ジークリットはニュージーランドに住む羊飼いである。
16頭の羊を飼っていたのだが、先日は羊のレオが病気で急死してしまい、
ジークリットは困り果てていた。。
「予備を失ってしまったか・・これで15頭。もう後は無い！
なんとしてでも他を死なせることはおろか、病気にさせることも阻止しなければ・・」
ジークリットは15頭の羊を大切に育てることを誓った。

ところがそれから２日後の事「おい、親父来てくれっ！見事にやられた。」
ジークリットの息子エリックが息を切らしながら家に飛び込んできた。
もう空も薄暗くなった時間なので、懐中電灯を持って２人で羊牧場に向かった。
地面に血痕を発見すると、あたりを確認してジークリットは叫んだ。
「メリー！！・・・これは狼の仕業だな、こんな時に現れるなんて・・」
メリーは息も絶え絶えに地面に横たわっていた。身体に無数の噛み傷がある。
「エリック！！車だ」すぐさまメリーは動物病院に搬送された。

「親父、どうしよう・・」
「・・被害が１匹だけで済んだのが不幸中の幸いだ・・・」
ジークリット一家は家主のジークリットとその妻、息子の羊飼い家族。
実はその一家は一週間後には業者に健康な羊の毛を15頭分納めなければいけなかった。
先日１頭が急死した事で予備の羊は完全にいなくなってしまった訳だ。
その後は羊たちの健康に気をつけて、15頭全頭の健康を維持しなければいけなかった。
そんな矢先に起きた今回の不幸な出来事・・

ジークリットは天を仰ぎ、言った。
「こうなりゃ、俺たち家族でできることをするだけだ」
ジークリットは立ち上がり、ファーのついた派手な毛皮のコートを羽織ると
すぐさま外に出て行く。
玄関で妻が言う。「あなた・・あたしもできることはなんでもする・・だから・・」
「お前は家にいろ！俺とエリックでやる」その時エリックは覚悟した。


【問題】
結果的にジークリット一家は業者に健康な羊の毛を15頭分納める事が出来たのだが
その理由をお答えください。

※かってに君設定してますが、コメント解答の方が確実です。