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履歴書の謎
難易度:★★★
りう 2009/12/10 23:43 私の名前は黒須 界(くろす かい)
当物語の主役にして語り部である……以後、お見知りおきを。 今回は私の元に送られてきた奇妙な履歴書についてお話をしよう。 私の事務所には職員が一人しかいない、もちろん私本人である。 なぜなら、特A級探偵である私には、凡百のC級探偵やD級探偵とは違い 助手を使う必要などなかったからだ。 個人的に雇っている秘書はいるが、探偵業務をさせているわけではないので 職員と呼ぶには値しないだろう。 そもそも助手にしたいと思える、有望な人材がいなかったからである。 そんな私のもとに、ある日助手として雇って欲しいという内容の 手紙とともに、奇妙な履歴書が届いた。 その履歴書は性別、そして年齢の部分が普通の書き方ではなかった。 「男・女」の丸をする部分は二重線で消してあり、代わりにアルファベットが二文字 そして年齢の部分にも、数字の代わりに全く同じアルファベット二文字が記載されていた。 なかなか洒落た事をするものだ……そう、思った私は本人に連絡を取ってみることにした。 送り主の名前は「甲斐 翔流(かい かける)」、……ますます洒落が聞いている。 電話に出た甲斐君に対して私は一つだけ質問を行った。 「なぜ、このような履歴書にしたのかね?」 甲斐君はこう答えた 「僕の名前が甲斐 翔流で、先生の名前が黒須 界だからです。」 大満足、私は甲斐君に面接の日時を伝え電話を置いたのである。 さて、ここで聡明な読者諸君に質問である
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