クイズ大陸クイズ大陸

参加型ナゾトキサイト『クイズ大陸』で、脳トレをどうぞ!

FAQ
feedRSS


ビン・ボウ警部補の事件録・J『犯人は幽霊?』
難易度:  
?空蝉 2012/03/15 12:52
 変わった形状の刃物を背中に突き立てられて死んでいる男がいる。

ここは賃貸マンション『メゾン・クレジット』の一室。鑑識課員が這いまわる中、死体の横に立つビン・ボウ警部補の傍らに、青白い顔の、影の薄い女が一人、俯き気味に控えている。よく見れば、彼女には足がなく、宙に浮いていた。

「中・流刑事、利子刑事。今回の事件の犯人は、なんと幽霊だぞ」ビン・ボウ警部補は、二人の部下に対して、事もなげに言った。
「幽霊って・・・・・・」利子刑事が女を見た。「彼女が?馬鹿な・・・・・・」
「信じられんかもしれんが・・・・・・」ビン・ボウ警部補は女に触れた。だが、彼の手は女の体をすり抜けて、手ごたえなく空をさまよった。
「うわっ!なんなんだ、この人」中・流刑事が驚嘆し、その場を一歩下がった。

「彼女は名前はウラメシアさん、享年22歳。4年前の轢き逃げ事件で死亡している。で、今回の被害者がその轢き逃げの犯人。彼女は恨みを晴らすため、被害者を殺したと自白しているんだ」ビン・ボウ警部補が女に向いた。「そうでしたね、ウラメシアさん」
「はい」とウラメシアは消え入りそうな声で答えた。

「でも」と利子刑事が疑問を発した。「幽霊はあらゆるものをすり抜ける。だから、人に触れることもできなければ、物にも触れることはできない。凶器を持つことだって出来ないわけで、従って人を殺せるはずがない」
「もっともな意見だ」とビン・ボウ警部補が言った。「だが、被害者の背に刺さっているのは、『霊技刀』という特殊なものなんだ。幽霊はあらゆるものを透かしてしまうが、この刀だけは、幽霊でも触れることができる――でしたよね、ウラメシアさん」
「はい、その通りです」ウラメシアはやはり、消え入りそうな声で答えた。「この4年間、私はこの世に留まり続け、やがて、ふとしたことから、この男が私を轢き殺したことを知りました」ウラメシアは男の死体に目を向け、眉根を寄せた。「だから私は、今日、この男を殺すために、マンションに侵入したのです」

「幽霊だから、壁やドアをすり抜けるのは簡単だったでしょうね。で、凶器は男の書斎にあったのでしたっけ?」ビン・ボウ警部補が訊いた。
「はい。実は、男が霊技刀を所持しているのは、事前に調べて分かっていました。今日、私がマンションに侵入すると、男はリビングで寛いでいました。憎たらしいほどに、悠々と・・・・・・。男は私に気付かない様子でした。そんな男を横目に、私は書斎のドアをすり抜け――ドアには鍵がかかっておりましたが、警部補さんのおっしゃったように、霊体である私には関係のないことでした――、書斎机に飾られた『霊技刀』を持ち出し、男の背を襲ったのです」

「ふむ・・・・・・。まあ、自首してくれただけでも、よかったですよ。なんせあなたは幽霊だ。裁いたところでどうにもなりません。もう心残りはないでしょう。安心して、成仏なさい」
「はい。ありがとうございます」ビン・ボウ警部補の優しげな言い方に、ウラメシアは少し口元を綻ばせ、上を見上げると、今にも成仏しようという気配を見せたその瞬間――

「ちょっと待った!」

利子刑事が叫んだ。

「なんだね、利子刑事。せっかくいい雰囲気なのに」

「ビン・ボウ警部補、あなたとしたことが、今日はどうやら不調のようですね。今の彼女の証言からすれば、彼女が男を殺すのは不可能ですよ

 利子刑事の推理とは?
Answer「なるほど、たしかに彼女は幽霊だから、鍵のかかった書斎をすり抜けることは造作もない。これはまあいいでしょう。ですが、凶器となった『霊技刀』のほうはどうでしょうか?彼女は書斎から霊技刀を持ち出し、被害者を刺殺したと言っていますが、いったいどうやって霊技刀を書斎から持ち出すことができたのでしょう?霊技刀は、彼女と違って、実体です。従って、書斎のドアや壁を彼女と一緒にすり抜けることは不可能ではありませんか?」
■
回答募集は終了しました。

このクイズのヒント

    ヒント知らないよ

このクイズの参加者(22人)

ジャンル・キーワード

携帯用ページ


携帯電話のQRコード読み取り機能でこのページを見られます。

広告 お買い物は下記のリンクからどうぞ

広告
Codyl Hi!
広告

広告


広告
クイズ大陸関連書籍