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難易度:★★★
![]() ![]() 前回までのあらすじ
特A級探偵である私、黒須界の元に助手志願の応募が来た ユーモアセンスを気に入った私は、面接をする為に彼女を呼び寄せた。 黒須(以下黒)「ふむ、よく我がブラックスカイ探偵事務所へ来てくれた。」 黒「まぁ、かけてくれたまえ」 甲斐(以下甲)「はい、甲斐翔流(かいかける)と申します。よろしくお願いします!」 黒「うむ、元気でよろしい!」 黒「早速だが、この栓抜きを見てくれたまえ」 甲「えっ、えっ……ちょっと、僕、まだ何も自分の事とか話してないですけど?」 黒「はっはっは、君は探偵の助手になりにきたんだろう」 黒「推理力以外に必要なものなどない」 黒「よって、早速だが君の推理力を試させてもらおう」 甲「はぁ、まぁいいですけど…唐突ですねぇ…」 黒「まぁ、気にするでない、いいから見てみたまえ」 甲「えーっと、持ち手の部分に色々文字が彫ってありますねぇ」 黒「うむ、実はこの栓抜きにはちょっとした秘密が隠されているのだ」 先月亡くなられた鳳誠一郎氏を知っているね、フェニックスビールの創設者にして会長だった人物だ。 大手酒造メーカーの中では後発だった、フェニックスビールを業界シェア二位にまで押し上げた実業家。 個人的に鳳さんと親しくさせていただいていた私も、葬儀に参加させていただいたんだよ。 葬儀の参加者も錚々たる面々が揃っていてね、業界最大手のチトセビールの会長である千歳千里氏であるとか 常にライバル争いをしてきたユウヒビールの社長、暁正三氏だとかフェニックスビールのCMに出演している 女優、黒峰里香だとかも出席していたわけだ。 つつがなく葬儀に参列し終え、その場を辞そうとした時だったかな ご遺族の方より「先生に相談したいことがあります」と声をかけられたのさ。 概要としてはこうだ、鳳会長は常々「自分にもしものことがあった場合、金庫の中にある遺書に従いなさい」と 親族などに告げていたとのこと。そして、今回その金庫の中身を確認しようとしたところ 金庫の脇に、一本の栓抜きと書置きがあり、書置きには「我が思いを継ぎし者に全てを託す」と書いてあったのだ。 そして肝心の栓抜きには、七つの文言が彫り込んであった。 「行灯」「ざる」「3rd」「初心」「インド」「皿」「土瓶」、以上の七つだ。 金庫はコンピューター制御されており、指定された文字を打ち込んで開けるタイプの物であった。 黒「さて、ここで甲斐君に問題だ。ズバリ、金庫を開くために必要なキーワードを答えていただきたい。」 黒「なお、金庫に入力する文字は全てカタカナとする」 甲「情報はこれだけですか*」 黒「ああ、推理に必要な情報は全て揃っていると思うがね。」 甲「わ、わかりました……考えてみます」 さて、ここで聡明な読者諸君にも質問である
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