――　やあ、いらっしゃい。
――　君はここに謎を解く為にに来たんだろう？
――　こんな事件があるよ。肩の力を抜いて、聞いてね。

――20XX年10月23日
　なんでも、マンションの一室で
　25歳の男が一般的な包丁で刺殺されたらしい。
　男の名前は山村といい、被害者の携帯電話から
　殺されたとみられる日の前夜に、男は２人の友人と一晩飲み明かした事が分かっている。
　友人の名前は井村と木村というらしく、大学からの友人のようだ。
　現場の床には　『払うと仏』（はらうとほとけ）　と被害者の血で書かれていた。
　そして、他に事件の証拠となるものは発見されなかった。
　また、　殺害された時間は３人でいた間とみられていて、
　被害者を殺害できるのは、２人の友人だけのはずなのだが、
　２人の友人は殺害を否定した。

――　どうだい？もちろん誰か嘘をついているんだ。言っとくが僕じゃないよ。
――　君に犯人が分かるかな？君の考えを、そっと僕の耳に囁いてごらん。