やあ、僕の名前は結城祐樹。しがない探偵さ。

最近、桂木という男が行方不明になったんだ。でも、二日後には公園できちんと発見されたよ。バラバラの状態でね……。
桂木は、頭・両腕・両足を刃物で切断されていて、身体のパーツは全てゴミ袋の中に入れられていたんだ。当然、不快な臭いがしたわけで、その臭いに気づいた老人が死体を発見した。
警察は桂木の人間関係を調べた結果、豊永という男を疑った。早速警察は、彼の家へ行った訳だけど、以下は警察官と豊永の会話ね。

「豊永さん、単刀直入に言います。桂木さんが何者かに殺害されました」
「えっ！　そんな！」
「昨日の午後六時に、都内にある公園で、散歩中の老人が発見しました」
「そんな、桂木が殺されるなんて……」
「桂木さんは、三日前の午後六時から姿を消していました。失礼ですが、豊永さんは三日前の午後六時から、昨日の午後六時まで、どこで何をしていられましたか？」
「ア、アリバイというやつですか。分かりました、言います。
三日前の午後六時からは、確か大学仲間と居酒屋で飲み会を開いていました。そうだな、夜の十時まで、飲んでた。その後は、友達の家へ直ぐに飲みに行って、そのまま朝の九時まで寝てしまいました。友達の家を出た後は、そのまま自宅に戻って風呂に入って、大学のレポートを午後の六時に書き上げました。その後は、ご飯を食べて夜九時に寝て、朝の八時に起きて、友達と朝の十時から午後六時まで、麻雀をしていました」
「成る程ねえ……」
「……刑事さん」
「何ですか？」
「僕は、桂木を殺した奴を許しません。身体をバラバラにして、公園に捨てた犯人を、絶対に許しません！」
「分かってます。犯人は、必ず私たち警察が、捕まえてみせます」
「ありがとうございます、刑事さん」

もうお分かりかな？
そう、犯人は豊永さ。彼は、自らの発言の中で、おかしな発言をしたんだ。
さて、君にはそれが分かるかな？