お久しぶりです。暑さで汗を大量にかいているダニエルです。
夏は本当に暑いですね。だから外へ用事がない時、限りなく涼しい部屋に引きこもり続けています。
依頼があって欲しくないと思っているんですが、今季に限って依頼がよくきます。
来たときは渋々、外へ出ていく訳ですけど今回はその中の一件を取り上げました。

事件は高級旅館の廊下が広い旅館で起こった。
今朝、食堂近くの廊下で赤い絨毯上に背中の左側から出血している男女二体の遺体が見つかったのである。
すぐ傍の食堂で働いている女性が第一発見者だった。
今、彼女のほかに食堂には客五人がいた。
なので、彼らにも被害者の死亡推定時刻近く何をしていたか聞くことにした。
「突然で失礼ですが、あなた方五人が昨夜、何をしていたかお聞きしたんですが…良いですか？」」
　五人のうち三人が承諾してくれた。
「では、左の方から名前といっしょに昨夜の事について証言してください。」
　左側から男、女、男という順番で聞いていった。
「俺は佐々木一郎。昨夜は確か、一階の風呂に入っていたかな。あがってから自分の部屋に入るまで食堂近くのトイレで誰か知らないけど、人が三人いたのを覚えてるぜ。」
「私は丸山恵美理という名の者ですが、その頃はもう寝ていたので…」
「わたくしは福田孝介と申します。外出するために玄関に向かっている途中、被害者の方達が現場のトイレ近くにいたのを見ました。」

三人の証言から何となく、犯人像が浮かんだが証拠がないのでまだ断定するわけにはいかなかった。だが、男性二人が言っていたトイレの前に行くと張り紙が壁に貼ってあった。見ると。どうやら昨夜は停電が三十分間あったらしい。

ここで私は三人の証言におかしいところがあることに気がついた。

問　犯人の名前とおかしい部分はどこか抜き出してください。