ここはY君たちが通う学校。
放課後になると、キャッチボールをしている野球部や、トラックを走る陸上部が目立っている。
この学校はつい最近建て替えられたばかりで、新校舎の裏には旧校舎がある。
旧校舎には大きなステージがあるので演劇部の練習には最適である。

さて、その演劇部にはプロからも目をつけられるほどのスターが2人もいる。
一人は部長で「望月　かおる」、もう一人は副部長の「星　瑞希」だ。
二人とも舞台の上ではどんなときよりも声が通っているし、演技力もプロ並み。
おまけにルックスもなかなかなので、男女問わず人気なのだ。

ある日、かおるの声が突然でなくなってしまった。
瑞希「どうしたの？風邪でもひいた？」
かおる「うーん、そうみたい。だから今日の部活は休むね。」
瑞希「じゃあ、部員たちには言っておくよ。」
かおる「ありがとー！助かるわー。」
瑞希「じゃあ、また明日ね。お大事に。」
かおる「じゃあね。」

・・・しかし、その日から以前のような透き通った声は出なくなってしまった。
あまりのショックに自殺してしまい、部長は瑞希が務めることになった。

そして、かおるの死から数週間後のある日のこと。
今度は瑞希が風邪をひいてしまった。
本人はただの風邪だと思ってその日の部活を休んだが
例によって瑞希もその日以降、以前のような美しい声は出なくなってしまった。

そして、瑞希も自殺。さすがにこれには部員たちも不審に思い
「絶対、かおる先輩の呪いだよ。」
「やだ、あたし死にたくない！」
と、言っていた。

そして、数週間後にはある男子部員が二人のように自殺してしまった。
「もうダメ！演劇部辞めるッ！」
といって何人も辞めていき、ついに演劇部は廃部となってしまった。
そして、旧校舎は取り壊された。それ以降自殺するものは出なくなったという。

さて、3人の自殺の本当の真相は何だったのでしょうか。