ここは、とある町にぽつんと建つある探偵事務所である。
この事務所の所長である探偵Pは、それほど優秀な探偵であるわけではなく、特にたいした業績も残している訳でもない、無名な探偵である。
彼には、同じ事務所で働く探偵のA、B、Cと、彼の助手であるSと共に、この事務所で働いている。
探偵Aは、いいかげんな性格で、とても屈強な力持ちであり、探偵の仕事に入る前は、ボクサーになるためにジムに通っていた。しかし、5年前に探偵Pに弟子入りしてからは、これまでずっと探偵の仕事をしてきた。頭は探偵Pほど切れる訳ではない。
探偵Bは、助手Sの紹介でこの探偵事務所に入り、この仕事をしている。何年も前に、海上保安庁の試験に合格したこともあり、頭の良さはそこそこである。
探偵Cは、探偵Pのいとこである。体格は比較的小柄で、頭は良いわけでも、悪いわけでもない。視力が低目なので、最近点字を勉強するようになっている。性格は几帳面である。
探偵三人とも、探偵Pと同じでたいした探偵でもなく、ただ趣味や、探偵Pを助けるために気分的に探偵になっているようなものである。
助手Sは、Pが探偵になるのと同時にここのアシスタントになり、探偵Pをとても信頼している。

ある日、探偵Pのもとに、助手Sが一通の手紙を持ってやってきた。
「先生！！ 何者かから、先生宛に予告状が届いています。」
探偵Pは、それを聞いて驚いた。
「何、予告状？ やっと、仕事らしい仕事が入るようになったか。」
探偵Pはそういって、きつく閉じていた手紙の封を開けた。
封筒には、事務所の住所はおろか切手さえも貼られておらず、ただ、表面に大きな字で「予告状」と書かれていただけだった。中に入っていた、乱雑に折りたたまれた手紙を開くと、そこには次のように書かれていた。

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「何だこれは。」
探偵Pは憤慨した。
「同じ記号がいくつも書かれているだけじゃないか。これのどこが予告状なんだ。ただのどうでもいい悪戯だ。」
そう言って探偵Pは、その手紙を丸めて投げ捨てた。

さて、ここでクイズ好きな君たちに問題だ。無能な探偵Pのために、上記の暗号文を解き、この手紙の送り主は誰なのか、そして、一体何を予告しているのかを答えてほしい。
締め切りは11月11 18 日まで。幸運を祈る。