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ヒント知らないよ
このクイズの参加者(18人)
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難易度:★
![]() ![]() 「マッチ売りの少女ほど、まわりから同情を引き出せる人もなかなかいないと思うのよ」冬の朝日を受けながら、自分の通う中学校へと足を運ばせるコペイカ・ボウは、隣を歩く同級生兼親友のコイン・スロットマンに言った。「ただでさえ貧しいのに死んじゃうなんてね。私の家も貧乏だけど、死んでない分だけ勝ってるって感じ」
「それって、同情してるんじゃなくて、単に自分より身の上不幸な人を見下してるだけなんじゃ・・・・・・」 「同情って、そういう意味じゃなかったっけ」 「ううん、違ったと思うよ」 彼女らが校門を潜った時、中庭の噴水ベンチに、頭を抱えて座り込む老人の姿が目に入った。この学校の校長、カワセ氏だった。 「校長先生、どうしたの?」コペイカ達は、校長のもとに走り寄った。 「ん・・・・・・おお、コペイカたちか」顔を上げた校長の顔は、一目見て狼狽していると分かるような、困惑の色を帯びたものだった。「実は、ワシのカツラが先ほど盗まれたのじゃ」 「どんなカツラなの? よかったら、私が犯人を捜してあげる」 「実は、それは昨夜に届いたばかりで、色、形等はあまり覚えておらんのじゃ。包みを開けたのは今朝じゃったし、寝坊したこともあって、どういうカツラかはあまり確認せずに急いで頭に引っ掛けて来たもんじゃから」 「それはそれですごいことね」コインが言った。 「盗まれた時の様子を、詳しく教えて」コペイカの目に探偵の光が宿った。 「うむ。ワシが校門を潜った瞬間、何かがさっと頭を掠めてな。ワシを追い抜く形で、一人の男が飛び出していったのじゃ。数秒ほどして、カツラをひったくられたことが分かった。男はそのまま走って、学校へ入っていたよ」 「校長先生は追わなかったの?」 「だって、怖かったんだもん!」校長は、やや内股気味になり、もじもじとした仕草を見せた。 コペイカの校内での短期調査で、カツラを奪った男の逃げ込んだ場所が分かった、その調査の過程はここでは省く。悪しからず・・・・・・。 「犯人がこの部屋に逃げ込んだのは分かっている」コペイカは『新人教師控室』と書かれた札の掛けられた部屋の前に立っていた(コインは先に朝の朝会に行った)。「校長先生のカツラを持った犯人がここに逃げ込んで、以後、誰もこの部屋を出入りしていない。とすれば、論理的に考えて、犯人とカツラはこの部屋の中に存在するに違いない」 コペイカが戸を開けると、パリッとしたスーツ姿の、オールバックに黒縁眼鏡、かなり背の高い、神経質そうな男がいた。 「あなたが校長のカツラを盗んだのね。返しなさいよ」 「なんだね突然・・・・・・カツラ? 知らんよ」 「じゃあ、部屋を調べていい?」 「いいとも」 部屋にはデスクや、本棚、ソファ、洋服箪笥、金魚鉢等が見栄え良く置かれており、窓はなかった。換気の悪そうな部屋だと思いつつ、コペイカは部屋の隅々まで調べたが、カツラは出てこなかった。 「ない・・・・・・とすると、次はあなたの身辺ね。服を全部脱ぎなさい。パンツは履いていていいから」 「なっ・・・・・・。まあいいや、さっさとしてくれ」男は言われた通り服を脱ぎ、トランクス一枚になった。「早く調べてくれよ。もうすぐ初めての授業があるんだから」 コペイカは脱ぎ捨てられた服を一着一着丹念に調べたが、カツラはどこにも隠されていなかった。 「おかしいわね・・・・・・」 「おかしいのは君だよ。分かったらさっさと服を返し――」 「・・・・・・とすると、残るはあそこしかないわね。観念なさい、変態新人教師!」 「いや、服は君が脱がせたのだろうが!!」 カツラはどこだろう? ビン・ボウ警部補の愛娘、コペイカ・ボウの推理とは? ただし、男のパンツの中には隠されていないものとする。
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