彼は何もかも失うつもりでいた。
彼は村長に多額の借金があった。一方村長は村を荒らす怪物ペンチクリンに頭を悩ませていた。村長は金で彼を脅しペンチクリン退治を依頼した。ペンチクリンの恐ろしさは噂でよく聞いていた。彼の脳裏を暗い予感がよぎった。

ペンチクリンは2度の戦いで勇者に倒されついに死んだ。
しかしペンチクリンには子供がいた。もちろん全てのペンチクリンの能力を引き継いでおり、その子供がまた村を襲い始めた。村の人はそれまでどおりペンチクリンのままでよんだ。
ペンチクリン２退治の一番手はあの勇者。しかし運命は2度も勇者に微笑まず、勇者は騙され殺された。
それ以来村の愚か者がペンチクリン２に挑むたび殺されていき、村にはペンチクリン＝世界一の恐怖の怪物というイメージが定着した。

もちろん彼は死ぬとしか考えなかった。
しかし死ぬことは怖かった。
きっと勇者にも過ちがあり、それがなければ勝っていたのだ！自分も勝てるかも と思い込むようにした。それを確かにするため彼は勇者の最期をさぐってみた。勇者の死に際を皆さんにも紹介する

勇者はタレント○○○○のファン。ペンチクリン２はそいつはだれかというと「カツオ、雨だ」の暗号文の答えという。
さてペンチクリン２は○○○○を殺害したふりをして勇者の心を傷つけた。
勇者はしばらくただのミネラルウォーターしか飲んでいなかったのに毒で死んだ。
もちろん毒の効き目がでる時間を考えるとミネラルウォーターに毒が入ってないといけないのだが…、まぁいっか

さて、彼は勇者は特に過ちを犯してない と思った。

彼は逃げることにした。もちろん村長と愉快な仲間たち（？）が追ってくるだろう。
だから彼は自分の全ての財産を小切手にしてポケットに入れると人相を変えようとした。
鬘（かつら）やつけひげ、出っ歯にするための入れ歯をし、日に焼け、筋肉もつけた。いまや彼は彼でなく、自分でも鏡をみて驚いた。
しかし彼はふと思いついた。そうだ、服も変えよう。
というのも彼の服のセンスは最低で奇抜。もしかするとばれてしまうかもしれない。
彼は一般人からみても普通な服を着て、元の服は捨てた。

彼はさわやかに歩いていた。また新しい人生を歩める…
しかし彼は飛び上がり、真っ青になるとショックで死んでしまった。



もんだい
（１）○○○○はだれかな …かってに君雇ってます。漢字で！
（２）勇者はなんで毒で死んだのかな
（３）なぜ彼は死ぬほど真っ青になったのかな

注１：ペンチクリンってなんぞやって思う人は僕の前作、前前作を！
注２：初のまぁまぁ長文です。あたたかい目でご覧下さい。
注３：なにも（１）〜（３）全部解くことはありません。１問ずつ出していただいて結構です。