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ヒント知らないよ
このクイズの参加者(14人)
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難易度:★★
![]() ![]() ※この問題は、先週の問題消失事故の際に消えてしまった私の新作『機械について−少年と紳士の死闘−』を再出題したものです。問題文のところどころに、消失前の問題文と異なる部分がございますが、解答は以前と同一のものです。
消失前の問題に参加していただいた方々からのレスの中には、返答できず、そのまま消えてしまったものもあったかもしれません。すみませんでした。 後頭部に鈍い痛みを感じながら、少年は目を覚ました。 「気がついたかね」 どこか聞き覚えのある声・・・・・・。少年が目を向けると、傍らに英国紳士風の男――とは言っても中身は日本人だが――が立っていた。 少年は慌てて飛び起き、紳士から距離を取った。「あんたは、いつぞやの、俺に賭けで負けた紳士じゃないか!(過去問『人について―少年と紳士の賭け―』を参照)」 「よく覚えていたね」 「当たり前だ。弱い奴の顔ほど、よく覚えているもんさ」 「相変わらず口の悪い餓鬼だ。だが、その口も、今日を期に、永遠に開かれないことになるだろう」 「何?」 「今から貴様にゲームを申し込む」 「今俺たちがいるのは、元は大型デパートとして機能していた、現在は使われていないビルだ。ここはその地下一階。そして、今から君に1時間やろう。ビル内の、どこでも好きなところに隠れていい。そして――」紳士が右向こうの柱に目を向けた。それが合図であったかのように、柱の影から、丸いような、四角いような、三角のような、それでもって星型のような、奇妙な形状の機械が現れた。「こいつはな、私の開発したロボットだ。捜しと殺しに特化して作ったもので、指定されたエリアを隈なく捜索し、隠れた人間を殺すように出来ているのだよ。エリアはこのビルに指定してある。見事、このロボットから逃げ切ることができたら、君の勝ちだ」 少年の読み: 「要するに、命がけのかくれんぼというわけか?しかし――」 紳士の読み: 「君が勝つことは不可能だよ、少年。このビルの出入り可能な箇所には全てロックが掛かっている。したがって、この建物からの脱出は不可能だ。さらに、少年の携帯電話は先ほど没収したし、また、ビル内にある通信手段も全て使用不可とした。だから外部に助けを求めるのも出来ないのさ。ロボットを破壊することも無理だ。なんせ、絶望的なくらいに強くて頑丈だからな」 「なあ、紳士さんよ」少しの間黙考していた少年が、やがて、訊いた。「そのロボットの設定についてだが、あんたはさっき『捜しと殺しに特化して作ったもので、指定されたエリアを隈なく捜索し、隠れた人間を殺すように出来ている』と言ったよな。それ以外に機能はあるのか?」 「いや、機能はこれだけだ。それ以外にはない。確かにシンプルな設定だが、それがどうした。この死のゲームにおいて、それ以外の機能は必要なかろう」 「それを聞いて安心したぜ」少年の表情に確信的な笑みが浮かんだ。「このゲームは俺が勝つ!」 少年の策略とは? 二人のいるビルの概略
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