ヒミツ

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物語の舞台は「トーラス面」の内側だった．
　　−−−−−−−−−−−
0) イメージして戴きたい．
　　a) 蛇腹ホース …が有ったとする．
　　　 適当な長さにカットする．
　　b)端っこを接着する．
　　　 ドーナツと云うか，中空の輪っかと云うか．

1)俺の名は，漫才ボケル．
　 いま…エアロックから入ったトコロだ．
　　俺「内部には，空気があるね」
　 相方の名は，漫才ツコム．
　　相「ヘルメットの前面，開けさせてもらうよ．
　　　　 …周りの音声が，聴こえる」
　　俺「重力…足をついて，立てるんだね」
　　相「 『 短い方の軸 』 を中心に自転してて
　　　　　遠心力があるんだってさ」

2)此処は サイド６ の「レンタル倉庫」．
　　・料金さえ払えば
　　　 ジオン側 も 連邦側 も利用できる．
　　・揉め事は御法度．

3) ロッカーは全て，床の下だ．
　 人工重力の所為で，そう見える．
　　俺「ロッカーどうしの位置関係は…」
　　相「東西南北で，表すのだってさ」
　　俺「足下のロッカーが１番だ．
　　　　 隣… 『 東 』 のロッカーが２番」
　　相「自転する方の向きが 『 東 』 だってさ」

4)東に向かって，歩いて行く．
　　俺「20番，21番…ハテナ？」
　　相「いま，短い方の軸を一周したんだ．
　　　　 21番の 『 北 』 が，１番．
　　　　 ・『 北 』 って云うのは
　　　　　・『 東 』 を右だと思った時の，前」

5)螺旋，と呼ぶべきか． 21番の…
　　・東は，22番．　西は，20番．
　　・北は，１番．　南は，41番．
　 ふと見上げると
　　俺「 『 真上 』 は…
　　　　　先刻通った11番と，31番だな．
　　　　　うわぁ，景色が逆さだ」
　　相「 『 上 』 と思ってしまうのは
　　　　　人工重力の所為だけどね」

6)歩き続けると…繋がっている．
　　俺「99番の 『 東 』 が，100番．
　　　　 100番の 『 東 』 が，１番」
　　相「 『 トーラス 』 で…
　　　　 繋がっているんだ．
　　　　 俺達は
　　　　　　・短い方の軸を中心に一周する度に
　　　　　　　20個のロッカーを巡り
　　　　　　　いま，五周したトコロで
　　　　　　・長い方の軸に沿って，一周した」
　　俺「ややこしい」

7)行ってみよう．
　　相「赤色で，50以上の数字で
　　　　 二桁の数字は、どちらも素数」
　　俺「奇数なのは判った．
　　　　 50 『 以上 』 と云われても
　　　　 輪っかで繋がってるワケで <略> 」
　　相「４段目か，５段目」
　　俺「偶々…俺達は 『 １番 』 近傍の
　　　　 エアロックから入った．
　　　　 別のエアロックから入ったヒトから見れば
　　　　 『 ×段目 』 って云われても <略> 」

8)苦しいが続ける．
　　相「真上のロッカーを使っている人が
　　　　 『 ごじゅう… 』 と言ってました」

　 ふと見上げると 『 真上 』 の人達が
　　係官「シャア大佐…拳銃を持ち込むのは…うぅむ…」
　　大佐「マズいかな？」
　　係官「…御自由に． 発砲は厳禁ですよ」

　　相「お前，設定を この場所に したのは
　　　　 全部，この為だったのかぁっ」

9) く…苦しい…．
　　相「それで，所求のロッカーは？」
　　俺「２３番か，３７番か…
　　　　 まぁ，捜してみようよ」