ている間』……あ」 赤井も漸くこの事件の本質が見えてきたようだ。 「そういうことだ。『防犯カメラの映像を見ている間』というのは、青緑が見ている間のことでも、田中が見ている間のことでもない。過去の防犯カメラの映像を描写している視点人物がまさにその映像を見ている間に、万引きは発生したんだ」 「なら、クイズの質問の答えは……」 「問題で描かれている映像、つまり青緑君たちが働いてる時間帯の録画映像を見ている間、店内が隙だらけだったからだろう」 「なんて間抜けな」 「そう言うな。万引きを捕まえるのは難しいんだ」 俺はもう一度、問題文に目を通すと、 「今更だが、きっとこの問題の視点人物は店長あたりだろうね」 「何故そう思った?」 「店の過去の映像を確認する時点で、ある程度偉い立場の人間であることは想像に難くない」 「まあ、そうだな」 「それと、田中がその客を怪しんでいた描写があっただろう?」 俺は問題文の一文を示す。『今トイレにいる客が長い間店内をうろうろしていたのを怪しんでいたらしい田中は』とある。 「田中は怪しい客を見かけたことを店長に報告したんだね。そして、その報告を受けた店長がその映像を確認していた」 「で、その間にまんまと万引きをされてしまったと」 「いくら怪しい客でも、犯罪の証拠がなければどうにもできないから仕方のないことさ。結局のところ万引きは発覚したわけだし、なるようになったということじゃないかな」 「田中が怪しんでいた客とその万引きをした人間が同一人物だったのは、ただの偶然か?」 「きっとその客は以前から万引きをしていたんじゃないかな。万引きは再犯率が高く、同じ人間が何度も行うものだし、どんどんエスカレートしていくことが多い。然して不思議なことではないんだよ」 「……俺には、万引きがやめられないことが、とても不思議に思えてならないがな」 「そうだな。だが、万引きの常習犯もよく言うんだ。『何故やめられないのかが分からない』とね」 「…………」 暫時の間、沈黙が続く。やがて、赤井が言葉を発した。 「人間が何度も万引きを起こしてしまう謎も、簡単に解ければいいのにな」 「そうだな」 俺は同意した。その謎は俺にも解けないと思いつつ。ただ、俺が一つだけ言えるとしたら、 「俺に言えることは、万引きなどするものではない、ということだな」 「当たり前だな」 当たり前で何が悪いというのか。 「さて、青緑君のコンビニにでも行こうか。買い物をしに、ね」 「財布は右のポケットに入ってるぞ」 「よし、では行こう」 俺達は悠々と探偵事務所を出た。 解答編までこんなに凝ってるとは
改めて出題お疲れ様でした。とても楽しかったです。 大胆な発想のクイズでありながら、作りは繊細と感じていたので、自分が下手なこと書いて味消しになるのが怖くて発言を控えてました (紅巾さんが何度か「発想の転換を」「もっと大胆に」などとレスをつけているのが大きなヒントになり・・・「ならいっそのこと思いっきり大胆に」と考えたのが正解のきっかけでした ) 「田中が怪しんでいたこと」をここまで活かしてるのが巧みですね。 (怪しまれてる→居る間は万引きしない→居なくなった後でと言う展開は言われてみれば(万引き犯的には)自然なのに、完全に見落としてました ) 最後に>>14の「地の文」の勘違い本当にすいませんでした・・・核心部分なのに
紅巾
ご参加ありがとうございました。
ただ下で指摘を受けているように問題に不備がございましたので、本当に申し訳なく思っております。 楽しんでいただけたのなら幸いです。 答えは31のコメントを読んだときに分かったんですが、
納得のいかない答えだったので答えませんでした。 発想は面白いのですが、ちょっと無理があるかなと思います。 >問題中の舞台がコンビニであることは自明の理で、わざわざ描写する必要のなかった 「店内に複数設置されている防犯カメラは」から「トイレに出入りする映像は見られるが」まで。 こんなことは店長にとっては自明のことで、わざわざ描写する必要のないことですね。 読者に状況を説明しているとしか思えない不自然な文章です。 どうして青緑が入店したところからの描写なのか。 あやしい客のチェックが目的なら、その客が入店したところから見るのが普通でしょう。 一番気にするのはその客の動向のはずです。 また、客がトイレに入ったところの描写がないのはどう考えてもおかしいです。 >田中は着替えるためにバックヤードに入った 着替えるだろうと予想はできるでしょうが、断言はできないはずです。 これは神の視点で書かれていると考えるのが普通ですね。 >その後、田中の退勤時間である午後10時になるまでの2分間を3人は談笑して過ごした 等の描写も店長視点では不自然です。 営業時間中で客が来店しているのに映像のチェックを始めるというのも不用心過ぎるのではないでしょうか。 それが普通だと言われればそれまでですが。
紅巾
退勤後、着替えるためにバックヤードに入るのは当然なのでそう思い込むのは仕方ないと思います。
視点人物が思い込みで断言してしまうのはよくあると思いますが。 営業時間中うんぬんも24時間営業であれば仕方がないのでは? ただそれ以外は概ね仰る通りだと思います。私が甘かったですね。勉強不足であることを痛感しました。 至らぬ出題でご迷惑をおかけしてしまったようで申し訳ありません。 やはり私にはこの手の出題は向いていないようですね。 指摘を受けても何度か頑張ってきましたけど、出題の度にご迷惑を掛けてしまうのは私も望んでませんし、もう諦めることにします。 何より、自分の不甲斐なさにほとほと愛想が尽きてしまいました。 この度はご参加ありがとうございました。勉強になりました。 |