私立探偵のフランクトン・ビッグサイズは今日も事務所でコーヒータイム。

　しかし、その優雅な時間は一発の銃声と共に消しさられた。

「なんだ、なんだ」

　窓に弾痕が一発。まさか。……

「誰だ！？」

　フランクトンが引き違い窓を開けて表の道路を見る。すると、銃を構えてフランクトンを狙う仮面の男が見えた。

　すぐさま、二発目の銃弾が探偵事務所のガラスを撃ち抜いた。銃弾はフランクトンの左肩をかすめる。

「天下の名探偵をなめんなよ、ハゲ野郎！」

　フランクトンが銃を抜き、窓から男の顔面に向かって銃を乱射した。そのうちの一発が腹を打ち抜き、男はうめき声を上げながら倒れた。

「ふん、ざまあ見ろ」

　フランクトンは窓を閉める。

「！？」同時に彼は驚愕した。

　なんと、窓には弾痕が三つついていたのだ！　しかし、犯人が撃った銃弾は二つのはず。……


　その後、警察が到着して仮面の男は逮捕された。男はフランクトンを狙った殺し屋らしいが、フランクトンにはもはやどうでもいいことだった。彼はなぜ弾痕が三つあったのか気になりすぎて、不眠症に陥ってしまったらしい。


　さて、彼のためにこの謎を解き明かしてほしいのだが。……