ドゥン！！（何かが落ちてくる音、そして床が抜けた）

あ・・・あいたたたたたたたたたたたたた
い、いたいいいたいいたいいたいいたい！！！

ん・・・いやはや、これはこれは。お見苦しいところをお見せした。
私は解答紳士、ラパンと申する者です。一応、怪しい者です。

いやー・・・颯爽と床に降り立つつもりがとんだドジを踏んでしまって・・・まあ、受け狙いでわざとこんなふうに登場してやったのじゃが・・・
え・・・？いま自分でドジ踏んだって言ったじゃないかって？
失敬な！それは言葉のアヤというやつですぞ！

え・・・？ところで、いい年して、変なコスプレでいきなり現れるな、ですって？？
失敬な！私はこう見えて６５ですぞ！
え・・・？十分いい年ではないか、ですって？
失敬な！私はこう見えて十歳もサバを読んどるんですぞ！！
え・・・？それではなおさら年じゃないか、ですって？
まあ年齢のことはどうでもよろしい・・・。

いやあ、にしても、人間、年をとると、いろいろと不都合なもんですなあ・・・。

こないだなんかねえ、バスに乗っていたら若者から席を譲りかけられましてねえ。「じいさん、どいてやるからここ座んな。先行き短けえんだから、あんまり無理すんなよ？」なんてほざきおって、なんと無礼な！わしを私を一体なんだと思っとるのか！！
永遠の青年ですぞ（心だけは）！！
青年（心だけは）に向かってあの小僧ときたら・・・！！！

・・・私も若いころはエッフェル塔のてっぺんから飛び降りても平気だったのに今となってはどうもねえ・・・体がねえ・・・
え・・・？それはさすがに嘘だろう、ですって？
失敬な！どこに嘘だという証拠がありますか！
え・・・？年齢の話はもいういいと言っておきながら、ずっと年齢の話ばかりじゃないかって？
失敬な！会話とはそういうもんでしょうが！！！


さて、こんな無駄話をしとる間に、私はあなたさんから大事なものを盗んでしまいましたぞ！
では、さらば！！
（逃げ足）（帰り足はなぜか速かった！）

解答紳士ラパンがあなたから盗んだ大事なものとは、いったいなんだろうか？
むろん、「心」が答ではないので悪しからず・・・
あと「解答」が答でもありません。なぜなら、解答紳士ラパンが去った後で、あなたは答えを示すのだから・・・