エチオピアの民話をアレンジした問題です
実際にあった話かも？
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昔、エチオピアに、賢いことで有名なアブナワスという男がいました。
ある日、エチオピアの皇帝は、アブナワスをお城の番人に雇いました。するとその日から、厄介なことになりました。
皇帝がどんな命令を出しても、アブナワスは仕事をしないで済ます方法を思い付くのです。
例えば、「お城の門を見張れ」と命じられているのに、遊びにいきたくなったとします。
するとアブナワスは、お城の門を外して、遊びの場所まで持っていってしまうのでした。

その内皇帝は、いよいよ我慢ならなくなって、アブナワスに「お前の顔など二度と見たくない」と言いました。
すると、もっと面倒なことになりました。
アブナワスは皇帝がお通りになると、お尻を向けてお辞儀をするようになったのです。
皇帝はカンカンになって、アブナワスに国から出て行くよう命じました。
「どこへでも行ってしまえ。再びエチオピアの土を踏むようなことがあれば、お前の命はないぞ！」

お城の人々は、アブナワスの知恵を楽しんでいたので、がっかりしました。
ところがそれも束の間、数日経つと、アブナワスがニコニコとお城の側を歩いているではありませんか。
皇帝はカンカンに怒り、アブナワスをすぐさま捕まえて、縛り首にするよう番兵たちに命じました。
ところが、アブナワスの言い分を聞くと、皇帝はアブナワスを縛り首にするどころか、エチオピアのどこにいてもよい、と認めるほかありませんでした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さて、どうしてそのような事になったのか、お答え下さい。