ヒント　 >>70

私たち家族は、引っ越してきた。 …この、何もない片田舎に。
おとうさまは、スローライフとかいってはしゃいでるけど…正直、わたしは乗り気じゃなかった。

一番イヤだったのは、今まで頑張ってきたおけいこをやめなきゃならないこと。
でも、おとうさまも悪かったとおもったのかな？　私にプレゼントをくれたの！

そして、その翌日の学校帰り。集団下校の最中、私は鼻歌を歌っていた。
「鶴子ちゃん、今日は機嫌がいいね？」 　「え？そうかしら？」
「うん、転校してきてからずっと、表情暗かったし…何かいいことあったの？」

「えへへ…じつはね、昨日、○○○△△を買ってもらったんだ！」

同級生の亀子はそれを聞いて、きょとんとした表情になった。ほかの子も同じ様子だ。

「え？それなら私んちにもいっぱいあるよ？」

ええっ！？いっぱいって…この子もやってるの？そして、いくつも！？
「…そ、そんなにいっぱい持ってるの？」

「うん…って、鶴子ちゃん、いくつ買ってもらったの？」
…一つに決まってる。…でも、今から頼めばもう一つくらいは…
つい見栄を張って、でも恥ずかしくて、おずおずと２本の指を立てた。

「えー！？たったそれだけ？」 　　「ちょっと、亀子…」

ほかの子も、憐れむような目で私を見ている。この子ももっといっぱい持ってるの？！
「…あ、わたしんち、ここだから。じゃあね！」 　　「あっ、鶴子ちゃん！」

私は家に入ると、自分の部屋にかけこんで、ベッドにつっぷした。
…くやしい！ 　でも、意外とここってハイソなのかしら…？

「鶴子、鶴子〜？」　お母さまが呼んでる…？なんだろう。
「お友達が、あなたにあげるものがあるって…なんか急いでたみたいで、もう帰っちゃったけど」
え？まさか…おさがりを持ってきたの？

「あなたには、これがお似合いよ！オホホホ」
そういう声が聞こえたような気がした。でも、他の子がどんなのを持ってるか、興味もある…。

「はい、これ…ずいぶん重いわね」　　確かに重い。そして、開けてみるとそこには…
大量の、○○○○○が入っていた…。

「あなたには、これがお似合いよ！」≪これがお似合いよ！≫≪これがお似合いよ！≫…

声が、頭の中にこだました…
なんてあてつけがましい！この私が田舎者扱いされるなんて…くやしいっ！

さて、彼女の家に送りつけられてきたものとは一体？

本解）　送られてきたもの　（カナ５文字×２　または　漢字３文字×１）
☆１）　習い事　（カナ）
☆２）　買ってもらったもの　（カナ＋漢字　計５文字）
☆３）　田舎者？　（カナ）
☆４）　球技？　　（カナ）
☆５）　甘い！　　（カナ）

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