
「料理は男の人生じゃ!今日はお前さんにワシの特製秘伝鍋の作り方を特別に教えてやろう」

「何で男が今さら料理なんですか!」

「来年の小学校は毎週5回の調理実習が必修教科になるそうじゃ。それに最近の合コンでは家庭的な男をアピールするだけで9割モテるらしいのじゃ。昨日新聞で見たぞ」

「何○○○○○だんですか?聞いたことないですよそんなの」

「とにかく今日は鍋を作るのじゃ。鍋というものは最も単純で最も難しい料理なのじゃ。ワシの生み出す味は誰にも真似出来ん」

「誰もあなたの作るものなんて真似したいとは思わないでしょうがね」

「ワシのこの拳でど○○○○○○○なら黙って話を聞け!」

「分かりましたよ、すいません!ですからそんな乱暴な言い方しないで下さい」

「まずは食材じゃ。この新鮮な食材たちを見たまえ。北ヨーロッパ○○○○○○アジアまで幅広い国から取り寄せてきたんじゃ」

「サケにマグロにエビタコイカ、アサリシジミにその他魚介類…シーフード鍋ですね。生ものばかり…アタリそうで怖いです」

「○○○○○○は気を付けるんじゃぞ」

「そんな食べたら死ぬみたいな言い方しなくても…加熱すれば大丈夫でしょう」

「あとはこれを全部鍋に入れて胡椒をふって…ほれ、完成じゃ」

「早っ!」

「味見してみなさい」

「は、はい…どれどれ…ズズッ か、辛い!!どんだけ辛いんですかこの鍋!!」

「どうしたんじゃ?ワシは胡椒は2ビンしか入れとらんというのに」

「それは○○○○!」

「彼女は俺の人生だ。明日はデートなんだけど未だに予定を立てていない」

「何で決まってないんだよ!」

「月末は彼女と必ず牛丼を食べに行くって決めてるんだ。安いから自分は週末いつも食べてるし」

「毎回牛丼って…多分○○○○○んざりしてるよ」

「でも今週は久々にボーナスが入ったからどこかに出掛けたいんだ。どこかいい所はないか?」

「それなら遊園地は?」

「遊園地はやだなぁ…。ジェットコースターに乗ってばかりで○○○○○○○んだよなぁ。もっとゆっくりしたいんだよ」

「なら食事は?牛丼…は論外として、ケーキバイキングとか?ほら、大抵の女って甘いものに目が無いだろ?」

「ダメだよ、彼女○○○○○○だよ」

「なんだよそれ!じゃあ動物園は?」

「単純に自分がアレルギーだから行けない。彼女が本当に行きたいのは動物園なんだろうけどいつも俺のためを思って我慢してるらしいなあいつ」

「なんだ○○○○○○思えてくるなぁ、彼女さん…」

「それはそうと明日は3時起きだな…彼女と4時に駅で待ち合わせなんだ」

「早っ!」

「結局明日も牛丼かな。今日も彼女と話し合ったんだけど決まらなかったんだ」

「話し合ったって、メールか何かで?」

「いや、俺は毎日2時間に1回は彼女と電話するんだよ。おかげで通話料がバカにならないって」

「それは○○○○!」