このクイズのヒント
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ヒント知らないよ
このクイズの参加者(16人)
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難易度:★★★
![]() ![]() 「まさか、三日間連続で殺人事件とはね。それも、被害者は全て、名だたる金持ち連中ばかりだ」、頭に後ろ手を組み、パイプ椅子の背もたれに身を預けつつ、中・流刑事は隣に座る利子刑事に言った。
「そうですね。三件中どの現場でも金品等は盗られていないことから、金目的の線は消えるわけですが」利子刑事が応じた。 「ということは、ビン・ボウ警部補の犯行の可能性は極めて薄いということになりますか。おもしろくないなあ」 「まったくです」 今、彼らのいるホールの壇上にはルピー署長が立ち、各事件のあらまし及び捜査状況を説明している。捜査本部が立ち上げられてかれこれ十時間。捜査員たちには休息の時間もない。 「――と、いうわけで、この町の歴史において、連続殺人事件というのは前代未聞のことであり、また、今後の事件発生の可能性を考慮すると、捜査員諸君には普段以上に心してかかってもらう必要性が――ん?」 前のドアから突然走り込んで来た捜査員に、ルピー所長は口を止めた。「君、遅刻かね。なっとらんな」 「いえ、違うんです!」急いたような口調で、その捜査員は言った。「たった今、オフィスの電話にて、事件発生の報を受けました。誘拐事件だそうです!」 その場の捜査員全員が立ち上がった。 「・・・・・・ええ、先ほど犯人から電話が。・・・・・・はい、息子をさらったとのことで、身代金を用意しろと・・・・・・」ジミー・プリペイド氏は、現場に駆けつけたビン・ボウ警部補たち捜査員に、事のあらましを説明している。 プリペイド氏の話によると、息子のマイケル・プリペイド君(6歳)が、おつかいに行ったきり帰ってこないので、両親ともども不安になっていたところ、電話があり、受話器を取るや否や、マイケル君をさらった旨及び米ドルで100万用意しろとの要求があったという。 「絶対に警察に知らせるなと最後に念を押されたのですが、なにぶん、こういう事態に不慣れな私なものですから、こうして通報してしまいました」狼狽ぶりも甚だしく、プリペイド氏は言う。 「警察に連絡すれば子供の命はないと言われたにも関わらず、警察に電話をかけるなんて、信じられないわ!」肩を小刻みに震わせながら、プリペイド氏の非を咎めるかのような口調で、サラ・プリペイド婦人は言った。「私は止めたんですけど。だってそうでしょう!?警察に言えば殺すって言われてすぐに通報する親がいますか!?犯人が監視してたらどうするんですか!本来なら冷静に対処するところです!それなのにこのバカ亭主ったら、取り乱して・・・・・・!」 「まあまあ奥さん。ご主人の気持ちも分かりますよ。こういう事態に慣れている親なんて、そもそもいませんからね。警察の力に頼って頂いたのは正解です。それに、この家を監視出来そうな場所は、ここに来る前に、我々がしらみつぶしに調べてますから、監視されていることはないと思いますよ。あと、盗聴・盗撮についても探知機にかけたところ、問題はありませんでした」励ますように、ビン・ボウ警部補が言う。「それで、お金の受け渡し方法などは聞いたのですか?」 「いえ、それが、夕方また改めて電話するとのことで、電話は切れてしまったのです」 今は午前11時。日曜日ともあってか、大通りに面した窓からは、人々の快活な声が聞こえてくる。そういえば今日は、パレードの日だった。 「では、犯人から再度コールがあるまで、待たせて頂いてよろしいですね。中・流刑事。逆探知の用意を」 それから1時間が経過したところで、電話がかかってきた。夕方にはまだ満たない。慌てて受話器を取るプリペイド氏。だが、彼の驚きは、まったく別の種類のものだった。 「は!?電話会社?」 何言かやりとりをしてからプリペイド氏は捜査陣の方を向いた。 「どうしましょう、刑事さん。電話会社からの電話です。なんか、これから会社側の回線メンテナンスを行うとかで、今から6時間ほど電話が通じなくなるとのことなんです・・・・・・。そんなこといきなり言われても困ると言ったんですが、相手もなかなか強情でして・・・・・・」 「ふむ・・・・・。だったら、仕方ない」ビン・ボウ警部補はプリペイド氏と受話器を代わると、やむを得ずというかたちで現在の状況を説明し、メンテナンスの延期を申し出た。誘拐事件と聞くや、相手は慌てた様子で納得してくれた。 「内密の捜査です。くれぐれも他言無用でお願いしますよ」最後に念を押し、ビン・ボウ警部補は受話器を置くと、捜査陣のところへ戻った。 それからさらに1時間が経ったところで、再度電話が鳴った。プリペイド氏が出ると、彼の経営する会社の役員からのものだったが、社の瑣末なことに関するやりとりを2、3分ほど交わした後、電話を切った。「まったく、ひやひやさせる」 それ以降は特に余計な電話もなく、時間だけが過ぎていった。だが、張り詰めた空気は相変わらず保たれたままで、ビン・ボウ警部補のあたりめを噛む音だけが、室内に空しく響き渡る。 「遅いわねえ、犯人からの電話」サラ婦人が不安気につぶやいたまさにその時、今日四度目の電話が鳴った。時刻は、午後4時半を少し回ったところだ。プリペイド氏が受話器を持ち上げる。 「もしもし・・・・・・。あっ!息子は、息子は無事なのか!?」 その場の緊張がピークに達した瞬間だった。中・流刑事が逆探知を開始する。 <無事、と言いたいところだが、お前さん、警察を呼んだだろう?>変声器により機械化された声が、受話器の向こうから冷たく響いてきた。 「呼んでない!呼ぶわけがないじゃないか!」 <嘘をつくなよ。俺はちゃんと分かってるんだぜ?・・・・・いいか、今後の指示は明日以降行う。それまでに警察を追い返しておけ!>そのまま電話は切れてしまった。 「馬鹿な!どうして分かったんだ!」プリペイド氏は顔を赤らめ、拳をおもいっきり電話に叩きつけた。 Q1:誘拐犯は、監視及び盗聴・盗撮をせずして、どうやって警察が呼ばれたことが分かったのでしょうか?尚、誘拐犯は、電話会社の人間と共犯ではありません。 Q2:実は、プリペイド氏の家に居合わせた人々の中に、何らかの形で誘拐犯に通じていると思われる者がいるのですが、それはいったい誰でしょうか?根拠も添えてどうぞ。
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