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摩訶不死議
難易度:★★  
?いはら 2010/07/26 12:44
オオス君が青柳学園に入学してはや数年。
しかし、一向に超能力が身につきません。
次々と後輩に追い抜かれ、自分には才能が無いのかと悲しく日々を過ごしていました。
ついにある日、オオス君は絶望のあまり、テレポー塔のてっぺんから身を投げたのです!
塔の高さは100メートル。
確実に死んだはずなのに、自分の部屋で遺書を書いている自分にふと気付きました。
あれ?おかしいな。確かに塔から飛び降りたはずなのに・・・
まさか誰かに助けられたのか?
ふと時計を見ると、12:05を指していました。
あれ?飛び降りたときは12:30頃だったはず。
まさか時間が戻った?
確かに遺書を書いていたのは12:00ちょっと過ぎだったけど・・・
ちょっと悩んだオオス君ですが、結局もう一度塔から飛び降りることにしました。
しかし、何度飛び降りても12:05に戻ってしまうため、その日は自殺を諦めました。

何回か実験してみた結果、どうやら自分は時間移動能力を身につけたらしい、
とオオス君は思いました。
死んだ瞬間に30分ほど時間を巻き戻しているようなのです。
しかし、自分の意思では時間移動はできず、死ぬことが能力発動の条件のようです。
大怪我をしたり、死にそうな目にあっただけでは発動しませんでした。
大怪我をしたときは時間が戻らなかったので、舌を噛み切ったところ戻ることができたのです。
また、一度過去に戻ると、その時点より前には戻ることはできないようです。
12:00に死んで11:30に戻った後、11:40に死んだ場合、
11:10には戻らずに11:30に戻るのです。

結局、自分の意思では過去に戻ることができるようにはなりませんでしたが、
自分には時間移動能力という素晴らしい才能があったんだと喜びました。

ところが、ある日、オオス君が塔の下で死んでいるのが発見されました。
不死身になったはずの彼がなぜ帰らぬ人となってしまったのでしょうか。
能力がなくなったわけではありません。



◇◇◇
青柳学園シリーズ第4弾!

囁きは私の独断で公開することがありますので、
非公開希望の方は明記しておいて下さい。

---
答えはNo.30をご覧下さい。
Answerオオス君は予知能力者だった。
詳しくはNo.30にて。
■
回答募集は終了しました。

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