※超能力が暮らしの中に溶け込んでいる世界です。無理な設定ですが

彼は困っていた。

読心能力者の彼は、相手の思考と共に相手の知っている記憶も読めるため、警察庁直属の「超能力課」の人間である。
しかし、最近は「ある能力」で、彼らの引きだす情報の価値が薄れつつある。
ある種の能力者が、本格的な活動を活発化させたからだ。

そして今、盗難事件の尋問の途中である。尋問といっても気絶させられた女の脳から情報を取り出すだけなのだが、多分うまくいかないだろう。

事件の概要、
ある家から、時価１億３０００万の壺が盗まれた。重量は２００kgを越している。しかし、現場付近に聞きこみをしたのに不審者はだれ一人いなかった。
そこで疑われたのがテレポートを使用する人々だ。

テレポートの上位能力者ならそばにいなくても一瞬で持って来れる。
が、上位能力者の能力使用は常に監視されている。

国民がほぼ全員、授業を受ければ微弱な能力が使える世界。
個人差があるため、たまに強い上位能力が使える人もいるわけだが、
上位能力が確認された人は監視対象になる。
方法は、能力を使用すると事前に周りに微弱な波動を放つため、それを観測されているのだ。

が、
それが、テレポートの能力者誰ひとり観測されていなかった。
そして疑われたのは「ある能力」　上記のものと同じである。


要約すると、
「読心能力者の読みとった情報の価値を落とす存在」
「誰にも見つからずに２００キロの壺を持ち出せるような方法を持つ」
「読心能力者の能力行使の意味を無くすような能力使用法を持つ」
「テレポートではない」
「尋問を抜けた後に壺をそのまま手に入れられる様な能力」
追加「二つ以上の能力保有はできない」
もっと追加「目の前で気絶しているのは犯人である」

さて、どんな能力でしょうか？　４文字で反応します。