〜〜オープニング〜〜

コマー　「ついに星が５個か。まるで鳥川の今日のアンラッキーさを物語っているようだね。」
鳥川　　「それはどうかな？」
コマー　「へ？」


やあ諸君。コマーだ。
吾輩はいつものように朝のティータイムを楽しんでいるところだよ。
フム。やはりダージンリティーは９６度が適温だな。
そして日課のように吾輩はチェスセットを取り出そうと棚をあける。
愛用のコンパック２１型のチェスセット……の代わりにオジサン臭い鳥川の将棋盤が出てきた。

「￣Ｔ￣Ｔ￣T￣Ｔ馬Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣T
Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣T￣Ｔ￣Ｔ￣Ｔ王Ｔ￣Ｔ￣Ｔ
Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣T￣Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣T￣Ｔ龍Ｔ
Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣T￣Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣T桂Ｔ￣Ｔ
Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣T￣Ｔ￣Ｔ香Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣Ｔ　　　王は敵だよ！！すごいでしょ!!
Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣T￣Ｔ５ＴＸ　Ｔ５Ｔ￣Ｔ￣Ｔ　　　　　　ｂｙ鳥川
Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣T￣Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣T￣Ｔ￣Ｔ
Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣T￣Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣T￣Ｔ￣Ｔ
Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣T￣Ｔ￣Ｔ￣Ｔ￣T￣Ｔ￣Ｔ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

ふーむ。この感じだと詰将棋を作ろうとしてうまくでき、
満足してコマーが取れるようにこのまま棚の中に入れたようだ。
これでは王があちらの方向に逃げてしまって完成しないんだけどなあ・・・・。
吾輩は逃げ道として王の下に鉛筆で矢印を加えた。
まったく、鳥川はなぜこの事務所を自分の家のように扱うのだろう。
そのうち泊まりに来て居候しそうだな。
（ていうか５×５って何で書いたんだ！）
「コマー！！おはよう！！！！」
その居候第一候補者がやってきた。
「言っとくけど家賃滞納をする入居者は入れないよ。」
「ん？なんで？」
鳥川は冷蔵庫からコーラを取り出すとソファーに腰を下ろした。
「君は人のものを飲んではいけないという言葉を知らないのかね？」
「君のような紅茶大好き人間にはコーラはきついと思ったんでね。」
こうなるとどんなに理屈で対抗しても
鳥川の屁理屈にはかなわないことをコマーは知っていたので
何も言わないことにした。
「そういえばコマー。
このごろ事件続きで疲れているだろうから
感謝の意もこめて、テーマパークに行かないかい？」
鳥川はバックから昨日オープンしたばかりのテーマパークのチケットを取り出して見せた。
「よし！行こうか！」
鳥川にしてはとてもいい名案だ。
少しはこの疲れをとることができるかもしれない。

行くんじゃなかった・・・。
これが吾輩の第一感想。
今、いるところはジェットコースターの中
急にある中学生がこれに乗るといいよと言われ入れられたのだ。
確かどこかで会っていたような気がしたが、今はそんなことを考えている暇はない。
上へがくんがくんと登っていく。
そしてきゅうに下へまっさかさま！！！うわああああぁぁぁぁぁぁぁ！！！！
しかも右へ急カーブ！！勘弁してくれええええぇぇぇぇぇぇ！！！！
降りる１０メートル前でこれでもかというほどの
左カーブ！！！ウルト〇マーーン！！助けてえええぇぇぇぇぇぇぇぇ！！！
吾輩はもう二度とジェットコースターには乗りたくないと心の底から思った。

「あー楽しかったなあ！！そうだろコマー！！」
鳥川が嬉しそうに笑みを浮かべる。
「ああ・・・うん・・・・。そうだな・・・・。」
それに比べて吾輩はまるで２日酔いのオジサンの顔のようだ。
「ほーら！コマー！！事務所に着いたぞーーーー！！」
「おう・・・ありがとな・・・・。」
「んじゃーなー！！しいゆう！せんきゅう！！ベリマッチョ！！」
鳥川の背中が小さくなって消えると吾輩は事務所に戻り、
今日をふり返ってみた。

　朝の詰めてない詰将棋　
　オープンして間もないのに鳥川がチケットを持っていた。
　どこかで見たことのある中学生
　そいつのせいで乗ったジェットコースター
　うーむ。謎だ。しかも全部が不運だったな・・・。
　ん？不運？

「まさか！！」
吾輩は飛び上がるとコンピューターであるサイトにアクセスしてみた。
すると、「コマーと鳥川の事件簿＃４」にこんな書き込みがあった。


あの中学生から　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〇〇月××日　　

「去りな名の　ンふごんわ　利の矢ズセ　得はのか　ごいいがに」
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　コマー君へ！作者と〇〇より！！

「あの中学生と〇〇めえぇぇぇぇぇ！！！！」
吾輩は作者と〇〇の家へ怒鳴りこみするのであった。
うわあああぁぁぁぁ！！来たぁぁぁぁぁぁぁ！！！ごめんなさぁぁぁい！！！！！！

さて、これには吾輩を不運にする原因となったパズルクイズが含まれている。
難しいと思うがこのパズルクイズの答えと〇〇に入る言葉を解いてみてくれ。