「おい、そろそろ出かけるぞ」 　　「え？なんだっけ？」
「何言ってんだ。金曜はゼミで調査旅行に行く日だろ？」 　
「え！？今日かい！？てっきり来週の金曜かと…」
「バカ、２０日は発表の日だよ。今日と明日が旅行日だ！さぁ、行くぞ！」

民俗学のゼミ生である自分たちは、教授につれられて、とある村を目指していた。
道中は険しい道で、しかも途中で車が通れなくなった。今時、車道もないとは…

「道路工事の計画が上がったけど、問題があって、それっきりストップしてるみたい」
「仕方ない、ここから先は歩こう。クリス、ちゃんと道は分かるんだよな？」
「大丈夫、ボク調べてるよ。…こっちへ」

細い道を並んで歩く。けっこうきつい坂道だ。みんなだんだんバテてきた。
ん？後ろの方が騒がしいな。
…ふむ、どうやら阿部君のバッグから湯田のやつが勝手にお菓子を取り出して食べたらしい。

「あー！あたしのポッキー食べた！」
「こういう時の食料は共有財産だ。どう分けるかは論議して決めようじゃないか」
「はぁ、論議？盗人猛々しいわね！そんな余地はないわよ、あたしのポッキー返せ！」
「そのとおり！俺は猛々しいのだ！」
「威張らないでよ！」
（…イカン、無理だ、胡麻化しきれん…）「えへへ、スミマセンねぇ。お荷物、お持ちしましょうか？」
「余計なお世話！それより、あたしの背後に立たないで！」
（ゴ、ゴルゴだ…） （女ゴルゴ１３だ…）

「…やれやれ…。教授、大丈夫ですか？ちょっと休みましょうか？」
「いや、若いモンが頑張ってるのに、わし一人だけバテれんよ。それより君、来週は
ボクシングのプロテスト受けるんだろ？スマンな、こんなところで体力使わせて」

「いえ、このくらい大丈夫ですよ、まぁ親には”せっかく大学も卒業出来そうなのに”
って反対されましたが…全国でもいい成績残せたし、出来る所までやってみたいんです」

そうこうしてるうち、村に着いた。すでに廃村となっていたが、建物はそのまま残されていた。
ひときわ大きな建物は、江戸時代から代々伝わる村長の屋敷らしい。ここで、事件があったのだ。
屋敷のまわりは、「ＫＥＥＰＯＵＴ」の境界線が貼ったままになっていた。

「…これ、入ってもいいんでしょうか？」
「ああ、それは大丈夫。市と当局の許可はもらってるから」

我々は、屋敷の中に土足で入り込む。正面からまっすぐ入ると、大きな部屋に出た。

「ここは…なんに使われてたんでしょうね？」
「ふむ…集会所か？　…おい！あまり勝手にそこらへんいじくり回すなよ！？」
「はーい…うわあ？！」

ゴオン。　大きな音とともに、湯田の姿が消えた。一瞬だった。

「え？何？何が起きたの？」
「落ち着け、何かトリックがあるはずだ…そこの壁が怪しいぞ！」

一番奥の壁を調べると、どんでん返しの仕掛けが施されてあった。中へ入ると、そこには…！

「…これではっきりしたんじゃないか？この村の住民は…！」


さて、この村の住人の秘密とは？住民の正体を当ててみてください！

本解Ａ）　一般的表記（漢字カナまじり６文字）
本解Ｂ）　外来語　　（カナ６文字）
本解Ｃ）　他の呼び方で２通り　（カナ５文字＋カナ４文字）

☆１）　関わりの深い建物＋職業　（漢字２文字＋２文字＝計４文字）
☆２）　２つの派閥？（５文字＋５文字＝計１０文字）※２つ目は本来別の言い方が有名
☆３）　最後の場所　（カナ４文字）
☆４）　おもいやりを持っている？　（カナ５文字）
☆５）　かぶりもの　（かな８文字）

本解Ａ以外の答えは、本文中に隠れています！よーく探してみてください！