今日は家族4人で旅行する。
10時に家を出発し、バス停でバスに乗り込む。
窓の外の都会の風景は正直見飽きる。
そうこう思っているうちに急に周りに緑が増えた。
さらに清流、小井川（大井川流域の住民さん、パクリごめんなさい！）も見えてくる。崖の上をはしっているこのバスからも魚が見える。
子供たちがはしゃぎまくっている。二人は双子だ。夫も妻も喜んでいる。
そうやって見ているうちに、子供たちが
「お腹すいた」とだだをこねる。
仕方なく、「小井川中山バス停」でバスを降り、4人の家族一行は近くの食堂に入った。時間は12：30分。確かに頃合だ。

食堂で、夫はきつねうどん、妻はたぬきうどん、子供二人は月見うどん。
すすっていると、食堂のテレビからこんな音が聞こえてきた。
「午後１時のニュースをお伝えします。先ほど12：40分、小井川沿いを走っていたバスが、
小井川中山バス停―小井川峡バス停間で落石に遭いました。乗客は全員死亡です。」
そういう前置きに、画面に事故の様子が映った映像が流れる。バスの上に大岩があり、バスは粉々だ。
そして、そのバスは・・・・・
「私たちがさっきまで乗っていたバスじゃない！！」
妻が言った。なんと、たった今まで乗っていたバスが、ペシャンコになってしまった。
「バス降りなければ良かったね。」
不意に双子の兄が言った。
「何バカなことを言っているんだ！！そんなことしてたら俺たちまでもろともペシャンコになっていたんだぞ！」
夫が叫ぶ。

さて、この家族が結果的に最もやれば良かった行動はどんなことでしょう？