日曜日の駅前で、ちょっとした騒動が・・・・・。
「はあ！？ピストルを隠したコインロッカーを忘れただと！？」
普段は仲間から冷静沈着で知られているＡも、その時は動揺を隠せなかった。
「ひいいぃ、ごめんなさい！！」
最近、組織に入ったばかりの新入りＢ・Ｃ・Ｄがそろって頭を下げた。
「馬鹿野郎！どうするんだよ！もう時間が無いのに
この１００個もあるコインロッカーからしらみつぶしに探せってか！？」
「いや、駅員に頼めば・・・」
「馬鹿、駅員に見られたろもともこもないだろ！！」
「あ、そうか」
「いいか、このままピストルが見つからなくて組織に持っていかなければ
俺達はくび・・・いや、命を取られるかも知れないんだぞ！！」
「ひいい、そんな！」
「いいか、よ〜〜〜く、思い出せ！」
だが、それぞれ思い出したのは断片的なものばかりであった。

この、マヌケども・・・！しかし、この証言から探さなければ・・！
はたして、Ａは無事ピストルを見つけることができるのか・・・。



　　　　　　　　　　　　　　　コインロッカーについて
「ここ、虹岡駅には縦５、横２０、計１００個のコインロッカーがある。
このコインロッカーは鍵などで開けるものではなくダイアル式だ。
近くに幼稚園があるため、幼稚園児のうけをよくするためコインロッカーは
赤、橙、黄、緑、青、紫の順に色分けされてある。色は赤から始まり、紫になったら
また赤にもどるようになっている」



　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｂ　の記憶
「確か・・・、数字に４か６がふくまれていたはずです。あ、でも、違うかも・・・。
いや、絶対４か６はふくまれていました！あと、３と９は確かふくまれていません」



　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｃ　の記憶
「うち、色がついているコインロッカーって珍しいなって思って見ていたから数字は
わかりません。いや、兄貴怒らんといて！色は憶えてるんや！確か、黄か紫でした！」



　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｄ　の記憶
「数字や色は憶えていませんが、奇数だったってことは憶えてます。それから、僕達
急いでいたから手前の方のコインロッカーを使ったと思います」